現在放映中のドラマ「女の子が抱いちゃダメですか?」は、「普通の恋愛」から踏み出したエリート商社マンと清楚系美女のラブコメディー。かわいらしい容姿で攻める側になったヒロインを志田こはくが演じている。今回は特技のフィギュアスケートも披露。「私のための役だと思いました(笑)」とドラマ同様のかわいらしい声で、楽しい話をたくさん聞かせてくれた。
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Photo/加藤千絵
Styling/成田佳代
Hair&Make/菅井彩佳
Text/佐久間裕子
――すでに放送が始まっていますが、改めて梶谷美月という女性を演じることが決まったときの心境はどんな感じでしたか?
志田:美月は24歳で実年齢より3つ年上。夜になると受け身ではなく、攻めるのが好きという役どころだったので、最初は自分ができるのかなという不安がありました。
――性に関することをポップに描いたドラマだと思うのですが、最初に脚本を読んだときはどんなことを感じました?
志田:まずタイトルにすごくインパクトがあり、どういう作品なのかと内容が気になりました。原作を読んでみると刺激的で少し過激な描写もありましたが、ドラマではそういう部分をフィギュアスケートとリンクさせて描くシーンになっていたので、ちょっとホッとしました。
――1話を拝見して男性の反応をうさぎのぬいぐるみで表現したり、遊びがあって楽しいドラマだなと思いました。フィギュアのシーンを実際に撮ってみていかがでしたか?
志田:今回は友人から借りたのですが競技でも使用できる衣装を着て、自分が過去に使っていたスケート靴を履いて撮りました。当時を思い出しましたし、スピンしたり篠宮さんの周りをぐるぐる回って翻弄したり、自分の特技が活かせる作品だと思いました。
――スケートをするのは久々でした?
志田:実はいつかお仕事で活かせたらいいなと思って、日頃から趣味がてら滑っていました。
――ドラマの意外なところで活かせましたね(笑)。
志田:本当にビックリです。私のための役だと思いました(笑)。とても嬉しいけど、少しプレッシャーでした。
――自分から攻めたい女の子役ということで、監督とは役柄やお芝居についてどんなお話をしましたか?
志田:通常の美月と夜の美月とのギャップを大切に演じて欲しいとお話がありました。モノローグや顔だけのお芝居も多くて、そこはコメディーに振り切っていいですよ、と言って下さって。第1話に「すっごいムズがゆい!」ってカメラに向かってするお芝居があって、そういうところはコミカルに演じました。攻めるシーンの動きなどは、インティマシーコーディネーターさんに一からご指導いただいて、みんなで梶谷美月を作っていったという印象です。
――インティマシーコーディネーターの存在が定着して来ていると思いますが、実際に現場でお話してみてどうでした?
志田:とても心強かったです。いざ現場に入って、実際にやるとなると「これはできないかも」と、自分の口から本音はなかなか言いにくかったりするので。そういうときにコーディネーターさんがいらっしゃると、裏で「大丈夫ですか?」って何度も聞いてくださるのでとても心強い存在でした。
――今の言葉を聞いて、性を扱う作品には絶対に必要な存在だなと思いました。ところで攻める美月、セリフの言い方がかわいくてセクシーですね。
志田:そうですか?自分でそういうのあまり見られてなくて……。
――照れくさいから?(笑)
志田:照れくさいです(笑)。完成したドラマも日常シーンしか観られなくて。でも「篠宮さん」っていう言葉は、ちょっと意識して言っています。特に夜のシーンは、可愛らしく甘い声でゆったりと。時間を溜めて、ゆっくりでいいからと監督さんに言われたので、間を大切にしながらお芝居しました。
――夜は攻める美月ですが、普段は清楚系かわいい女子でもあります。演じてみていかがでした?
志田:マンガの美月はすごくかわいい容姿で描かれていて、怖れ多くて自分でいいのかなとすごく思いました。今回は衣装もヘアメイクもすごくかわいくしていただいて、私、美月になれているのかなって原作ファンの方に聞きたいです。「美月に合っていますか?」って。
――普段の志田さんは清楚系かわいい女子とは違うタイプだったりします?
志田:自分は服装もわりとボーイッシュなものが多く、性格もどちらかというとさっぱりしているかもしれません。
――ちなみに普段はどんなファッションですか?
志田:パンツスタイルが多いです。母に「もっと脚を出しなさい、若いうちだけなんだから」と言われるのですが、なかなか脚を出すスカートやショートパンツも履かないです。なんか恥ずかしさが勝っちゃって(笑)。
――ショートパンツもダメですか(笑)。
志田:黒いストッキングありなら履くのですが。リゾートに行くとなったら、ガッツリ露出できますけど、日本の街はみなさん落ち着いたファッションなので、私も落ち着かせています(笑)。
――先ほどおっしゃっていた1話の美月の「ムズがゆい!」に対して「わかる!」と思う女子も多い気がします。少女マンガ原作ではよく見るシチュエーションですが、もし実際に壁ドンなどされたら志田さんご自身はどう感じると思います?
志田:急にされるのはイヤですよね。同意があるならいいと思います。でも急に距離感を狭められるのはビクッと構えちゃうかも知れないです。
――確かに距離を詰めるなら先に言って欲しいかも。今回は志田さんが顎クイするシーンがありましたね。
志田:人生でしたことがないのでたくさんNGを出してしまいました。みなさんに申し訳なかったです。顎の持ち方から指導が入りました(笑)。
――上手く見せるポイントはありました?
