私の息子ユウトは全寮制の高校に通っていて、帰省できるのは長期休みのときだけです。久しぶりに会えるとなると、私はどうしても張り切ってしまいます。とくに食事は「おいしいものを食べさせたい」という気持ちが強くなります。ところが「何食べたい?」と聞いても返ってくるのは「何でもいい」の一言だけ。ユウトが本当に喜ぶ料理を思い出そうと必死になりましたが、なぜかすぐに浮かんできませんでした。
ユウトは全寮制の高校に通っているので、帰省は私にとって特別なイベントです。久しぶりに会えると思うと、どうしても気持ちが昂ってしまいます。
春休みに帰ってくると聞いて、私は食卓を豪華にしてあげたいと思いました。せっかくの帰省なので、できるだけ喜んでもらえる料理を作りたい気持ちでいっぱいでした。
ところが、ユウトに「何が食べたい?」と聞いても返ってくるのは「何でもいい」の一言。これがいちばん困るのです。
ユウトはもともと食に強いこだわりがなく、好きなものといえば、手軽に食べられるものばかりです。特別な料理を作ってあげたいのに、なかなか思いつかず焦ってしまいました。
16年間ずっと食事を作ってきたのに、特別な日のごちそうがすぐに浮かばない自分に驚きました。毎日の食事は流れで作っていたので、改めて考えると迷ってしまったのです。
洋服の好みや好きなゲームはすぐに思い出せるのに、料理だけが出てこないことに、少しショックを受けました。
それでも、なんとか喜んでもらえるメニューを考えようと必死でした。
毎日の食事は当たり前のように作ってきたからこそ、「ごちそう」となると急に迷ってしまったのかもしれません。
それでも、帰省してくれるわが子に喜んでほしい気持ちは変わりません。
私はユウトの顔を思い浮かべながら、もう一度ゆっくりとメニューを考えることにしました。
原案・ママスタ作画・かちこ編集・横内みか
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