大学生のときに、ゼミで知り合ったシィさんとエーコさん。タイプの違う2人でしたが、ゼミの打ち上げで、苦手なお酒を先輩にすすめられて困っていたシィさんを、エーコさんが助けてくれたことがきっかけとなり仲良くなりました。
その後、エーコさんが出産したときのこと。シィさんが渡した出産祝いにエーコさんはダメ出し……。シィさんはショックを受け、自然と距離を置くようになってしまいました。
数年後、シィさんは女の子のママになり、子育て真っ只中。「今度、子どもを連れて遊びに行っていい?」と、久しぶりにエーコさんから連絡がありました。
出産祝いにダメ出しをされてからは、片手で数えられるほどしか会っていません。シィさんは少し迷いましたが、お互いに子育てをしている今なら対等に話せるかもしれないと思い、会ってみることにしました。
後日、シィさんは自宅にエーコさんと息子くんを招いたのですが——。
友人の子どもの行動にハラハラ…
久々に会うエーコさんの息子くんは、かなりしっかりしていて賢そうで、ハキハキとあいさつをしてくれました。
息子くんはシィさんの子どもに興味津々。一緒に遊ぶ姿はとてもかわいくて和むものの、赤ちゃんへの接し方が荒く、ハラハラしてしまいます。
一生懸命に相手をしてくれているのですが、引きずったり無理に抱っこしようとしたりしていて、しっかりしているとはいえ、やはり小さな子どもなので危なっかしくて目が離せません。
一方、エーコさんはというと、子どもたちにはあまり目を向けずにおしゃべりをしています。
シィさんは、どうしようか迷いましたが、気を付けてもらうようにエーコさんの息子くんに直接声をかけることにしました。
やんわりと注意すると、すぐに抱っこをやめてくれたエーコさんの息子くん。“さすがお兄ちゃんだなぁ”とホッとしたのですが……。
自分の子どもを注意され、エーコさんは不愉快そうに表情を曇らせたのでした。
公園や集まりの場でも、保護者がお喋りに夢中になっている間に、周囲がハラハラするような場面に遭遇することは少なくありません。
言葉で注意すると、どうしても「否定された」と受け取られがちです。まずは、ハラハラする場面では自分の体をその子の近くにスッと移動させるといいかもしれません。物理的に介入できる距離にいれば、咄嗟のときに手を出せますし、相手の親御さんにも「あ、危ないのかな?」という“気付き”を与えることができます。
また、「ダメだよ」と否定するのではなく、「赤ちゃんはびっくりしちゃうから、こうしてみようか」と、やり方を教える形をとることも一案です。
子ども同士が安全に関わり合えるように、保護者としてしっかり見守りたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ
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