独裁政権下のイラク、フセイン大統領の誕生日ケーキを作るよう命じられた子供たち「大統領のケーキ」7月10日公開

独裁政権下のイラク、フセイン大統領の誕生日ケーキを作るよう命じられた子供たち「大統領のケーキ」7月10日公開

4月7日(火) 10:00

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第98回アカデミー賞国際長編映画部門イラク代表であり、イラク映画として初めて出品された第78回カンヌ国際映画祭で、監督週間観客賞とカメラ・ドール(新人監督賞)をダブル受賞した「The President’s Cake(英題)」が、「大統領のケーキ」の邦題で、7月10日から公開される。このほど、場面写真&特報映像が披露された。

【動画】「大統領のケーキ」特報

物語の舞台は、1990年代、独裁政権下のイラク。人々が戦争と食糧不足に苦しむなか、フセイン大統領は自身の誕生日を祝うケーキを作るよう、国内の各学校に命じていた。

9歳の少女ラミアは、ある日、小学校で行われたくじ引きで“名誉ある”ケーキ係に指名される。ケーキが用意できなければ重い罰が待っている。とにかくケーキの材料を集めなければ!と、町を駆け回り奮闘するラミアの姿には誰もが胸を打ち、応援したくなるだろう。そして、ラミアが遭遇する様々な出来事から、わたしたちに見えてくるものとは―—。たくましさと生命の輝きが、不安な時代を生き抜くための力をわたしたちに思い出させてくれる物語だ。

本作は、イラク出身のハサン・ハーディ監督が自らの体験をもとに描き出した初長編作品。ハーディ監督が書き上げた脚本を、「フォレスト・ガンプ一期一会」(94)でアカデミー賞脚色賞を受賞し、「DUNEデューン 砂の惑星」(21)など5作品で同賞にノミネートされた、ハリウッドを代表する一流脚本家エリック・ロスが見出し、サンダンス/NHK賞、ドーハ映画研究所からの助成金を獲得。エグゼクティブ・プロデューサーとして、エリック・ロスと、「幸せへのまわり道」(19)の監督を務めたマリエル・ヘラーも加わっている。

撮影はイラクで行われ、ユネスコの世界遺産にも登録された南部のサンクチュアリを想起させる美しいメソポタミア湿地帯や、バグダッド市内の市場と、初めて目にする映像も見どころだ。

特報映像は、「大統領の誕生日まであと2日」というナレーションでスタート。くじ引きでケーキ係に決まったラミアはどこか浮かない表情だ。「(大統領のために)ケーキを用意しないとみんな酷い目に」と聞かされたラミアは、“友達”である雄鶏のヒンディを小脇に抱え、必死で町を駆け回る。祖母ともはぐれてしまい、お金が無いなか「なんでもします!」と交渉する姿など、健気なラミアが愛おしい特報となっている。主人公の少女ラミアを含め、出演者全員、演技未経験者がキャスティングされている点にも注目だ。

7月10日から新宿ピカデリーほか全国公開。

【作品情報】
大統領のケーキ

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