4月3日(金) 23:00
追証とは、信用取引で必要な保証金が不足したときに、追加で入金を求められる資金のことです。信用取引では、証券会社に保証金を入れて、その担保をもとに大きな金額の取引をします。
そのため、相場が不利な方向に動くと保証金が目減りし、一定の基準を下回った時点で追証が発生します。信用取引の保証金は、法令上、約定代金の30%以上が必要とされており、各証券会社はこれを前提に維持率や追証ルールを定めています。
追証が出たあと、期限までに入金や建玉(未決済の取引)の返済をしないと、証券会社は保有している建玉を強制的に決済するのが一般的です。つまり、「少し待てば戻るかもしれない」と考えて放置すると、自分の判断ではなく証券会社のルールに従って決済が進む可能性が高いということです。
注意したいのは、強制決済されたらそこで終わりとはかぎらない点です。相場が急変して損失が大きくなると、保証金や売却代金だけでは不足し、不足金が残ることがあります。
例えば、急落局面で株価が大きく動いた場合、想定していた金額より不利な価格で決済されることがあります。その結果、強制決済後にも借りのような形で残債務が残ることがあります。
追証を放置すると、取引停止だけで済むとはかぎらず、口座内の株式が売却されたり、最終的には未払い金の支払いを求められたりするため、通知を見た時点で早めに資金状況を確認することが大切です。
結論から述べると、追証が発生した場合、自宅に連絡が行く可能性があります。証券会社は登録された住所・電話番号・メールアドレスを契約者(口座名義人)の連絡先として扱っており、実際に最新の登録内容の確認を求めたり、登録先へ連絡したりすることがあると案内しています。
また、郵送物が登録住所に送られることもあるため、家族と同居している場合は、郵便物や電話で気づかれる可能性は否定できません。
一方で、職場への連絡は、自宅への連絡ほど一般的ではありません。通常は、本人が登録した電話番号やメールアドレス、住所への連絡が中心だからです。ただし、口座情報として勤務先を登録していることはあり、証券会社によっては勤務先情報の登録を求めています。
そのため、絶対に職場へ連絡が行かないと言い切ることはできません。特に、本人と連絡が取れない場合や、登録電話番号が勤務先になっている場合には、勤務先経由で連絡が入る可能性はあります。
つまり、家にも職場にも必ず連絡が行くわけではありませんが、まったくないともいえません。大切なのは、通知を放置せず、証券会社のメッセージやメール、約款を確認し、必要なら自分から連絡することです。自分から先に連絡をして、支払い方法や期限を確認したほうが、不要な不安や周囲への発覚リスクを減らしやすくなります。
追証の通知が来たら、最初に確認したいのは「解消期限」「必要金額」「入金だけでなく建玉返済でも解消できるか」の3点です。証券会社によっては、追証の確定タイミングや解消期限が異なります。夕方に不足が見えても、翌朝に再計算される場合もあるため、通知文面と口座画面の両方を確認することが重要です。
そのうえで、支払えるなら早めに入金し、難しい場合は建玉の整理や証券会社への確認を急ぎましょう。追証発生は不安を強く感じやすい状況ですが、流れを知って早く動けば、損失や連絡の広がりを抑えやすくなります。通知を見て慌てるだけで終わらせず、まずは期限と損失額を確認し、できる対応を一つずつ進めることが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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