【漫画】本エピソードを読む
エンタメ好きとしてチェックしておきたい旬なマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、WEB漫画サイト「カドコミ」の最新情報や世間的に注目を集めている作品トピックスを発信する「カドコミュ」のスペシャル出張版として、今回は今冬アニメ絶賛放送中の『魔術師クノンは見えている』の原作者・南野海風先生にインタビュー。原作者が感じているアニメの魅力や、同作品がアニメ化に至るまでのストーリーをアンケート(文筆やり取り)で聞かせていただきました。予想以上というか…原作小説の後書き(←毎巻、気さくな記述が面白いので是非読んでみてください)を思わせる軽妙なテキストでお答えいただいたので、是非最後までお付き合いください。
ちなみにまだ本作品を全く知らない方々に、「魔術師クノンは見えている」とは…
天才少年による魔術探求ファンタジー開幕!
生まれつき目の見えない少年クノン・グリオン。
彼の目標は水魔術で新たな目を作ること。
前代未聞な挑戦の中で
圧倒的な魔術の才能が開花する――!
WEBで超人気のハイファンタジー、待望のコミカライズ!
という、盲目の少年が魔術の可能性に気付き、自分の目を作ることを目指しながら、その魔術の可能性を楽しんで…結果広げまくってしまい、周囲にその影響と魅力を感じさせていく…という痛快な魔術研究作品。
盲目で塞ぎこみがちだったクノン少年が、とある家庭教師の一言で前向きになり、そこに侍女の「理想の男子」教育が加わって、ズレたプレイボーイ紳士として世の中を圧倒していく(多分、ガチでモテているわけではないけど、いろいろ凄い)姿。そしてその彼を絶妙に相手する周囲の人々とのやりとりにニヤニヤが止まらなくなる作品です。
では、アンケート始めさせていただきます。
■自分は特に文才もないし、学もない。
――2021年から「小説家になろう」で連載が開始された『魔術師クノンは見えている』。本作の前に同サイトで7作品を執筆している南野先生ですが、いつごろから、どんなきっかけで小説を書き始め、原初はどんな作品を書きたかったのか。また、先生がそれまでの作品の変遷と、どんなきっかけで「クノン」へとたどり着いたのかお伺いしていいでしょうか?
南野先生:
小説を書き始めたきっかけは、コミュ障を自覚したからですね。
確か十代半ばくらいです。
社会に出てやっていけるか、と。
自問自答して「無理そう」と思ったので、家にいながら稼げる夢のような仕事は何か、と考えた結果が小説でした。
この記事を読むであろう人たちと同じく、ライトノベルが好きでしたから。
だから、この道でどうにかならないかと思い、書き続け、今こうしてインタビューに答えているわけですね。
書き始めた頃は、どんな話が書きたかったんでしょうね。
随分ふわふわしていたと思います。
ああいうの書きたい、こういうの書きたい。
気に入ったノベルができたら、そういうのを書きたいと。
節操なく考えていた気がします。
「クノン」に辿り着いた経緯は、特にないですね。
思いついたから書き始めた、それだけです。
私は特に文才もないし、学もないです。
物書きとしては、書き続けてきたことしか自慢できるものがありません。
だからこそ、書いた分だけ成長はしてるのかな?
書き続けた結果こんなんできましたー、みたいな感じです。
――原作プロローグの書き出し「人生とは、たった一言で全てが変わることがある。」は本作の掴みとなる大事なテーマだと思います。そこで…ご自身の執筆人生に変化を与えたと、誰かから言われた「これかな…」という一言がありましたらお聞かせ願えれば幸いです。
南野先生:
ないです。全然ないです。
薄っぺらい人生を歩んできました。
友達もいませんし恋人もいません。
クリぼっち常連です。
クリぼっちってアレですね。なんかいやらしい感じがしますね。
……ちょっと考えてみたけど、本当にないですね。
強いて言えば、小説家になろうさんやアルファポリスさんに投稿して、読者の方々から「面白い」と言ってもらえたこと。
ずっと一人で書いてきたので、皆さんからの感想はとても嬉しかったです。
今も一番嬉しい言葉の一つです。
■クノンの一番大切なものは、婚約者ミリカなんです
――小説が人気を博してから漫画『魔術師クノンは見えている』連載開始までの思い出話&苦労話などありましたら、話せる範囲でお聞かせいただければ幸いです。
南野先生:
あまり苦労はしなかったと思います。
連載開始から、はありますね。
私事で大変恐縮なんですが。
とても有難いことに、クノンと並んでもう一作品、ノベルを書かせていただいています。
出版時期の影響で、作業が完全に重なる時期が何度かありまして。
この時は本当に大変でした。
作者は号泣しながら書いてる時もある、と思っていただいて構いません。
たまには小説を読みながら思いを馳せてみてね。
「この本の作者、この文書いてる時大号泣してたかも」……と。
それから。
人気に火が点いたのはLaruha先生のイラストのおかげですね。
私の想像するクノンを上回るクノンをデザインしてくださいました。
表紙イラストを見てください。
素晴らしいですね。
で、La-na先生の漫画に繋がるわけですね。
漫画を開いてみてください。
素晴らしいですね。
どうです?
