松竹配給のオリジナルアニメーション映画「パリに咲くエトワール」が“高評価の口コミ”の後押しもあり、公開10日で興収1億4000万円を突破。SNSでは、同じく松竹配給だった「アイの歌声を聴かせて」を興収推移の比較対象として挙げる声も見受けられている。
「パリに咲くエトワール」は、20世紀初頭のパリを舞台に、異国の地でそれぞれの夢を追い求めるふたりの日本人少女の奮闘を、繊細かつみずみずしく描いたアニメーション映画。「ONE PIECE FILM RED」「コードギアス反逆のルルーシュ」シリーズの谷口悟朗が監督を務め、「魔女の宅急便」などのスタジオジブリ作品でキャラクターデザイン・原画を担当した近藤勝也がキャラクター原案を担当。脚本は「きみの色」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の吉田玲子が手掛けている。
3月13日に封切られた同作は、公開週末3日間で興収約5560万円。国内映画ランキング(ベスト10)圏外スタートではあったが、SNSではクオリティの高さを絶賛する“声”が多数確認できた。映画.comでは、3月24日時点で5点満点中「3.7」評価。以下のような感想(一部抜粋)が寄せられている。
●「ジブリのような雰囲気の、綺麗なアニメーション映画なのかな」くらいの軽い気持ちで見に行きましたが、見終わった今、この映画は自分の中でとても大事なものになっています。
●どのキャラにも何かしらの見せ場があるのが素晴らしかった。
●「アイの歌声を聴かせて」「サイダーのように言葉が湧き上がる」「若おかみは小学生」「虹色ほたる」のような、各社の“オリジナルアニメーション映画”に通じる、「この1作で観客に満足してもらう」意気が詰まった作品でした。
●往年の世界名作劇場のテイストを、凄まじい労力と才能を費やしてアップデートさせたような力作。堂々たる劇伴と美術がその本気度を裏付ける。
上記のレビューにタイトルが挙がっている「アイの歌声を聴かせて」(吉浦康裕監督作)も初動は不調だった。公開初週は国内映画ランキング12位スタート、翌週は17位と下がったが、その後リピート鑑賞者の増加、口コミの後押しもあり、3週目で14位にV字回復。その後ロングラン興行を継続し、遂に興収2億円突破となった。
「パリに咲くエトワール」は“第2の「アイの歌声を聴かせて」”となるような軌跡を描くことができるのだろうか。今後の“興収の伸び方”に注目だ。
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パリに咲くエトワール
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(C)「パリに咲くエトワール」製作委員会