2026年3月28日にJR大井町駅前にオープンした「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」。その4階にあるのが「サウナメッツァ大井町トラックス」。サウナシュラン受賞歴もあり、サウナ好きからも高い評価を受けている千葉県流山市の「スパメッツァおおたか」などを展開する温浴ブランド「スパメッツァ」の新施設ということもあり、オープン前から注目されていた。そんな「サウナメッツァ大井町トラックス」にさっそく行ってきた。
【写真】サウナ室の窓からは、なんと!山手線の車両基地「東京総合車両センター」が見える
■上質な都市型ウェルネス空間とは?
大井町トラックスにオープンした「サウナメッツァ大井町トラックス」。駅からも近く東京総合車両センターのすぐ横という立地がおもしろい。「サウナメッツァ大井町トラックス」に向う途中に電車車両が並ぶ姿も見ることができ、なんだが不思議な気分。
「サウナメッツァ大井町トラックス」があるのはHOTEL & RESIDENCE TOWERの4階。ガラス張りの入口はホテルのエントランスのようで、ちょっとラグジュアリー。中に入るとすぐにフロントがある。靴箱に靴を預けてフロントで受付をする。
女性側の入口はフロントのすぐ横。フロントからのアプローチがこんなに近いのは珍しい。中に入るとフェイスタオルが積まれているので、ここから1枚取ってロッカーへ。手前がパウダールーム、その奥にロッカーが並ぶ。ロッカーはサイズの違うものがあり、旅行や出張などで大きな荷物を持っている人も、仕事やショッピング帰りにサクッと寄りたい人も、いろいろなシーンで利用できるようになっている。
ロッカーにはバスタオルが1枚セットされている。ロッカーから浴室に向う途中に自動販売機があるので、水分補給用にドリンクを買うならここで。浴室と脱衣所の間と、浴室入ってすぐの2カ所にあるBOX状のロッカーには、タオルやアメニティなど必要なものを入れておける。取り違えがないように、目印になるようなものを持っていると安心だ。
浴室はコンパクト。ドアを開けると水風呂がお出迎えしてくれる。その手前にサウナ室、水風呂の奥に休憩スペースや温かいお風呂が並んでいる。洗い場はすべてシャワーブースだが、手前の2つはドア付きで椅子も置かれていて、個室のような感じで座って利用できる。シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、洗顔料は設置されているので、フラッと立ち寄っても大丈夫。
まずは、髪と体を洗ってさっぱり。温かいお風呂がどうなっているか気になっていたが、女性浴室には4つの湯船があった。バイブラのある少し大きめの「泡の湯」でまずは体を温める。
■薬草やハーブの香りに包まれて心も体をほぐされる
体を拭いたら、サウナの横に積まれているサウナマットを持ってサウナ室「Woven Sauna(ウーブンサウナ)」へ。Woven=編むという意味で、植物の生命力と温もりが調和する空間とのこと。扉は二重になっていて、中の扉を開けるといい香りが広がる。
サウナ室の内装に木が使われているのは珍しくないが、この細い幅の木を並べたような造りはあまり見たことがない。ここに使われているのはウェスタンレッドシダーという、香りがよく、耐久性に優れ、サウナに適した木材。新しさもあると思うが、木材の香りがいい。さらに室内のあちこちに、ハーブや薬草が!
Wovenの象徴とも言える網かごが天井から吊るされていて、中にはハーブなどが入っている。さらに壁にはさまざま草木や花が入ったフラスコが並んでいる。視覚だけでなく、実際にそこから香りが立ちこめている。
サウナストーブは、サウナストーンの上に大きなフラスコが置かれていて、その上には大きな漏斗(ろうと)があり、そこにもハーブや薬草が置かれている。このサウナ室はセルフロウリュOKだが、このセルフロウリュがいつもとはちょっと違う。
通常のセルフロウリュでは、熱くなっているサウナストーンの上に水やアロマ水をかけるが、ここでは、漏斗にゆっくりと水を注ぐ。注いだ水が下のフラスコに流れていき、フラスコからあふれた水(もはやお湯か)がサウナストーンにかかるという仕組みになっている。
フラスコ内にも薬草やハーブが入っているので、アロマ水をかけたのと同じように、ジュワ~ッと香りが広がっていく。さらに、この蒸気が天井の網かごにも広がって、網かごの中のハーブの香りを巻き込みながら全体へと広げていく。
サウナに入った瞬間、ロウリュをした後、蒸気が立ち上った後と、香りの変化が楽しめる。木や草や花の自然な香りが重なり、森の中を歩いている時に、さまざまな草木の香りを感じるのに似ている。確かに熱いのに何だか癒やされる。
