【漫画】本エピソードを読む
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「Chara Selection」で連載中の『ノットブラザー』(徳間書店刊)を紹介する。作者の綿レイニさんが、X(旧Twitter)に本作を投稿したところ、多くの「いいね」やコメントが寄せられた。本記事では、綿レイニさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■桐生にファーストピアスを開けてもらうことになった律
自他共に認めるほど実の兄が大好きなブラコン大学生の律(りつ)。離れて暮らす兄と毎日のように連絡をとる律に対し、サークルの先輩・桐生(きりゅう)は、「兄に対する束縛だ」と一刀両断!!ところが桐生も、高校生の弟と毎日帰るほどのブラコンらしい!?
「脱ブラコン宣言」をした律は、兄に開けてもらうはずだったファーストピアスを桐生に開けてもらうことに!ドキドキの雰囲気の中、そのままファーストキスまで奪われてしまい…!?
この作品を読んだ人たちからは、「展開が好き」「先輩のメロさにやられる」「表情が魅力的」「1コマ1コマが見やすい」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・綿レイニさん「面白い作品の条件として、読み手の「快」「不快」のどちらかにしっかりアプローチする、というのがあると思っています」
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
安心して読めるような明るくてかわいい学生ものにしようと決めていました。キーアイテムは飴と短冊です。お話を考えるとき、印象的なワンシーンから膨らませることが多いのですが、今回は「飴を噛めない人の口にある飴を、噛める人が口移しで奪って噛み砕く」というシーンを中心に妄想を膨らませました。もうひとつの短冊については、数年前に旅行先で見かけて心惹かれた短冊がベースになっています。また、作品の軸となる要素としてブラコン×ブラコンという設定を後から足したので、全部混ぜて練り込みました。
――キャラクターの性格やビジュアル設定、作画でのこだわりなどについてお教えてください。
ぶっきらぼうだけど本当は優しい先輩と、甘え上手なかわいい後輩という、まあまあ王道の組み合わせです。瞳のアップのコマを作りがちなので、髪型や髪色に頼らずに瞳だけでどのキャラか分かるキャラクターデザインを心がけています。
攻め役である先輩・桐生は、意地悪な表情とかっこよさを出すための太い吊り眉に、優しさとメロさをマリアージュさせる垂れ目にしました。
受け役の後輩・律は、大きくて丸い目に頭のてっぺんの触角みたいな毛がチャームポイント。元気な時は跳ね、落ち込むとしぼみ、驚いた時は立ちます。この毛には意思を持たせないつもりでしたが、執筆していくうちにだんだん勝手に動き出すだろうという予想だけはしていました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
第2話の後半で採寸しているシーンです。恋愛経験のない律が「キスって服脱いだりするよりえろい気がする」と言ったのに対して、経験豊富な桐生が「キスは序の口。脱いだり触ったりすんのは、もっともーっとえろい」と言って律の服の中に手を入れる箇所があります。ドキドキしすぎてキャパオーバーする律の気持ちを想像しながら描いたので、なぜか私までドキドキしました。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
面白い作品の条件として、読み手の「快」「不快」のどちらかにしっかりアプローチする、というのがあると思っています。私は自分に向いていると思う「快」の方に意識して寄せています。「不快」で面白さを出すのは相当なスキルとセンスが必要で、自分にはまだまだ無理だと思っているのも理由のひとつです。「快」に寄せるにあたり、たちの悪い当て馬や、主人公を傷つける人物などの小さな「不快」を意味なく入れないよう気をつけています。
――綿レイニさんの作品は、キャラクターの表情が豊かで感情がダイレクトに伝わってきます。また、デフォルメキャラがとても愛らしいです。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
ありがとうございます!キャラの表情を描くのはすごく好きで、表現したい感情にぴったり当てはまる顔が描けるとスッキリします。たとえば全く同じ角度の眉でも、目に対しての位置がほんの少し上下するだけで筋肉の動きが変わって、ニュアンスの違う顔になるのが面白いです。毎ページ毎コマを福笑いで遊ぶ気持ちで描いています。
デフォルメキャラはデビュー当時とっても苦手で、どうしてもかわいく描けるようになりたかったので時間を見つけては描いてXに投稿していました。今では描くのが大好きです。カラーでも5〜10分で描けます!
――今後の展望や目標をお教えください。
まずは健康に気をつけて、無理のないスケジュール管理で細く長く執筆を続けられたらな、と思っています。執筆ペースを一度落とすともう上げられない気がしているので、毎月コツコツ描いて年に1、2冊コミックスを刊行したいです。毎年旅行も行きたいし海にも行きたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
『ノットブラザー』で知ってくれたという方も、今作以前からずっと読んでくれている方も、読んでくださってありがとうございます!まだ読んだことないけど読もうかなーと思ってくれる方がいましたら、『ノットブラザー』はクセが強くないので最初の1冊にオススメです!寝る前にリラックスしながらちょっと読んで「あーかわいかった!さあ寝よ!」って思ってくれたら一番嬉しいです。
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