ジョシュ・サフディ監督×川口功人選手抜群の存在感に世界が注目!マーティのライバル、エンドウ誕生秘話

ジョシュ・サフディ監督(右)と川口功人選手

ジョシュ・サフディ監督×川口功人選手抜群の存在感に世界が注目!マーティのライバル、エンドウ誕生秘話

3月18日(水) 13:00

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A24史上最大のヒット作にして、作品賞、監督賞、主演男優賞など主要部門を含むアカデミー賞9部門ノミネートで話題の「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」(公開中)。プロデューサーも兼ねる主演のティモシー・シャラメは、野心に満ち溢れ、嘘つきで女たらし、自己中心的な詐欺師まがいの行動で人々を振り回すが、卓球での成功を夢見る主人公、マーティ役で新境地を拓き第83回ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)主演男優賞を史上最年少で受賞した。

実在の卓球選手、マーティ・リーズマンの人生に着想を得た物語で、「アンカット・ダイヤモンド」「グッド・タイム」のサフディ兄弟として知られる、兄のジョシュ・サフディがメガホンをとった。シャラメ演じるマーティの好敵手となる、日本人選手エンドウ役に扮するのが東京2025デフリンピック卓球団体銅メダルの日本代表・川口功人選手(トヨタ自動車)だ。

川口選手は演技未経験ながら、ベテラン俳優陣に引けを取らない驚くべき存在感とスター性をスクリーンで発揮し、話題を集めている。川口選手と来日したサフディ監督が映画.comのインタビューに応じた。

――川口選手を見つけたのは日本人映像作家で、本作プロデューサーの遠藤麻衣子さんだったそうですね。リサーチにあたって、監督は遠藤さんにどのようなリクエストをされていたのでしょうか。また、川口選手は監督が事前に描いていたエンドウというキャラクター像と合致していたのか、それとも川口選手に実際にお会いしてから肉付けしていったのか教えてください。

サフディ:エンドウのキャラクターのインスピレーションの源になったのは、1952年の世界卓球選手権ボンベイ大会で優勝した日本人選手、佐藤博治さんでした。彼のようなストイシズムやエキセントリックなところ、独特の人となりを求めていたんです。プロデューサーの遠藤さんには「東京中の卓球場や選手団を探してくれ」と頼みました。

私が書いた脚本のような資質を持った人を、遠藤さんなら見つけてくれると信じて、あちこち探し回ってもらいました。彼女は、私が人間に興味があることや、ノンプロ(非専門の俳優)の起用傾向をよく理解してくれていました。私が「誰かを見つけたら、その人に寄せるように脚本を書き換えるだろう」ということも分かった上で人選してくれたんです。川口選手が演じてくださったエンドウというキャラクター名は、遠藤さんにちなんで名付けたものです。

そんな中、トヨタイムズスポーツのPR映像が目に留まり、「この方だ!」と思いました。スターのようなクールさ、かっこよさを備えている人を求めていたのですが、まさに川口選手そのものでした。エンドウが東京大空襲によってろう者となったいう設定は、実際に川口選手にお会いした後に書き加えたものです。

――川口選手は突然の映画のオファーに驚かれたと思いますが、出演を承諾した一番の決め手は何だったのですか?

川口:お話をいただいた時、監督や遠藤麻衣子さんとオンラインで話したのですが、監督からいきなり「I love you!」と言われまして(笑)。そこから15分くらい一方的に熱い思いを聞き、「これはもう協力しないといけないのかな(笑)」と思って出演を決めました。

――監督の熱意と愛が伝わったわけですね。この作品は卓球の試合のように物語の行方がスピーディに、予想もできない展開に進むエキサイティングな構成が特徴であり、また、卓球の競技シーンも本格的でした。撮影、カット割りや編集でのこだわりを教えてください。

サフディ:試合中の編集と会話劇の編集は、当初は別物として考えていましたが、次第に似通ってきました。今回はロナルド・ブロンスタインとの共同作業で、脚本も編集も分担しています。基本的には、試合のシーンは私が編集し、ダイアローグやドラマのシーンはロナルドが担当しましたが、お互いの作業を見せ合ううちに影響を受け合い、スタイルが似てきたという経緯があります。

――最後の上野恩賜公園での試合のシーンは見事でした。あの演技はサフディ監督の演出ですか?それとも川口選手のアドリブだったのでしょうか。

川口:監督から「試合に勝つ時はどういう感じなの?」と聞かれたんです。ニューヨークに渡る前、デフリンピックの選考会で劇的な勝利を収めた試合があったのですが、その時に倒れ込んでカットボールを打った映像を監督が見て、「絶対これをやってほしい」と言われました。演技としてやるのは少し抵抗がありましたが、監督のために頑張りました。

――川口選手はプロとして、競技シーンでの動き方など、監督にアドバイスや提案をされることもあったのですか?

川口:いえ、僕から提案したことは特にはありません。練習や試合の様子をありのままに見せて、それに対して「こう撮りたい」という要望を監督からいただく感じでした。プロとして「これは無理がある」と感じるような不自然なことは全くなく、監督もリアルを求めていたので、自然に振る舞うことを意識しました。

サフディ:ティモシーも川口選手も、「この試合はここでポイントを稼ぐ」といった流れが頭に入っていたので、その間での感情の揺れ動きを即興で色々と表現してくれたんですよ。

――完成した映画を観た感想を教えてください。

川口:2025年の自分の人生を描いたような映画だと感じました。子どもができたり、デフリンピックを目指したりといった現実の出来事とすごく重なっていて。とくにラストシーンを見て、目標に向かって頑張った自分の姿は間違っていなかったなと感動しました。

――サフディ監督から、川口さんに何か質問はありますか?

サフディ:最初は出演に対して会社側も慎重だったとうかがっていますが、作品に対するトヨタの皆さんの反応はいかがでしたか?

川口:日本での公開はこれからですが、周囲の反響はすごいです。職場でも「すごいね」「二度とないチャンスだよ」と言われました。本来は仕事があった時期ですが、職場が「絶対に行ったほうがいい経験になる」と応援してくれました。職場や周囲の方々の協力があったからこそ、ニューヨークにも行けましたし、この映画も完成したのだと感謝しています。

【作品情報】
マーティ・シュプリーム世界をつかめ

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