義母に手作りカレーを出したら「これはカレーじゃない!」と言われて大喧嘩に。いったい何が入っていたの?

義母に手作りカレーを出したら「これはカレーじゃない!」と言われて大喧嘩に。いったい何が入っていたの?

3月28日(土) 15:45

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もし、あなたの作ったカレーを「これは正しくない」と突っぱねられてしまったらどうしますか?

今回は、そんな一皿のカレーから始まった義母との衝突のエピソードをご紹介しましょう。

義実家と徒歩20分の距離で起きた悲劇



斉藤亜希子さん(仮名・30歳)は、結婚1年目。義実家は徒歩20分ほどの距離にあり、ほどよい近さのはずでしたが、それが徐々に息苦しさへと変わっていきました。

「その日、義母が特売の野菜をお裾分けに来てくれて、そのまま『お昼も食べていくわ』という流れになったんですよ」

事前の連絡もなく、インターホン越しに当然のような口調でそう告げられ、断る隙もなく……。出したメニューは、冷蔵庫で一晩寝かせた、いわゆる“2日目のカレー”。前日の夜に夫と食べた残りでしたが、味も落ち着いていて、むしろ自信のある一品だったそう。

「これなら間違いないと安心して綺麗に盛り付けて義母に出したんですよね」

豚肉に玉ねぎ、にんじん、じゃがいもだけでなく、冷蔵庫にあったしめじとピーマンも少し。実家ではいつもそうしてきましたし、「野菜が多いほうが栄養もあるし美味しい」という、ごく当たり前の感覚でした。

カレーを見た義母のリアクションに衝撃



「ところが、食卓にカレーを置いた瞬間、義母の表情が露骨に歪んで『え、なんでカレーにしめじやピーマンが入っているの? 信じられない!』と大袈裟に叫んだんです」

まるで生ゴミでも出されたかのようなリアクションに、亜希子さんは言葉を失いました。それでも場を和ませようと、慌ててこう言いかけたそう。

「私の実家ではいろんな野菜を入れるのが普通で……」

しかし、その言葉は最後まで言わせてもらえませんでした。

「『カレーは豚肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも! それ以上でもそれ以下でもダメ! そうじゃなきゃカレーじゃないから!』って、ドヤ顔で語られて」

腕を組み、勝ち誇ったように頷く義母。その姿は、“料理の正解”を自分だけが握っていると信じて疑わない人そのものだったそう。

さらに信じられないことに、義母は一口も食べないまま、スプーンでカレーをぐちゃぐちゃとかき回しながら、鼻で笑うようにこう言いました。

「『こんなの冷蔵庫の掃除みたいなごった煮でしょ? うちの子に食べさせないでくれる? 私はずっと“正しいカレー”を作ってきたんだから』って……はぁ? と思いましたね」

スプーンが皿に当たる音が、やけに耳につきました。味見すらせず、見た目と自分の価値観だけで全否定。それだけでなく、「うちの子」という言葉で、暗に“嫁は他人”と線を引かれた気がしたそう。

とっさの反論でまさかの結末に



「正しいカレーって、ただ自分がそう思い込んでいるだけですよね? 世の中にはごまんとカレーがあって、間違いなんてありません。それに、私の母のカレーまで侮辱されたようで……本当に頭にきてしまって」

胸の奥がギュッと締めつけられ、気づけば亜希子さんは笑顔のまま、こう返していました。

「『結局、お義母さんが自分の固定観念の中でしか生きていないってことですよね。ちなみに、お義母さんの“正しいカレー”を食べてきた息子さん、昨晩このカレーをおかわりして『最高だ』って言っていましたよ。それに私は母の色んなカレーを食べて育ってきました。グリーンカレーもバターチキンカレーも。頭が柔らかい母で本当に良かったです』」

すると義母は、みるみる顔を赤くして声を荒げたそう。

「『こんな貧乏くさいカレー作って偉そうにすんじゃないわよ! 頭が硬い? バカじゃないの? 基本に忠実なのが一番なのよ、ものを知らないのね!』吐き捨てるようにそう言うと、義母は上着を掴み、ドアを乱暴に閉めて帰っていきましたね」

「それ以来、お義母さんとの仲は最悪ですが……」そう前置きしつつ、亜希子さんは少し苦笑いを浮かべました。

「母親のカレーを馬鹿にするようなことを言われて、どうしても黙っていられなかったんですよね。そして決めつけで人を否定する義母に、ひとこと言ってやらないと気が済まなくなってしまって(笑)」

正しさを振りかざし、人の育ってきた背景まで踏みにじる。その一皿のカレーは、義母の価値観の狭さを浮き彫りにするリトマス試験紙となったのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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