夫・リュウは育児を丸投げするものの、妻のマミは、1歳の息子・ヨウスケくんを育てるワンオペ生活の中、息子の笑顔を心の支えにしてそれなりに幸せを感じて過ごしていました。けれどもある日、夫の浮気に気づいてしまった瞬間、全てが崩れ落ちました。そして疑いが確信になったとき、マミは、泣き寝入りではなく「2人をメチャクチャにすること」を心に誓います。2人を泳がせて証拠をつかむことにしたのです。
ある夜、妻のマミは自宅前の車内で、夫・リュウが見知らぬ女性と抱き合う姿を目撃します。後日、夫の「同僚の家で宅飲みをする」という嘘を怪しみ、マミがあえて車で送り届けると、そこにはあの日と同じ
「赤いスカーフ」の女性・モモの姿がありました。
夫は彼女を「同僚の奥さん」と紹介しますが、その言葉に違和感を覚えたマミは、息子の前での振る舞いにも怒りを募らせ、静かに激怒。2人をメチャクチャにすると決意します。
証拠を掴むため、マミはモモを自宅へ招待し、宿泊させることに。図々しくマミの私物を使い、夫と親しげにするモモに対し、マミは
「もしかして、付き合ってる?」と直球の質問を投げかけます。動揺する2人の様子から疑いを確信へと変え、席を外した隙に、録画中のベビーモニターが2人のキスを映像に収めます。裏切りの証拠を手にしたマミは涙を一度だけ流し、すぐに拭うと——
「とことんやってやる」と冷たい決意を固めました。うっかり説明をし忘れたマミのせいで、冷水シャワーを浴びたモモ。次第に居心地の悪さと屈辱を感じ始め、今度はモモがマミに反撃しはじめました。
「マミさんって、旦那さんが浮気してたらどうするタイプですか?」などと言ってマミを煽りますが、マミは動じませんでした。
寝る場所の話になると、夫は一度モモを寝室にと言いかけるものの、マミの冷ややかな視線に気づき、慌てて態度を変えます。ただ、モモの前で自分がマミと同じベッドで寝ることにも気まずさを感じているリュウは、モモをソファに寝かせ、自分は廊下で寝ると言い出しました。マミは呆れて
「もう好きにして」と突き放すのでした。
モモが帰宅した日の夜、モモから夫にLINEが届きました……。
浮気相手から夫に届いたLINE














夕方、リュウは缶を片手に「あー復活した!」と叫びました。昨日あれだけ飲んで寝落ちしたのにまたお酒を開けているリュウに、マミは呆れ顔で「また飲むの?」と冷たく言い放ちます。そんな中、リュウがモモちゃんから次の週末に家へ来ないかと誘われたと話を切り出しました。
旦那が急遽出張になったからむしろ来てほしいと言っているとリュウはうれしそうに話しますが、マミは黙っていません。
「不倫だと思われても仕方ない状況よ?」リュウは焦りながらマミも一緒にと誘われていると弁解しましたが、マミには見え透いた言い訳でした。
その日曜日はベビースイミングの体験が入っていたため、リュウが
「マミは来れないよな?」と確認すると、マミは静かに告げました。
「キャンセルになったのよ。向こうの家族、全員胃腸炎になっちゃったんだって」「えっ!?まっ、マジで!?」「だから私、行けるわよ」リュウは動揺しながらスマホを握りしめました。
向こうの家に着くとモモちゃんが満面の笑みで出迎えました。部屋を見たマミが「まるで一人暮らしみたい」と口にすると、モモちゃんは弾けるように笑って言いました。
「旦那と離婚しちゃったんですぅ〜!」リュウは大げさに驚いてみせましたが、マミには打ち合わせ済みの演技にしか見えませんでした。さらにモモちゃんは
「3人でルームシェア! 家賃も浮くしWin-Winですよ♡」と畳みかけてきます。マミは笑って答えました。
「ふつーに無理かな(笑)一回きりの人生、あんたたちの『ままごと』に付き合う気はないわ」モモちゃんは「冗談ですよぉ」と笑い飛ばしましたが、マミは腕を組んだままソファに深く座っているのでした。
◇◇◇
怒りをぶつけるでもなく、感情的になるでもなく、マミはただ静かに本質を見抜いていたようです。「ままごとに付き合う気はない」という言葉は、自分の人生を誰かの都合に振り回されない、という強さの表れではないでしょうか。大切なのは、嘘や演技を見抜く賢さよりも、それに動じない自分軸を持つこと。マミの凛とした姿が、その大切さを改めて気づかせてくれます。
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著者:マンガ家・イラストレーター きりぷち
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