米脚本家組合(WGA)が、スタジオ・配信側の交渉団体であるAMPTP(全米映画テレビ製作者同盟)と4年間の暫定合意に達したと、米デッドラインが報じている。AMPTPはディズニー、ワーナー・ブラザース、Netflix、Amazonなど大手スタジオや配信サービスが加盟する、いわば経営者側の「代表チーム」だ。ハリウッドには職能別に脚本家(WGA)、監督(米監督組合=DGA)、俳優(米俳優組合=SAG-AFTRA)の3つの主要組合があり、いずれもこのAMPTPと定期的に契約交渉を行う。今回の合意は、5月30日の契約満了を1カ月以上残してのスピード決着だった。
この合意が「電撃」と受け止められているのは、前回がひどくこじれたからだ。2023年、WGAはAIの利用や配信プラットフォームでの報酬をめぐってAMPTPとの交渉が決裂し、148日間にわたるストライキに突入した。SAG-AFTRAも同時期にストに入り、ハリウッドの映画・ドラマ制作はほぼ完全にストップ。多くの作品の公開や配信が延期に追い込まれた。あの混乱から約2年半、今回の交渉はまるで違う空気のなかで進んだようだ。
背景にあるのは、AMPTP側のトップ交代だ。長年にわたり強硬姿勢で知られたキャロル・ロンバルディーニ前代表に代わり、グレッグ・ヘシンジャーが新代表に就任した。3月中旬から始まった交渉について、労働関係の情報筋はデッドラインに対し、交渉の雰囲気をこう語る。
「すべての問題について、非常に協力的なかたちで話し合ってきた」
合意にはAI保護の強化、ストリーミング関連の報酬引き上げ、そしてWGAの健康保険プランへの大型拠出が盛り込まれている。具体的な金額や条件はまだ公表されておらず、正式な成立にはWGA組合員による投票が必要だ。
今回WGAが4年契約を受け入れたことは、残る2つの組合の交渉にも影響しそうだ。クリストファー・ノーラン監督が率いるDGAは来月、SAG-AFTRAは6月にそれぞれAMPTPとの交渉に入る予定で、WGAが長期契約に応じた以上、他の組合にも同様の条件が提示される可能性がありそうだ。
・
【最新版】本当に面白いおすすめ映画ランキングTOP30絶対に何度も見るべき“傑作”を紹介
・
Netflixで観てほしいおすすめの人気映画30選~編集部厳選~
・
【本当に怖い映画30選】トラウマ&衝撃作を“ジャンル不問”で編集部が厳選
・
ディズニープラスで観てほしいおすすめの人気映画&ドラマ30選~編集部厳選~
・
【12月1日は「映画の日」】「映画が題材の映画」20選編集部が厳選
https://deadline.com/2026/04/wga-studios-deal-new-longer-contract-1236779728/
Photo by Mario Tama/Getty Images