優れた絵師さん漫画家さんに支えられている原作者……私は付いていくので精一杯です。
時々思いますよ。
私は本当に原作者なのかな、って。
それくらい、お二人の絵は素晴らしいと思います。
■漫画「クノン」の狂炎王子とのバトルが凄い
――漫画『魔術師クノンは見えている』連載において、手ごたえを感じた瞬間などありましたらお聞かせください。ご自身のお気に入りのシーンなどがありましたら、そちらも是非是非。
南野先生:
正直、どこを開いても「素晴らしい」しか出ないんですよね。
強いて選ぶとすれば、序盤はカニですかね。
カニの初登場シーンは衝撃でした。
絵ってすごいですよね。
見た瞬間のインパクトは、文章とは比べ物にならないと思います。
そして最近は、やはり狂炎王子とのバトルですね。
すごいですよね。
まだ見てない方はぜひ、ここだけでも読んでほしいです。
――『魔術師クノンは見えている』の好きなキャラクターについてお聞かせください。小説を執筆していた時に好きだった、Laruha先生のイラストで見て好きになった、La-na先生の漫画版を見て好きになった、今回アニメ化作業の中で改めて好きになった……など、時々でのお気に入りについてお聞かせ願えれば幸いです。
南野先生:
好きなキャラクターか……
主要キャラは当然好きなんですけど、ベイルは面白いデザインだなと思いました。服装いいですよね。
サトリ先生も好きだなぁ。
あと、ゼオンリーの首のトゲトゲ。
トゲトゲをファッションに取り入れるって発想、私にはなかったですからね。
衝撃でした。
漫画だと、モブキャラ……La-na先生がデザインから描いてくださったキャラたち。
「水中で呼吸する実験」の太ったメガネの男の子とか、結構印象に残っています。彼いいよね。
■アニメは門外漢。是非、視聴者さんから話を聞かせて。
――アニメ『魔術師クノンは見えている』で、驚いた点、嬉しかった点などのエピソード。また、ファンに注目して欲しいアニメ『魔術師クノンは見えている』のポイントをお聞かせ願えれば幸いです。
南野先生:
驚いた点は、やっぱり声優陣の豪華さでしょうね。
「え、マジで!?すげえ!」って本当に言いましたからね。
あとは、なんだろう。
門外漢なので、アニメ制作にはあまり触れなかったんですよね。口出ししても邪魔になりそうだったので。
なのでなんとも言えないところがあります。
よかったら視聴者の皆さんが私に教えてくださいね。
――アニメを経て改めて、La-na先生の漫画『魔術師クノンは見えている』について、南野先生が感じた漫画版ならではの魅力をお聞かせ願えますでしょうか?
南野先生:
本を開いた瞬間、ページを捲った瞬間の、絵が訴えてくるインパクトじゃないでしょうか。
La-na先生は絵が上手いですからね。
私が万の言葉を駆使したところで伝わる気がしませんが、きっと一目絵を見ただけで伝わると思います。
ちなみに私は、絵が下手です。
うまく描ける人が羨ましいです。
――執筆継続中の原作本編のこの先について、読者にメッセージをいただければ幸いです。
南野先生:
先の展開は、あまり考えていません。
面白そうなネタを考えて、それを書いていくと思います。
これまで通りですね。
それはそれとして。
この場を借りて、少しだけ。
読者の皆さんには、感謝しかありません。
これまでありがとうございました。
皆さんのおかげで、私は今、こうしてインタビューに答えたり答えなかったりしています。
これからもよろしくお願いします。
いくらでも感謝の言葉を述べられますが、こういうのは重ねるほど嘘臭くなるんですよね。
なので手短に。
少しだけ紙面をお借りしました。申し訳ありません。
■【おまけアニメ雑談】:初恋アニメはないけど…初恋キャラはサムスピのナコルル
――今回はアニメ放送タイミングでの取材ということで、南野先生が人生で初めて本気でハマった「初恋アニメ」についてお聞かせ願えればと思います。また、可能であれば「初恋アニメキャラ」についても伺えれば幸いです。
南野先生:
初恋アニメですか。
アニメよりゲーム派だったので、アニメはあんまり見てないんですよね……
アニメじゃないけど、初恋キャラはサムライスピリッツのナコルルですね。今も好きです。サムスピの新作出ないかなぁ。
――南野先生、素敵なアンサーの数々をありがとうございました。原作・漫画・アニメ、それぞれ楽しみにさせていただきます。
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