約2年半の妊活・不妊治療を経て、待望の第1子を妊娠したkikiさん。しかし、当時はコロナ禍。出産予定日を過ぎ、ついに本格的な陣痛が始まるもまさかの発熱。産院に連絡すると即入院になりますが、kikiさんは隔離された分娩室に案内され、新型コロナによる発熱かどうか、検査を受けることに。
その結果、抗原検査は陰性だったものの、PCR検査の結果は翌朝にならないとわからず、隔離された孤独感と陣痛の痛みに悶えていたところ、kikiさんは破水……。助産師さんを呼ぶと羊水に濡れたタオルは緑色に染まり、おなかの赤ちゃんが羊水に胎便を排泄し、胎便によって濁った羊水で赤ちゃんが苦しんでいる可能性を伝えられたのです。
「早く出してあげないと……!」と焦りに駆られるも、その焦りと不安を打ち消すようにどんどんと強くなる陣痛。
しかし、助産師さんが確認すると子宮口の開きは3.5cm。今、感じている痛みの“その先”を想像し、がくぜんとしてしまいます。
さらにkikiさんは、感染症対策のために渡された本格的な医療用マスクを装着していて……?
赤ちゃんが下りてくるよう、体勢を変えたことが裏目に…!?













※密閉性の高い医療用マスクは、本来は医療者サイドが感染予防のために使用することが多く、出産中の妊婦の装着には適さないことがあります
陣痛による睡眠不足や発熱の疲労感、さらには本格的な医療用マスクの息苦しさが重なり、動画を参考にしたポーズをとっていたkikiさんはあわや転倒……。
身の危険を感じ、「してられるかぁーーーーっ!」とマスクを外すのでした。
分娩台から転げ落ちそうになったkikiさん、危なかったですね……! 分娩台はお産専用の特殊なベッド。赤ちゃんを取り出す姿勢にも対応できるよう、背もたれや足の部分が可動式になっているため、通常のベッドよりもフラットさに欠けることは否めません。
それでも自宅で見ていた動画を参考に、「重力を利用して赤ちゃんを下におろしてあげる」ことを考えたkikiさん。重力による陣痛促進を推奨する専門家は少なくなく、重力が伝わりやすく、なおかつ、骨盤の開きやすい“あぐら”が推奨される姿勢の一例です。また、陣痛促進としてスクワットが推奨されるのも同じ理由です。
とはいえ、不安定な状態でおこなってしまい、kikiさんのように転倒の危険が伴っては万が一の事態を招きかねません。もちろん、安定した状態であっても無理は禁物です。
また、新型コロナウイルスが感染症法上の5類に位置づけられ、パンデミックが収束した今もマスク着用を推奨する産院は多くありますが、マスクを原因に過呼吸になってしまっては、やはり危険です。
新型コロナが5類に分類される前と今では状況が違いますが、何よりも母子の健康が第一! 万が一の事態に陥らないためにも、少しでも「これはまずい、おかしい」と感じたら無理せずナースコールを押し、医師や助産師さんの判断を仰ぐことが大切です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修:関根直子(助産師)
監修者:助産師 関根直子 筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
著者:マンガ家・イラストレーター kiki
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