【写真】一番の苦労は「居室のセット」演者の気がめいってくるほどの出来栄え
篠原涼子が主演を務める「パンチドランク・ウーマン‐脱獄まであと××日‐」(毎週日夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信)が現在放送中。本作は女性刑務官と殺人犯による前代未聞の脱獄劇を描くサスペンスドラマ。
真面目で勤勉に生きてきた女性刑務官・冬木こずえ(篠原)が、殺人犯・日下怜治(ジェシー)との出会いをきっかけに、これまで守り続けてきた“正しさ”を少しずつ失っていく。さらに、こずえの過去を知る刑事・佐伯雄介(藤木直人)も巻き込みながら、三人の関係は予測不能な方向へと進んでいく。
この度、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める鈴木亜希乃氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。
■「映画に近いシネマチックな質感」を意識
――完成した映像を見て、手応えはいかがですか?
映像の質感、俳優の皆さんの個性、どれをとってもテレビドラマの枠に収まらない高いクオリティに仕上がったと感じています。
監督とは当初から「海外ドラマのような世界観を作りたい」と話していました。そのため、映像のライティングはもちろん、美術セット(拘置所の居室や廊下)や、ロケーション選びにも徹底してこだわりました。
日曜のドラマ枠ではなかなか見られないような「映画に近いシネマチックな質感」を楽しんでいただけると思います。その壮大な世界観の中で、キャストの皆さんが非常に個性的に動いてくださっているのを見て、作り手として現場で何度も感動しました。
――この物語を作りたいと思ったきっかけを教えてください。
実は、自宅で寝っ転がりながらテレビを見ていた時に思いついたんです(笑)。たまたまテレビでニュースが流れてきて、そこでアメリカのアラバマ州で起きた実際の事件が報じられていました。
「優秀な女性刑務官が、受刑者に連れ去られた」というニュースだったのですが、数時間後には監視カメラの映像から「彼女自身が手引きしていた」ことが判明して。二年以上かけて愛を育み、脱走を助けていた…という衝撃的なものでした。
真面目に生きてきた人が、何かのきっかけで一線を超えてタガが外れてしまう。そのストーリーラインに一人の視聴者として大きな衝撃を受け、彼女はなぜそんなことをしたのか?という問いから企画が始まりました。
――第一章は「教団」との対立でしたが、その部分はオリジナルなんですよね?
はい。事件そのものは女性と受刑者の一対一の話なのですが、連続ドラマにするにあたって、彼女が足を踏み入れていく「前段階」が必要だと考えました。そこで、もともと脱獄を計画していた集団(教団)という要素を付け加えることにしました。
主人公のこずえが、最初は彼らの計画を阻止する側でありながら、怜治の抱える事情を知るうちに、逆にその状況を利用して覚醒していく。彼女の心理的変化を描く上で、このオリジナル設定は不可欠でした。
■シリアスな現場…裏では「笑いが絶えない」
――篠原さん、ジェシーさん、藤木さんの現場での様子はいかがですか?
本当に仲が良いですね。篠原さんと藤木さんは共演回数も多く、もともと信頼関係がありましたが、ジェシーさんも明るい性格なのですぐに輪に溶け込んでいました。
取材の場ではジェシーさんがまだ少し人見知りされているように見えたかもしれませんが、現場ではインしてすぐに打ち解けていました。本番は非常にシリアスですが、カットがかかった瞬間に笑いが絶えなくなる、非常にギャップのある現場です。
――現場での「切り替え」がすごいと評判ですが、具体的なエピソードはありますか?
皆さん本当にお茶目なんです。カメラが回っていないテストの時、カットバックで自分は映っていないのをいいことに、相手に向かって変顔をしたり、ジェシーさんが共演者にウィンクを飛ばしたり…(笑)。篠原さんも場を和ませてくださいます。
劇中ではあまり笑顔を見せないキャラクターばかりなので、その反動もあってか、現場は常に笑いに包まれています。
■鈴木P、ジェシーのストイックさを実感
――撮影中の印象的なエピソードはありますか?また視聴者が喜びそうな裏話があれば教えてください。
ジェシーさんには、アーティストならではのストイックさを感じます。スタジオに入る前、必ず「あー、あー、あー」と発声練習というか、喉の調子を整えてから本番に挑まれるんです。普通の俳優さんだと、セリフをブツブツ確認しながら入ることはあっても、舞台やライブ前のような本格的な調整をされる方は珍しいかもしれません。
そのおかげか、怜治という役の「声」が非常に良いと視聴者の方からも好評をいただいています。あの独特の気合の入れ方が、怜治のミステリアスな魅力に繋がっている気がします。
――これまでの放送で、特に思い入れのあるシーンやセリフはありますか?
第8話のラスト、こずえと怜治のシーンです。怜治が「あんたはここまでしてくれるのに、俺は何も返せない」と本音を漏らします。直接的な「愛している」という言葉はないのですが、そこをいかに「究極のラブシーン」に見せるか。
篠原さんとも意見を出し合い、台本の印象を遥かに超える、お互いの欲と感情が溢れ出す確信に満ちたシーンになりました。チーム全員で作り上げた実感が強く、本当にお気に入りです。
■当初の懸念点は「設定に対しての嫌悪感」
――大規模な撮影で苦戦したことはありましたか?
序盤の乱闘シーンや、大人数が一斉に動く場面は時間も限られていて大変でした。また、一番の苦労は「居室のセット」かもしれません。美術さんが頑張って非常にリアルな、厳しい印象の居室を作ってくれたのですが、あまりに本物すぎて、ずっと撮影しているとスタッフもキャストも本当に気がめいってくるんです(笑)。
「ここから脱獄したい」という切実な思いが演技にも出ているかもしれませんが、セットがあまりにリアルで、ロケだと思い込んでいた方もいたほどです。
――SNS等の反応を見て、感じていることはありますか?
皆さんの反応は常に見させていただいています。「回を追うごとに面白くなる」という意見は本当に励みになりますね。
当初懸念していたのは、年上の女性が年下の男性(殺人犯)に惹かれる設定に対して嫌悪感を持たれないか、ということでした。
でも、篠原さんと丁寧にキャラクターを作り上げ、彼女がなぜそこに至ったかの動機をしっかり描くことで、今では「最初はこの関係はないと思ったけど、今は早く二人で逃げてほしい!」と言っていただけるようになりました。共感を得られたことが、何より頑張って良かったと思えるポイントです。
■見どころは「行き着く間もなく展開していく」
――いよいよクライマックスですが、視聴者へのメッセージをお願いします。
第1話冒頭の「車で逃げるシーン」にどう繋がるのか?ネットでは「夢オチでは?」という予想も出ていますが(笑)、物語は最後まで行き着く間もなく展開していきます。
こずえ、怜治、そして佐伯。この3人の関係がどう決着するのか。ラブストーリーとしての結末はもちろん、刑務官・殺人犯・刑事というそれぞれの矜持をかけた結末を、ぜひ最後まで楽しみに見届けていただきたいです。
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