AI動画生成ツールで知られるランウェイが、ニューヨークで初の「AIサミット」を開催した。壇上に招かれたのは、「スター・ウォーズ」「ジュラシック・パーク」の製作を率い、50年にわたって映画技術の最前線に立ってきたキャスリーン・ケネディ。同社CEOのクリストバル・バレンズエラとの対談で、映画製作におけるAIの可能性と限界を語った。
ケネディは自らを「テクノロジーへの楽観主義者であると同時に伝統主義者」と位置づけ、AIを新しい道具として歓迎する一方で、映画の核にあるものはまだ人間にしか生み出せないと語る。
「センスをどう教えるのですか。センスは作品を作る過程のすべてに関わっています。ある人のセンスと別の人のセンスは違うけれど、道筋で下す判断のひとつひとつを決めているのはセンスです」
映画界がAIに慎重な理由として、ケネディは「透明性の欠如」を挙げる。言語モデルがどのように学習しているのか、ツールがどのように使われているのか、十分に開示されていないことが不信感を生んでいるという。「もっと透明性のある議論ができれば、不信感はかなり和らぐと思います」
一方で、AIがすでに役立っている場面も認める。プリビズ(事前映像化)や予算管理、スケジュール調整といった制作準備の段階では、アイデアの流れに追いつけるスピードが強みになるという。ただし実際の撮影に入れば「CGなどと同じく、製作に使う多くの道具のひとつ」にすぎないと付け加える。
ケネディは50年にわたるキャリアのなかで技術の進化を見つめてきた。プロデューサーとして初めて手がけた「E.T.」(1982)の時代はCGがまだ実用段階になく、すべてパペットで撮影した。それから約10年後の「ジュラシック・パーク」では、特殊効果スタジオILMのデニス・ミューレンが6カ月の研究を経て恐竜をCGで動かすことに成功し、映画の世界を一変させた。AIもまた、そうした技術革新の延長線上にあるとケネディは見ているようだ。
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E.T.
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Photo by Mike Marsland/Mike Marsland/WireImage/Getty Images