劇場版「名探偵コナン」の第28作「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」が、本日4月10日の午後9時から、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送。本記事では、あらすじ、キャスト(キャラクター)の紹介に加え、同作の“面白かったポイント”をネタバレありでご紹介します。
【「名探偵コナン 隻眼の残像」あらすじ・概要】
国民的大ヒットアニメシリーズ「名探偵コナン」の劇場版28作目。毛利小五郎と長野県警の隻眼の警部・大和敢助がキーパーソンとなり、長野の雪山を舞台に巻き起こる過去と現在の事件を描く。敢助のみならず、敢助の幼なじみの上原由衣、諸伏高明をふくめた“長野県警組”としても大きくスポットが当たる。
長野県・八ヶ岳連峰の未宝岳。長野県警の大和敢助は雪山である男を追っていたが、男が放ったライフル弾が左眼をかすめ、同時に起こった雪崩に巻き込まれて負傷してしまう。それから10カ月後。敢助は、天文台の施設研究員が襲撃された事件の捜査のため現場へ駆けつけるが、天文台の巨大パラボラアンテナが動き出すと、雪山の事件で負傷して失明していた敢助の左眼が激しくうずきだす。さらにその夜、毛利探偵事務所には、小五郎の警視庁時代の同僚だった「ワニ」と呼ばれる刑事から電話が入る。ワニは未宝岳で敢助が巻き込まれた雪崩事故を調査しており、事件ファイルに小五郎の名前があったというのだが……。
【「名探偵コナン 隻眼の残像」キャスト&キャラクター】
江戸川コナン(CV:高山みなみ)
毛利蘭(CV:山崎和佳奈)
毛利小五郎(CV:小山力也)
灰原哀(CV:林原めぐみ)
阿笠博士(CV:緒方賢一)
吉田歩美(CV:岩居由希子)
小嶋元太(CV:高木渉)
円谷光彦(CV:折笠愛)
大和敢助(CV:高田裕司)
諸伏高明(CV:速水奨)
上原由衣(CV:小清水亜美)
大友隆(ゲスト声優:山田孝之)
円井まどか(ゲスト声優:山下美月)
※以下の記述から“ネタバレあり”となりますのでご注意ください。
【「名探偵コナン 隻眼の残像」はココが面白かった!】
ここからは、本作を実際に鑑賞した映画.com(アニメハック)編集部の“ネタバレ感想”をお届けします。先にお伝えしておきますが、本当は今作のメインキャラクターのひとりである毛利小五郎のかっこよさについても語りたかったのですが、長野県警組を中心に熱く語った結果、長くなりすぎてしまったので、小五郎の話題は省略します。ごめんね、おっちゃん……。
■敢助の「由衣ー!来い!」はずるいシリアスな事件と不器用な恋模様の絶妙バランス
敢助、高明、由衣を中心とした通称「長野県警組」といえば、それぞれに複雑な過去を抱えており、特にくっつきそうでくっつかないことでおなじみの敢助と由衣の間にはこれまで多くのドラマがありました。詳しくは、テレビシリーズの第516、517話の「風林火山」シリーズを見ていただきたいのですが、由衣は昔から敢助に思いを寄せていたものの、憧れの存在だった甲斐玄人(かい・くろと)の転落事件の真相をひとりで探るために別の男性と結婚していた過去があります。事件捜査のために結婚という大きな決断の裏には、「敢助が雪崩後によって長期間行方不明になったため、死んだと思っていたから」という切ない事情もありました。
今作では、そんな過去のあるふたりが、思いをぶつける場面があります。車のなかで二人きりになった時、敢助は「俺がお前だったら結婚まではしてねえがな」と由衣の過去の結婚について触れ、由衣は「じゃあその場合、敢ちゃんがもうこの世にいなくて、他に(甲斐玄人の事件について)探る手立てもなかったら、私である敢ちゃんはどうしてた?答えて!」と切実な表情で問いました。この時は敢助の答えは得られなかったものの、映画終盤にこの時のモヤモヤを全て払拭する展開が!
犯人・林篤信が逃走する乗り物のうえで、絶体絶命の状況に陥った由衣。林を追う敢助は、オープンカーから身を乗り出すように立ち上がり、両手を大きく広げると「由衣ー!来い!」と叫んで、由衣に自分の胸に飛び込んでくるようにうながします。即座に飛び出した由衣と、抱きしめるように受け止めた敢助の姿からは、互いへのゆるぎない思いのようなものが伝わってきました。
■「会いたかったよ兄さん」高明の前に現れた弟・景光安室の表情も気になる
長野県警組のもうひとりの重要人物が、「コウメイ」こと諸伏高明(もろふし・たかあき)。緊迫感あふれる事件のなかで、同時に切なさも感じてしまったのが、犯人との攻防の末に高明が凍った川に落ちて意識を失った際、彼の前に弟の景光(ひろみつ)が現れた場面です。
高明の弟・景光は公安部の警察官で、黒ずくめの組織に「スコッチ」として潜入するなかで殉職。つまり、死んだはずの弟が目の前に現れたことになり、幻だとしても「会いたかったよ兄さん」と言う展開には胸が熱くなりました。
その後、川から救出された高明が、意識が朦朧とするなかで口にした言葉は「ひろみつ」。景光の幼なじみで警察学校の同期だった安室が、そのことを報告された際に、意味深な表情を浮かべていたのも印象的でした。
※安室と高明の関係性をより深く知りたい方には、テレビシリーズの第1003~1005話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」、第983・984話「キッドVS高明狙われた唇」がおすすめです。
■すごいぞ蘭姉ちゃん!子どもたちのために命がけで戦い、“高明語録”の解説も完璧
蘭といえば、特技の空手を駆使して劇場版のバトルやアクションシーンを盛り上げてくれることでおなじみですが、今回は元太と光彦を守るために犯人に立ち向かいました。蘭が犯人に撃たれそうになった瞬間、今度は元太と光彦が勇気をふり絞り、警察を呼ぶふりをして犯人を撃退。その後、泣き出したふたりを抱きしめる蘭の姿を見て、蘭姉ちゃんが戦う姿にはいつだって優しさと強さがあふれている――そのことを痛感しました。
そしてアクションのみならず、高明の言葉を解説する場面でも蘭が大活躍でした。三国志などを引用した比喩表現を好む高明は、映画終盤、逃走する犯人を追い詰める重要な場面でも「知を知りて天を知れば勝ちすなわち全うすべし」と孫子の言葉を引用。蘭はその言葉の意味を瞬時に理解し、「地形や気象を把握していれば勝利はゆるぎない。コナンくん!地形と気象を使って!」とコナンに伝達し、これにより犯人を妨害することに成功しました。ナイスアシスト、蘭姉ちゃん!
ちなみに、長野県警組についてより詳しく知りたい方は、各キャラクターや関連事件、過去の登場回を解説した、以下の記事もチェックしてみてください。
【作品情報】
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名探偵コナン隻眼の残像(フラッシュバック)
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