濱口⻯介監督の最新作「急に具合が悪くなる」が、第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。濱口監督にとっては「寝ても覚めても」(18)、脚本賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」(21)に続く3作品目の同映画祭コンペティション部門への選出となる。濱口監督とキャストからの喜びのコメントが発表された。
原作は、がんの転移を経験しながら⽣き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた⼈類学者が交わした20通の手紙のやり取りを描く、宮野真⽣⼦・磯野真穂の同名小説。主⼈公マリー=ルーを演じるのは「ベネデッタ」のビルジニー・エフィラ、真理役をトップモデル“TAO”としても世界で活躍する岡本多緒、共演に⻑塚京三、黒崎煌代ら。
舞台はフランス、パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」。施設⻑であるマリー=ルー・フォンテーヌは、⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、⼈⼿不⾜やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という⽇本⼈の演出家に出会う。がん闘病中の真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、2⼈の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進⾏とともに2⼈の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる。
5月12日から開催のカンヌ映画祭での上映がワールドプレミア、日本が世界初の劇場公開の場となる。映画は6月19日公開。
▼コメント全文
■濱口監督
映画「急に具合が悪くなる」の完成と、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でのワールド・プレミア決定をご報告したく思います。原作者のお二人にもこの場を借りて、心より感謝致します。ありがとうございました。撮影現場ではヴィルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんをはじめとした俳優さんたちの演技に日々、感動していました。キャスト・スタッフの精魂込めた仕事の成果をここから、多くの観客へと届けたいと思います。とても、楽しみです。
■岡本多緒
かねてより俳優として憧れを抱いていたカンヌ国際映画祭は、自分にはどこか遠い存在のように感じていましたが、このようなかたちで濱口監督とともにその舞台に立てることを、いまだに不思議な思いで受け止めております。私にとってもかけがえのない特別な作品となった本作を、約四か月間滞在していたフランスの地で初お披露目できる喜びを噛みしるとともに、日本での公開も心から楽しみにしております。
■長塚京三
どうにもならない人生を受け止めて、なお強く生き抜こうとする真理。
彼女に寄り添い、彼女を護るもうひとりのマリー=ルー。
彼女たちを透して見えるのは、生きることの素晴らしさ、美しさ。
この歳になって、このような作品に参加できた幸せを、噛みしめています。
カンヌでの上映が楽しみです。
■黒崎煌代
カンヌ国際映画祭コンペティション部門への選出の知らせを伺い、出演者の一人として大きな喜びを感じています。
フランスで撮影されたこの作品を、まずフランスの皆さまにご覧いただけることを、今からとてもワクワクしております。
本作品がカンヌ国際映画祭を皮切りに、世界中の多くの方々へ届いていくことを心より願っております。
【作品情報】
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急に具合が悪くなる
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