ライアン・ゴズリングの主演で、アカデミー賞7部門にノミネートされた「オデッセイ」の原作「火星の人」などで知られる作家アンディ・ウィアーのベストセラーSF小説を映画化した「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。3月20日から公開された本作は、映画.com内で注目・話題を集めた指標となる「映画.comアクセスランキング」(3月30日発表/集計期間:2026年3月23日~3月29日)で1位を獲得しました。本記事では、映画.comに寄せられた感想・レビュー(一部抜粋)を一挙にご紹介します。
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【画像】「プロジェクト・ヘイル・メアリー」ポスタービジュアル
●物語について:「好奇心が刺激される作品」「最高のSF映画であり、最高の友情ドラマ」
まずは、ストーリーについての“声”をお届けします。原作既読組、未読組の双方から映画を堪能した声が多く集まっていました。
・地球に危機が訪れる理由が、隕石でもなく異星人の侵略でもなく、そんなアイディアがあったのかと驚かされるし、妙に説得力があって一気にストーリー展開に釘付けにされる。やっぱりSF作品はその時の最新の科学技術がスクリーンを通して、見られるので、なんだろう「ワクワク」してくる。
・この映画が単なる難解なSF映画だと思っていたら、大間違い。この映画の本質は友情ドラマにある。話の展開も、ロッキーとの友情も、グレースが宇宙船に乗ることになった経緯も、その全てが美しかった。そして最高の画質で描かれる宇宙と惑星。本当に素晴らしかった。何も言うことはありません。最高の映画体験ができました。
・笑えて泣ける良い映画でした。やりすぎてないコメディ感も良く、主人公の宿命的な展開、覚悟、そしてなぜか可愛く見えるロッキー(笑)などなど、どことなく切ないSFエンタメ映画の傑作です。地政学リスクの高まっている今の時代に貴重な映画かもしれません。
・期待値が中々高い状態で鑑賞した作品だったのですが、その期待値を上回ってくれた作品でした。SF作品はあまり観ていない、そんな方でも楽しめる作品だと思います。そして、映像も大迫力。観れるならIMAXやTCXなどの大きいスクリーンで観ることをお勧めしたいです。
・長大な原作のエッセンスを切り出しながら文字では分かりにくい情景を具体的な映像イメージで見せてくれるSF大作で、とても丁寧に作られていて好感が持てました。
・フィクション、勇気、ヒューマニティー。私にとってはザ映画でした!ライアン・ゴズリングにまたしても宇宙に連れて行ってもらって、最高の週末になった。
・とても面白かったです。原作を読まずに鑑賞しましたが、徐々に明らかになる真実や映像の美しさにあっという間に時間が過ぎました。どんどん愛着が湧いてきて、原作だとどう描かれているのかとても気になります。また、BGMも壮大なストーリーに深みを持たせていてとても良かったです。この作品はIMAXで見ることをオススメします。
●俳優の演技について:「ライアン・ゴズリングに思い切り感情移入」「ロッキーがとにかく可愛い!」
続いて、キャスト陣の演技について。宇宙空間という限られたスペースで圧巻の芝居を見せつけたライアン・ゴズリングを称賛する声、主人公が出会う未知の生命体のかわいさにやられた声が集まっていました。
・宇宙船で目覚めた主人公の戸惑いや孤独感、それらをはねのけるユーモアとポジティブ思考、同じ目的を持つ異星人と共同ミッションをする連帯感まで、ほぼ主演のライアン・ゴズリングの一人舞台ながら、彼のどこかヘタレっぽいキャラが絶妙で思い切り感情移入できます。
・ライアン・ゴズリングの演技は、もはや神髄と言える。大部分を占める1人芝居において、孤独や恐怖だけでなく、自らの弱さと向き合う過程を繊細な身体言語で体現した。彼が科学者としての自負を再燃させる瞬間、観客はそこに人類の知性の象徴を見るだろう。ゴズリングの演技は、技術を超え、魂の叫びとして刻まれている。