そして、この立地ならではの景色が窓の外に。サウナ室の窓からも車両センターが見え、車両が並んでいる様子が見える。昼と夜とで雰囲気が変わるので、時間帯を変えて窓から見える眺めを楽しむのもおすすめだ。
■緑と風を感じる浴室内で快適な休憩タイム
体がしっかり温まったら、サウナ室の隣にある「きよめの滝」へ。ボタンを押すと、天井から細い滝のような水が落ちてくるシャワーだ。それほど冷たくないので、温まった体には気持ちいい。しかもサウナ室の隣って、この動線最高すぎる。
とはいえ、いきなり頭の上から水シャワーはちょっと…という人は、手前にあるかけ湯やシャワーブースで汗を流そう。シャワーは温度調整ができるので、ぬるめにしながら少しずつ水に近づけていくのもいい。
汗を流したあとは水風呂へ。こちらの水風呂は15~16度に設定されていて、サウナ後の温まった体にはちょうどいい。が、こちらも無理は禁物なので、水風呂に入らない場合は、ぬるめのシャワーなどでクールダウンしてからととのい椅子で休憩。
休憩用の椅子は浴室内に並んでいて、外気浴スペースはない。壁の上には緑があつらえられていて空調もあり、程よい風が頭にかかるので内気浴ながらも爽やかな風を感じて気持ちいい。ととのい椅子の位置も水風呂の横と、コンパクトゆえのいい動線になっている。
サウナ→水風呂→休憩を何セットか楽しむ。サウナ室は座る場所によって、温度や湿度の感じ方、香りの感じ方も違う。何回か繰り返すことで、植物によって心も体もほぐされていく気がする。コンパクトな浴室は動線もよく、セットを繰り返すのにちょうどいい。
「サウナメッツァ大井町トラックス」はスーパー銭湯の「竜泉寺の湯」の系譜ということもあり、お風呂もぬかりない。サイズ感こそコンパクトだが、この中にタイプの異なる湯舟が3種。最初に体験した無数のミクロの泡が出ている「泡の湯」のほか、1人用の「美泡の壺」、42度前後に設定された「熱湯(あつゆ)」があるので、お風呂も楽しめる。個人的には「熱湯」が気持ちよかった。
そして、温度の違う湯舟でおすすめなのが「交代浴(交互浴)」。一般的には「熱湯」と水風呂を交互に行き来する温冷交代浴が知られている。サウナ→水風呂も一種の交代浴だが、サウナが苦手な人にはこの交代浴がおすすめ。さらにここでは温度の異なる湯舟を行き来する「温温交代浴」もできる。温度差があまりなくリラックスしながら楽しめるので、ぜひ試してみてほしい。
サウナも水風呂もお風呂も堪能したら入浴タイムは終了。植物の要素が加わって、もはや都内の駅近にいることを忘れてしまいそうになった。ちょっと帰るのが面倒になるぐらいのリラックス感。
■電車のようなサウナ「トラムサウナ」ってどういうこと?
女性側の浴室を紹介してきたが、ここからは気になる男性側も紹介。
オープン前からちょいちょい話題になっていた日本初の「トラムサウナ」は、男性側にある。
トラムというのは路面電車のことで、サウナの本場フィンランドなどでは街中を走っている身近な交通機関。この木製トラムの車内を再現したのが「トラムサウナ」だ。階段状になっている座面の一番上はカーブの付いた座席で、トラムの椅子を思わせる。
それより何より、天井から吊り革がぶら下がっていて、もう、見た目はトラムの車内。裸で入ると思うと、何だか不思議。というか、裸でこの吊り革につかまるのか?何のために??謎は残る。
ほかの人の目はちょっと気になるが、きっと入ったら、吊り革、つかまっちゃうだろうな、1回は少なくとも。そういう衝動には駆られる。目の前には車両センターの電車が見えるし、逆にやっておいたほうがいいかもしれない。
さらにおもしろいのが、壁にあるボタン。これを押すと電車の車内アナウンスよろしく「蒸気が参ります」と流れてきて、ロウリュがスタートする。サウナストーブにはファンが付いているのでいい具合で蒸気が拡散されそうだ。
男性側にはもうひとつ「Woyly Kelo Sauna(ウォーリュ・ケロサウナ)」がある。こちらは“木の宝石”と称される希少な木材「ケロ」を使用したサウナ。ケロ材は、樹齢200年以上の松が100年以上かけて立ったまま枯れたという、まさに幻の木材。このケロ材を座面から壁面まで贅沢に使用している。
こちらのサウナはセルフロウリュができる仕様になっているが、さらに、壁に水が流れる「Woyly(ウォーリュ)」が特徴で、壁面の水がケロ材に触れることで芳醇な香りがサウナ室内に漂う。「トラムサウナ」とは違う、森を感じるようなサウナ体験ができる。
