イエス・キリストの誕生から復活までを描いた長編アニメーション「キング・オブ・キングス」(公開中)。このほど、イエス・キリストが起こした有名な奇跡のひとつを切り取った本編映像、チャン・ソンホ監督のコメントが披露された。
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【動画】「キング・オブ・キングス」本編映像
解禁された映像は、激しい嵐に見舞われ、帆のロープがちぎれるなど難破寸前の状況に追い込まれた弟子たちの姿から始まる。必死に船を守ろうとする中、弟子の一人であるトマスが海の上に立つイエス・キリストを発見。驚きと恐怖に包まれる一同に対し、イエスは「私の元へ来なさい」と穏やかに語りかける。呼び寄せられた弟子が恐る恐る水面に足を踏み出すと、奇跡のように海の上を歩き始めるが、そこへ容赦なく大波が迫り……。荒れ狂う自然の脅威と、神秘的な奇跡の瞬間がリアルな臨場感とともに描かれた必見のシーンとなっている。
本作を手掛けたチャン・ソンホ監督は、「クリスマス・キャロル」で知られるチャールズ・ディケンズが文字の読めない人々のために頻繁に朗読劇を行っていた史実から着想を得て、5歳の息子ウォルターに世界一有名なヒーロー“イエス・キリスト”の人生の物語を読み聞かせる構造を採用した。イエス・キリストの誕生から復活までの物語を90分という尺に収めるにあたり、「どのエピソードを選ぶのかとても時間をかけて悩みました。イエスにまつわるエピソードが海ほどの広さだとしたら、ここで描いたエピソードはコップ1杯の水くらいの量なんです」と、取捨選択の苦労を明かす。
また、イエスの登場シーンにおける時間の流れやあたたかな光が差し込む演出について、「神の子であるイエスは神的な描写をする必要がありましたが、過剰表現にならないように意識しました。一方で、現実味のない人間や漠然とした存在にならないように、あくまでも人間の姿で、神聖さや穏やかさが伝わるように描きたかったのです」と、そのバランスへのこだわりを語った。
キリスト教に馴染みの薄い日本での公開について、監督は「イエス・キリストは文化史的にも最も大きな影響を与えた人物の一人であり、信仰の有無にかかわらず広く知られています。西洋をはじめ多くの文明はキリスト教を基盤としており、私たちも知らず知らずのうちにその考え方や価値観の影響を受けているはずです。また、戦争や分断が広がる今日において、イエスが説いた真っ直ぐな愛のメッセージを伝えたいと考えました」と、作品に込めた真摯な思いを寄せている。
【作品情報】
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キング・オブ・キングス
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