深田晃司監督の最新作で、松たか子が主演する映画「ナギダイアリー」が第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。深田監督にとって2年連続4度目の同映画祭出品で、初のコンペティション部門選出となる。併せて特報映像(https://youtu.be/paP5pJl5I0I?si=uTklu-O6lCLg3VoP)、ティザービジュアル、場面写真、深田監督とキャスト陣の喜びのコメントが発表された。
本作は、第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの代表作「東京ノート」に導かれ着想を得て、深田監督自らオリジナル脚本を執筆。同作の精神を受け継ぎながらも「ナギ(岡山県奈義町がモデル)」を舞台に新たな物語を紡ぎ、2017年の企画の立ち上げから9年の歳月を経て完成した意欲作だ。共演は石橋静河、松山ケンイチら。
ある喪失を胸に、自然豊かな町「ナギ」でひとり創作を続ける彫刻家の寄子(松たか子)。ある日、東京と台湾で建築家として活躍する友梨(石橋静河)が彫刻のモデルを務めるため、数日間の休暇をとって寄子のもとを訪れる。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ・好浩(松山ケンイチ)、そして息子の春樹とその親友の圭太――人々との出会いが穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらし、それぞれが目を背けてきた過去と内面を浮かび上がらせていく。
深田監督は、2016年の「淵に立つ」でカンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞。その後も、20年に「本気のしるし〈劇場版〉」(オフィシャルセレクション)、25年に「恋愛裁判」(カンヌ・プレミア部門)が選出されており、本作で2年連続4度目のカンヌ正式出品にして、初のコンペティション部門選出という快挙を果たした。主演の松、共演の石橋、松山らキャスト陣にとっては出演作が“初のカンヌ選出”となった。
また、本作の海外セールスを担当するのは、フランスの大手セールスカンパニーMK2。すでにフランスや台湾など12を超える国と地域での公開が決定している。9月25日から新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国公開。
▼コメント全文
■松たか子
「ナギダイアリー」が、海を超えて、歴史あるカンヌ国際映画祭のスクリーンにかかること、大変嬉しく思っております。現地でご覧になっていただく皆様に、なにかを感じてもらえることを祈っています。ささやかな、ダイアリーではあるのですが…。まだ、なんというか、実感がないのですが。でも、嬉しいです!
■石橋静河
「ナギダイアリー」に友梨という役を通して参加できたこと、また今回カンヌという大舞台でお披露目ができることがとても嬉しいです!!深田監督が描いた今回の物語は、さまざまな社会問題が散りばめられていて、それが何気ない会話に大きく深みを持たせているのだと思います。岡山県奈義町の美しい景色の中、皆で紡いだこの物語が世界中の人に届くと思うと、待ちきれません!
■松山ケンイチ
深田監督は絶対に行くだろうと思っていました。おめでとうございます!この作品は岡山県奈義町で撮影されています。日本には奈義町をはじめ様々な地域に美しい景観や自然がありその地に住む方々も地域の美しさに呼応するように美しさを持っているように思います。奈義町でもそうだったように旅人のように訪れた僕たちも沢山心を動かしてもらいました。是非映画を通して日本の様々な地域の美しさを実際に訪れて体験していただきたいと思います。
■深田晃司監督
「ナギダイアリー」の映画祭選出、光栄に思います。松たか子さん、石橋静河さん、松山ケンイチさん、川口和空さん、藤原聖さんら俳優たちの活き活きと生きる姿、手練れのスタッフによる上質な仕事の成果を世界中の人々に見てもらえることに、とてもわくわくしています。
私は映画祭をよく魚市場に例えます。そこには獲れたての新鮮な魚たち=映画たちが並び、自分の店にあった作品を探しに世界中から映画を愛する人たちが集まります。ご縁あって、岡山県奈義町産の映画は南フランスの港町の網に引っかかりました。山あいで獲れたこのちょっと珍しい魚を市場の棚に並べようと思った漁師たちの目利きに感謝しています。
一方で当然ですが、映画の価値は映画祭のみでは計れません。網にかかった魚とうまいこと網をかいくぐった魚、どちらがより美味しいかなんて簡単に決めてかかれることではありません。ぜひ皆さんご自身で味わってお口に合うか確かめて頂ければ嬉しいです。最後に。この映画作りを長年にわたり支えてくださった奈義町の皆さんに最大級の感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。
【作品情報】
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ナギダイアリー
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