日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『決断するとき』をレビュー!

原作はアイルランドに実在した“マグダレン洗濯所”を描いたベストセラー小説

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『決断するとき』をレビュー!

3月20日(金) 17:00

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。名優キリアン・マーフィーが選んだ意欲作!***

『決断するとき』 評点:★4点(5点満点) ©2024 ARTISTS EQUITY. ALL RIGHTS RESERVED.

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「見て見ぬふり」を強要する圧力キリスト教会とその下部組織は、長年にわたり世界各地で未成年への性的虐待を含む深刻な人権侵害を行い、それを組織的に隠蔽してきた。

18世紀のイギリスで始まり、アイルランドや北米などに広がった「マグダレン洗濯所」も例外ではなく、未婚の母や性的に「不道徳」と見なされた女性が収容され、無給で過酷な労働を課せられた。

とくに悪名高いのはアイルランドのマグダレン洗濯所で、犠牲者は社会から隔離された施設で悲惨な環境に置かれ続けた。

最後のマグダレン洗濯所が閉鎖されたのは1996年のことである。このような虐待と監禁の場がこれほど長い期間にわたって温存されたのは、その実態を知りつつ国家や地域社会がそれを黙認してきたからでもある。

本作は出入りの石炭商人の男が「知ってしまった」この施設のおぞましい実態に対し、どうするのか?という部分に焦点を当てたドラマだ。

主人公がためらう理由は無数にある。地域社会における教会の絶大な影響力はもちろんだが、ひとたび立ち上がったが最後、村八分にされてしまうことが確実だからでもある。

だが「見て見ぬふり」ができない時もあれば、それができない人もいるし、そこには希望がある。



STORY:1985年、アイルランドの小さな町。石炭商人として、家族とつつましく暮らすビルは、ある日、石炭を届けに訪れた地元の修道院で、目を背けたくなる現実を目撃。そこに身を置く少女から「ここから出してほしい」と懇願される......



監督:ティム・ミーランツ

出演:キリアン・マーフィーほか

上映時間:96分



全国公開中



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