・まず、ライアン・ゴズリングがいい!天才的な科学者だけど、人間社会には馴染みにくいちょっと変人。でも、実直で人として温かい。エイリアンもまた、知的でいいヤツ!キャラのヴィジュアルデザインが、最初ビミョーな気もしたけど、グロテスクでもなく、既視感もさほどなく見てるうちに愛着がわいてくる不思議な存在感だった
・ミッション責任者ストラットを演じたザンドラ・ヒュラー(『落下の解剖学』『関心領域』)の存在感も凄まじい。この女優さん、大好きです。
・ロッキーがとにかく可愛い!ライアン・ゴズリングの演技もいい。彼でなければあの楽しい雰囲気は出せなかったと思います。
●美術や映像、音楽について:「圧倒的な視覚化のセンス」「ダニエル・ペンバートンの音楽が素晴らしい」
最後は作品世界を彩る美術や映像、音楽について。物語に説得力を与える美術や、物語を邪魔しないな劇伴、宇宙船の造形に魅了された人もいたようです。
・特筆すべきは、その圧倒的な視覚化のセンスである。いささかヘタウマ?な岩石状のエイリアンの"ロッキー"と、多面体で構成されたロッキーのシールド(宇宙服?)、アストロファージが流動する光景、恒星タウ・セチを回る惑星エイドリアンの異形な美しさ。最先端のCG技術が、原作小説の緻密なイマジネーションに命を吹き込んでいる。
・何と言ってもダニエル・ペンバートンの音楽が素晴らしい。劇伴は出しゃばらない範囲で効果的だし、音楽ジャンルのバリエーションも豊富。宇宙船のランデブーシーンのアルゼンチンタンゴやプロジェクト員の交流にカラオケを使うなど細かい工夫が施されていました。さすが映画「イエスタデイ」の音楽担当です。
・この映画は驚くほどセリフが少ない。原作のグレースは心理描写も含めるととんでもないセリフ量なのにだ。でもカットされた描写が「無かったことになってる」わけじゃない。ただ映画というリッチな媒体を通して「非言語化されてる」だけ。すべてライアン・ゴズリングの演技や、センスのいい演出で、完全に同じ内容を補完している。
・ロッキーが出てくるまでの第一幕のプロジェクト準備期間も子気味よいセリフとカットの繋ぎが秀逸。長いのに飽きさせない編集はお見事。劇中曲の使い方も秀逸。SFエンタメ映画としての見所も多数。ヘイルメアリー号とロッキーの船の造形が秀逸。久しぶりにプラモが欲しくなるデザイン。
・まずは映像が素晴らしかったですね!なんでアニメが主戦場の監督があんな映像撮れるのか分からん(監督の選定にも加わった原作者の目は確かだった)
【「プロジェクト・ヘイル・メアリー」あらすじ・概要】
滅亡の危機に瀕した地球の運命を託された中学の科学教師が、宇宙の果てで同じ目的を持つ未知の生命体と出会い、ともに命を懸けて故郷を救うミッションに挑む姿を描いたSF超大作。
太陽のエネルギーが奪われるという原因不明の異常現象が発生。このままでは地球は冷却し、人類は滅亡してしまう。同じ現象が太陽だけでなく宇宙に散らばる無数の恒星で起こっていることが判明し、11.9光年先に唯一無事な星が発見される。人類に残された策は、宇宙船でその星に向かい、太陽と人類を救うための謎を解くことだった。この“ヘイル・メアリー(イチかバチか)”プロジェクトのため宇宙に送り込まれたのは、優秀な科学者でありながら学会を去り、いまはしがない中学教師をしていたグレースだった。彼は地球から遠く離れた宇宙でたったひとり、自らの科学知識を頼りにミッションに臨み、そこで同じく母星を救おうと奮闘していた異星人ロッキーと出会う。姿かたちも言葉も違う2人は、科学を共通の言語にして難題に立ち向かい、その過程で友情を育んでいくが……。
主人公の中学教師グレースを「ラ・ラ・ランド」「バービー」のライアン・ゴズリングが演じ、「落下の解剖学」「関心領域」のザンドラ・ヒュラーが共演。「オデッセイ」も手がけたドリュー・ゴダードが脚本を担当し、「スパイダーマン スパイダーバース」シリーズの製作・脚本などで知られるフィル・ロード&クリストファー・ミラーが監督を務めた。
【作品情報】
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プロジェクト・ヘイル・メアリー
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