男性側にも「きよめの滝」はあり、サウナ後はここか、シャワー、かけ湯などで汗を流す。水風呂は女性側と同じ15~16度設定の水風呂と、10度以下に設定された“シングル”水風呂の2種。好みに合わせて選べる。さらに、温冷交代浴ならぬ、“冷冷交代浴”を楽しむことも。先にシングルに入ってから、15~16度の水風呂に入ることで、体がふわっと軽くなるような独特の爽快感が楽しめる。
残念ながら、男女の浴室は固定となるので、女性が「トラムサウナ」や「ウォーリュ・ケロサウナ」を体験できる機会はない。イベントなどで入れる機会を作ってほしいと願うばかりだ。
■サウナ後は食事も、休憩も、仕事もできちゃう
女性側に話を戻す。パウダールームには基本的なスキンケア用品とReFa(リファ)のドライヤーを完備。ヘアブラシもある。スキンケアについては、現在「雪肌精」とのコラボを行っていて、鏡の前に置かれている「雪肌精」の化粧水と乳液、クレンジングが自由に使える。
が、おすすめは、浴室の入口前に設置されている専用冷蔵庫に置かれた“冷やし雪肌精”。化粧水と乳液を冷蔵庫で冷やしたもので、サウナや入浴後の火照った肌にはかなり気持ちいい。こちらも自由に使えるのでぜひ試してみよう。冷たい温度を保つためにも、使用したらすぐに冷蔵庫に戻すのを忘れずに。
自分の着ていた洋服に着替えてもいいが、オリジナルの館内着をレンタルすることもできる。リカバリーウェアの「TENTIAL(テンシャル)」とコラボした館内着を導入していて、TENTIALのテックスウェットに用いられる軽量でストレッチ性のあるダンボールニット素材を採用した館内着で快適に過ごせる。
サウナのあとはサ飯!という人は、カフェ&ラウンジ「WELL +CRAFT」へ。「スパメッツァ」で人気のサ飯メニューや、食のクリエイティブユニット「enwonder(エンワンダー)」とコラボしたオリジナルクラフトサワー「OYTO(オイト)」も用意。“サウナ後の一杯”をテーマにしたサワーで、高知県産生姜に奄美大島の野草「くび木」とスパイスを合わせた“追いととのい”のジンジャー焼酎サワーとのことでアルコール派はぜひ。
ノンアル派には、オロポなどのサウナドリンクやソフトドリンクがある。今回はビタミン補給できるということで、冷凍フルーツを使って作るフルーツスムージーをチョイスした。オーダー後にフルーツをブレンドして作るので、冷たくて温まった体にしみる。甘すぎないのも乾いた喉にぴったり、おいしくビタミンチャージできるのでおすすめだ。
個人的にサウナ後はガッツリメニューを選ぶことが多いが、フルーツのすっきりした甘酸っぱさもなかなかいい。もう1杯飲みたいぐらいだが、思いとどまって「冷やしパイン」を追加した。カットしたフルーツにかぶりつくのは罪悪感もなく、食べ応えもあって満足できた。なんだかヘルシー。まだ少し時間があるので休憩することに。
ゆっくりできるスペースとして壁に吸音シートが使われている「リラックスエリア」は、サウナ後にのんびりするのにぴったり。体を預けてダラッと過ごせるソファやクッションもあって、好きな体勢でくつろげる。
仕事をしたいという人にはワークスペースも。仕切りがあって個室のように使えるデスクが11席分あり、早い者勝ちにはなるが、サウナ前後に仕事や勉強に集中できる。さらに、両エリアで使えるブランケットとしてTENTIALの「BAKUNE Blanket(バクネブランケット)」が置かれているので、こちらもぜひ試してみよう。
「サウナメッツァ大井町トラックス」は、早朝6時から深夜2時までと長時間営業しているので、週末のリラックスとしてはもちろん、仕事前でも仕事後でも、なんならワーキングスーペースもあるので仕事中でも、とにかくいつでも足を運べるのは魅力。ただ、うっかりのんびりしすぎると料金が加算されていくので、そこは注意が必要。
女性は100分、130分の2コース、男性は70分、100分、130分の3コース、平日と土日祝で料金が異なる。なんと女性の100分コースと男性の70分コースの料金が一緒なので、身支度に時間がかかる女性にはうれしい配慮だ。130分以降は30分延長ごとに500円プラスになるので、自分に合った時間利用を選べる。JR、りんかい線、東急線の駅がある大井町。近隣の在住在勤者はもちろん、仕事でもプライベートでもちょっと足を伸ばして、電車を見ながらハーバルなサウナで癒やされよう。
取材・文=岡部礼子
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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。
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