【ボクシング】中谷潤人が井上尚弥をノックアウトするという見立ても......米国の識者たちに訊く5・2東京ドーム決戦の行方

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【ボクシング】中谷潤人が井上尚弥をノックアウトするという見立ても......米国の識者たちに訊く5・2東京ドーム決戦の行方

4月4日(土) 7:05

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アメリカの識者たちが予想する井上尚弥vs中谷潤人後編

(前編:井上尚弥vs中谷潤人をアメリカの識者たちが予想元世界王者たちも「歴史に残る熱戦」を期待>>)

記者会見で握手を交わした井上尚弥(左)と中谷潤人photo by Hiroaki Finito Yamaguchi/AFLO

記者会見で握手を交わした井上尚弥(左)と中谷潤人photo by Hiroaki Finito Yamaguchi/AFLO





【経験値のモンスターと、成長著しい挑戦者】現地時間3月28日にWBCスーパーウエルター級タイトルマッチが行なわれた、米国ネバダ州ラスベガス、MGMグランドガーデンに集った識者たちが占う井上尚弥vs中谷潤人。スポーツ総合チャンネル『ESPN』の記者で、ボクシング取材18年を誇るアンドレス・ヘイル(47歳)はこう言った。

アンドレス・ヘイル

アンドレス・ヘイル





「私は井上の判定勝ちと予想しますね。中谷も非常に優れた選手ですが、井上がムロジョン・アフマダリエフ戦のようにアウトボクシングで攻略すると考えます。中谷のパンチを井上が十二分に警戒し、無理な打ち合いは避けるでしょう。122パウンド(スーパーバンタム級)で慣れているぶん、チャンピオンにアドバンテージがあると思います。一度くらい、中谷からダウンを奪うんじゃないでしょうか」

20年以上ボクシング界で生きるトレーナー、バーナード・ハケット(52歳)も短く回答した。

バーナード・ハケット

バーナード・ハケット





「中谷が勝つね。12ラウンド、フルに闘って井上を上回るだろう。若さという武器、スタミナ、そして成長の加速が目を見張る。井上も素晴らしい選手だが、世代交代を告げる日となるだろう」

客席から興行を見つめたWBAウエルター級王者のローランド・ロメロ(30歳)は、4冠チャンピオン有利とした。

ローランド・ロメロ

ローランド・ロメロ





「6-4で井上かな。キャリアを買うよ。ただ、かなり拮抗したファイトとなって、ほんのわずかな差で勝敗が決まるように思う。中谷にも一発があるので、大きなチャンス。どちらが勝つとは断言できない」

元IBF-USBAミドル級チャンピオンのルイス・アリアス(35歳)もMGMグランドガーデンにやってきていた。

ルイス・アリアス

ルイス・アリアス





「ボクシングの醍醐味を伝えてくれる、これ以上ない一戦となるだろう。考えただけで、興奮してくる。両者は12ラウンド激しく打ち合って、僅差の判定で井上が防衛する気がする。2-1のスプリット・ディシジョンという結果でモンスターの手が上がり、再戦になるんじゃないか。実力の差はない。試合をいかに作るかがカギだ」

この日の第8試合に組まれたNABOミドル級タイトルマッチで、挑戦者のセコンドを務めたマニー・ロブレス(54歳)はこう言った。

マニー・ロブレス

マニー・ロブレス





「ジュントが判定勝ちするだろう。彼の成長スピードは尋常ではない。井上を下し、フェザー、スーパーフェザーと駆け上がっていく男だと思っている」

【中谷が苦戦した昨年末の試合も捉え方はさまざま】ロブレスの息子であるマニー・ロブレス3世(31歳)も語った。昨年11月中旬からの1カ月間、父のアシスタントとしてラモン・カルデナスのトレーニングキャンプを支えた男だ。

マニー・ロブレス3世

マニー・ロブレス3世





カルデナスは2025年5月、井上に8回KO負けを喫したが、第2ラウンドにモンスターからダウンを奪ったシーンが記憶に新しい。敗北後、カルデナスはより上を目指すためにと、ロブレスに指導を依頼した。

「ジュントが9ラウンドくらいにノックアウト勝ちすると思う。昨年末のリヤドのファイト、セバスチャン・エルナンデス戦では確かに苦しんだ。でも、井上がエルナンデスとやっても、同じような展開になったんじゃないかな。エルナンデスは頑丈だもの。

ジュントはこれからピークを迎える選手。反面、ここ数試合の井上は衰微を見せている。その差が顕著となる一戦となるだろう」

ボクシング記者として10年目を迎えた『BRUNCHBOXING.COM』のウンベルト・ペナ(35歳)も、話した。

ウンベルト・ペナ

ウンベルト・ペナ





「井上がこれまでにない最高のパフォーマンスを披露するでしょう。スティーブン・フルトン戦以上の己を築くように思います。6〜8ラウンドで、中谷をストップすると見ています。テクニック、スピードでチャンピオンが優位です。中谷は、スーパーバンタム級ではパワーに欠けていることを昨年12月27日のエルナンデス戦で露呈してしまいました」

同じ『BRUNCHBOXING.COM』のマイケル・アンドレーデ記者(45歳)は、同僚と異なった見解を示した。こちらも"10年選手"である。

マイケル・アンドレーデ

マイケル・アンドレーデ





「8〜10ラウンドで、中谷が井上をノックアウトするよ。スピードがあって、切れ味抜群のパンチを持っている。どんな角度からでも出せるから、井上の死角を突くだろう。チャレンジャーはボクシングIQも高い。相手が嫌がることを続けていって仕留めるさ」

ボクシングを取材して10年となる『K.O.ARTISTSPORTS.COM』のスティーブン・クレノ3世(43歳)は答えた。

スティーブン・クレノ3世

スティーブン・クレノ3世





「9〜10ラウンドで、チャンピオンが勝つ。中谷も非凡な選手だが、まだ122パウンドの体ができ上がっていない。百戦錬磨の井上に挑戦するには早いよ」

『FIGHTNEWS.COM』で6年目となったスコット・タビア(53歳)は語った。

スコット・タビア

スコット・タビア





「7~8ラウンドで、中谷が井上を沈めると思います。身長、リーチのアドバンテージがあるので、それを生かすでしょう。鋭い左を持っていますよね。井上からダウンを奪ったルイス・ネリ、そしてラモン・カルデナスよりも中谷のパンチのほうがずっと速く、重いはずです」

同じく、『FIGHTNEWS.COM』のデビッド・フィンガー(51歳)も述べた。ボクシング記者として25年現場に出ているベテランだ。

デビッド・フィンガー

デビッド・フィンガー





「中谷は急成長中であり、スペシャルな存在だ。昨年の12月末に苦しみながら勝利したことで、ひと皮剥けただろう。伸び盛りの彼には、非常にプラスになったはず。一方の井上は、もはや5年前の彼ではない。その証拠にダウンしたり、クリーンヒットを浴びるようになった。バンタム級で対戦相手を次々に屠(ほふ)っていた頃のモンスターは過去だ。新たなヒーローが誕生するだろう」

東京ドームにゴングが響くまで、1カ月を切った。勝利の女神が微笑むのは、どちらのファイターか。

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