志田:手を軽く添えて、みたいなことを言われました。最初思いきりグイッとやってしまって。そうじゃなくて、そっとゆっくりグイッと、溜めて溜めてクイッとやるんだよってご指導いただきました。
――では攻める相手、篠宮役の高尾颯斗さんと共演した感想を教えてください。
志田:第一印象はすごくきれいな目をしている方だなと思いました。目に力強い印象があったので、クールな方なのかなと思っていたのですが、撮影が進むに連れて実はそんなことない方かもと気がついて(笑)。すごく明るくて、元気でパワフルな方なんだろうなと思いました。
――高尾さんとは距離感が激近のシーンが多いですが、気まずくなったりしませんでした?
志田:気まずさはなかったです。そういうシーンが終わった後、すぐゲームを一緒にしたり。ゲームというのも親指を使った「いっせーのいち」とかマジカルバナナとかに付き合ってくれて、お兄ちゃんのように遊んでくれました。だから距離の近いシーンもやりやすかったです。
――篠宮さんみたいな男性はどう思います?
志田:不器用なところがあるけど、すごく優しいと思います。でも……本当のことを言ってもいいですか(笑)。篠宮さんが気を遣い過ぎているのがわかるので、相手によっては疲れちゃいそうだなとも思いました。そして夜の部分以外でも、篠宮さんは日常的に受け身なところがあるので、「もっと意見出してよ!」って思う女性もいそうだなと。美月と篠宮さんはそういう部分でも相性が良かったんだと思います。
――志田さんは引っぱりたいタイプですか?
志田:私は実家暮らしで、家では姉が私を可愛がってくれていて。姉がちょっと妹気質というか、少し抜けているんです(笑)。なので家では引っぱると言うか、姉御肌になる部分がありまして。お家では姉が「こっちゃん♡」と甘えてくるので、「はいはいはい」みたいな感じで受け止めています。ただ外では、末っ子だね、妹気質だねって言われることが多いので、外では引っぱってもらいたいです。
――もし好きな人ができてデートするってなったら、リードしてくれるタイプがいい?
志田:好きな人とは対等の関係がいいですね。多分お互いを思いあっていたら、どっちがリードするってならない気がします。こういう恋愛の質問、初めてなので楽しいです(笑)。
――現場はどんな雰囲気でした?
志田:撮影が終わって現場が恋しくなるぐらい楽しかったです。終わって1週間ぐらい経った頃に、家族に「あ〜、『抱いダメ』の現場が恋しい!」と話していました。スタッフの皆さんも優しくて、タイトなスケジュールの中、毎日明るく元気に笑顔いっぱい挨拶して下さって。こんなに優しくて楽しい現場、素敵だなって思っていました。
――泊まりがけで行くロケもあったのでは?
志田:2泊3日の伊東ロケがありました。新幹線に乗ってドラマの撮影に行くのが初めてだったので、嬉しかったです。篠宮さんと後輩の佐伯さんとのバトルがあって、おふたりはバチバチのお芝居をしていましたが、美月は基本的に食べてきれいな景色を観るシーンが多かったので、終始楽しかったです(笑)。
――ロケ先で美味しい物は食べました?
志田:食べました。伊東名物のぐり茶というお茶があって、そのアイスを食べるシーンがあって美味しかったです。あとスタッフさんがくださった揚げまんじゅうも美味しかったです。
――篠宮さんのお部屋で食べるシーンも多いですよね。あのお食事も美味しそうでした。
志田:実際に食べたので、ちょっとずつ減っているんですよ。篠宮さんはイカが好きなので、イカパスタを食べるシーンがあって。イカとトマトのパスタだったのですが濃厚なイカの味がして美味しかったです。
――台本を最終回まで読みましたが、「普通ってなに?」ということをサラッと取り入れているのもいいなって思いました。
志田:普通にとらわれていないキャラクターがいろいろ登場して、すごく良いなって思いました。この作品には「普通にとらわれず、自分らしく生きていくことが大事」というメッセージも込められているので。そういう展開もみなさんに楽しみに観て欲しいです。
――志田さんご自身は「普通」であるかどうかは気になります?
志田:気にならないです。みんなと違うことをしたり、違うところを持っているのってすごく素敵なことだと思うので、人の目なんか気にしていたらもったいないと思います。自分らしく自由に生きることが、自分の幸せだと思います。
――Pop’n’Rollはアイドルの方もたくさん登場するサイトなんですが、志田さんご自身のアイドル的存在を教えてください。
志田:アニメのキャラクターなのですが、「イナズマイレブン」の円堂守です。私、円堂になりたいです。
――なりたい派なんですね(笑)。
志田:なりたいです(笑)。兄が小学校1年生くらいの頃に一緒に観ていたので、当時私は4、5歳だったと思うのですが、それからずっと観てきた作品です。自分はどちらかというと、あまり前向きではないというか、ポジティブ精神ではないので、円堂守の我慢強くて明るいサッカーばかなところにすごく憧れがあります。
志田こはく
2004年5月25日生まれ、埼玉県出身。
スーパー戦隊シリーズ第46作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のヒロインとして連ドラ初出演。近年の主な出演作に、ドラマ「なんで私が神説教」(25年)、「プロパガンダゲーム」(25年)など。
ドラマフィル「女の子が抱いちゃダメですか?」
毎週木曜深夜1時29分~ほか
放送局:MBS、テレビ神奈川ほか、テレ玉、群馬テレビ、とちテレ、チバテレで順次放送
出演:高尾颯斗志田こはく宇佐卓真世古口凌ほか
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