「ユーレイってさ、見えるヤツはよ、優しいんだよな」とある男が言った。隣にいた“若い女”はその発言の意図をはかりかね、「やさしい?」と聞き返す。すると男は持論を展開しはじめた。男はなぜ幽霊が見える人はやさしいと考えているのか…?彼の発言の意図が気になる滑り出しである。
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男は「ああ、だってよ、逆に考えてみ?」と続ける。“若い女”は男の話にそっと耳を傾け、「そうか…そうかもな――」とうつむく。暗く寂しげな表情を一瞬見せるが、持論を展開し終えて「あー、ねみ。寝るわ」と寝てしまった男を見る目はやさしい。
本作『幽霊について』を描いたのは、これまで単行本『ぼくのキャノン』(著:池上永一)の装丁画などを手がけてきた経歴を持ち、おもにイラスト業の活動をしているKYAN-DOGさんだ。「これまでも気の迷いで衝動的に漫画を描くこともあるにはありましたが…」と彼は語る。本格的に漫画を描きはじめたのはここ1年の話だという。それにも関わらず、漫画を描きはじめてすぐの2025年3月に『会話』という作品で「pixivマンガ月例賞」を受賞。
KYAN-DOGさんに『幽霊について』について話を聞いてみた。
――本作のこだわって描いた点を教えてください。
ひとことで言えば「こだわらないことにこだわった」というとこでしょうか。これは初期に描いたもので、お遊び感覚で作りました。以前はストーリー作りにこだわりすぎてうまくいかなかった時期がありました。ある日「今度は片意地はらず、等身大の自分で思いついたことを乗っけちゃおう」、そう考えたら肩の荷がおりて、肩ならしとしてまた漫画を描いてみたんです。そうしたら肩の力が抜けて描けた気がします。
――KYAN-DOGさんは、都市伝説や幽霊などの系統のお話が好きなのでしょうか?
好きです。オカルトや怖い話などは前から好きで、でも幽霊や不思議な体験はしたことはなく、一方的に好きです。片思いです。
――今回の『幽霊について』以外でも、メリーさんやコックリさんなど、KYAN-DOGさんの作品では多いですよね。
いろいろなジャンルにチャレンジしましたが、都市伝説やオカルト系が一番自分には合ってるようです。片思いですが。YouTubeでもよく怪談動画を見てますし、怪談話とかはワクワクしながら聞きます。…あれ、なんだか肩が重いぞ。寒気が…!
――インタビュー中ですが、“片思い”ではなくなったようでよかった(!?)です。
ありがとうございます。きっと私もやさしいんだと思います。では失礼します…カタカタ…。
本作で男は「だからよ、おれなんかはユーレイ見たことねーのよ」と“若い女”に話していたのだが、ラストの展開が意味するものとは…?
KYAN-DOGさんが「ジャンプTOON NEXT!」(集英社)で連載中の『のろわれ上手のやおよろず』は「第3回ジャンプTOON NEXT!新人賞」にて佳作を受賞。『のろわれ上手のやおよろず』は、「コックリさん」や「呪いのミイラ」などの都市伝説を題材に扱ったストーリー展開に引き込まれていく作品である。気になる人はこちらもぜひ読んでみて。
取材協力:KYAN-DOG
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