(画像提供/PIXTA)
3月19日(木) 7:00
リクルートが、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)在住の20歳~49歳の男女9000人を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2026」を発表。今回は、9年連続 ”住みたい街” 1位に輝いた「横浜」(神奈川県)に注目します。もはや不動の位置に君臨し続ける横浜にも、今年は新たな動きが見えました。一体どんなところが注目すべきポイントなのか? 早速ランキング内容を見ていきましょう。
開発と進化が止まらない街!ライブ・イベントなど「体験」のメッカに1位に輝いたのは「横浜」。今回で16回目となる「住みたい街ランキング」ですが、「横浜」は2018年から9年連続の総合1位に君臨し続けています。なんと言っても横浜の強みは「遊ぶ・買う・食べる」すべてを満足させる環境が整っていることです。調査のなかでも特に評価されているポイントは、買い物やレジャー施設の充実ぶり。「街の魅力(住みたい理由)」として、「魅力的な文化・娯楽施設が充実している(映画館、劇場、美術館、博物館など)」(69.2%)、「魅力的な大規模商業施設がある」(67.1%)などの項目が、高く評価されていました。
「横浜」駅周辺を定義するとなると非常に広域であり、市内近郊エリアにも徒歩で買い物・食事・レジャーなどの目的で周遊が可能です。なかでもみなとみらい21地区は周遊先の一つでもあり、このエリアも含めて「横浜」エリアとして住みたいと回答しているのでしょう。そんなみなとみらいは、市の経済発展地の一つとしても位置付けられており、企業やショッピング・文化施設などが集積した一大エリア。観光地としてもその名が知られています。
みなとみらいは横浜市が高度成長を遂げている時代に経済都市になるべく開発が始まりました。土地区画整理事業として1983年に着工し、ウォーターフロントの景観を生かし、公園や緑地も配慮しながら開放的な街並みが整備されてきました。全部で70近くの街区に分けて、40年以上かけて発展を遂げてきており、その進捗率は2025年4月時点で約99%と、ほぼ街区が完成したといえるでしょう。
相次ぐ開発のおかげで年々大きな商業施設や複合施設が増えており、楽器メーカーのヤマハが手がける体験型ショップが入った、商業、オフィス、ホテルの大規模複合施設「横浜シンフォステージ」のオープンや、エンタメ系では、世界最大級の音楽特化型アリーナ「Kアリーナ横浜」の開業、スポーツの国際大会やコンサート、大規模イベントなどに使われる「横浜BUNTAI」と大型施設のオープンが話題になっていました。
もちろんニューオープンだけではありません。2024年11月から一部開館していた「横浜美術館」が2025年2月に全館オープンしたほか、「横浜ワールドポーターズ」がリニューアルするなど、旧来から存在する名物施設がアップデートする姿も注目されていました。こうして新旧施設が互いに街区の完成度を高め続けています。挙げればキリがないほど、次から次へと注目のスポットが生まれ続けるエリアは、全国を見渡しても稀なもの。これが不動の1位の根源なのでしょう。
そんな横浜エリアに熱視線を注いでいるのが20代の若者です。今回の調査結果を「性別・年代別・ライステージ別」で見ていくと、「横浜」はすべてのカテゴリーで1位となりました。特に今年は20代からの支持が高くなっており、昨年2025年の得票数が466に対して、2026年は581と1.2倍の飛躍をしました。30代の支持率はやや下降、40代はほぼ横ばいといった結果からも20代の飛躍が際立っていることがわかります。ここがこれまでとは少し傾向が変わっているポイントです。
特に20代の若者が注目しているのは「映えるスポットがある」こと。チェックしたいのはみなとみらいエリアに立て続けにオープンしている商業施設たちです。
25年10月に先んじてオープンしたのは「横浜ティンバーワーフ」。みなとみらい駅から徒歩14分の場所にある臨港パーク内に誕生しました。1階には生ドーナツ専門店「I’m donut?(アイムドーナツ?)」とベーカリーカフェ「dacō(ダコー)」が入店。
そして今春開業予定の大型複合施設「BASEGATE横浜関内」。旧横浜市庁舎の活用事業でオフィスビルや商業施設、都市型ホテルなどが入る大規模複合街区です。2026年3月から各ゾーンごとに順次開業していきます。星野リゾートの街ナカホテル「OMO」ブランドの「OMO7横浜 by 星野リゾート」や、日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ「THE LIVE Supported by 大和地所」のほか、没入型体験施設「ワンダリア横浜Supported by Umios」も誕生予定です。
これら2つの施設に共通しているのは、SNSで「映える」スポットがそろっていることです。例えばライブビューイングアリーナや体験型施設は、ただ楽しいだけではなく、その雰囲気を切り取った時にワクワク感が誰かに伝わるかも気にしたいところ。一方の「I’m donut?」や「dacō」のスイーツたちは、美味しいだけではなく、カワイイ上に景観とマッチするというところも人気のポイントで、すでにテーマパーク並みの行列ができています。非日常の贅沢空間を味わうことが若者にとって刺激となっているのです。
映えスポットが好きな若者は、みなとみらいエリア以外にも注目しているエリアがあります。それが「野毛」エリアです。野毛といえば多くの人が想像するのが「飲み屋街」。実際、昭和のレトロな雰囲気と独自の文化が残るディープなエリアで、狭い路地には約600軒もの飲食店がひしめきあっています。これまで野毛はお酒好きのミドル層以上に人気がありました。ところが最近20代にも注目されています。
POSデータやクレジットカードの決済データを分析するナウキャストが公表した「【20~30代】東京23区民が『休日にわざわざ出かける消費の目的地』ランキング」によると、1位になったのが「野毛エリア」でした。その消費目的は飲食店ということもわかっています。
せんべろが楽しい飲み屋が集まる野毛は、お金をたくさんかけられない若者にも嬉しいところ。加えて「映え」を重視したメニューが各店にそろっていることもポイントです。凍結丸ごとレモンサワーが名物の居酒屋やおしゃれなスキレット料理を楽しむ店、ケロリン桶で豪快にお酒が飲める店など、SNSを意識したメニューがそろい、ハシゴが楽しくなります。おかげで若い女性も入りやすくなったそうで、野毛飲みを楽しむコミュニティも存在し始めているほど。 なんとなく気が引けていた人も、気軽に足を運びやすくなったのではないでしょうか。
世代幅広く愛される街にはデイリーにも観光にも魅力があります。次はどの年代の心を鷲掴み にするのでしょうか。横浜の次なる進化にも期待したいですね。
●取材協力
・横浜市
・OMO7横浜 by 星野リゾート
・「BASEGATE横浜関内」事務局
・DRAFT
・peace put
・ナウキャスト
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