アカデミー賞受賞子どもたちに戦争参加を使命として教え込み、訓練する――ロシア愛国教育の全貌を暴くドキュメント今秋公開

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アカデミー賞受賞子どもたちに戦争参加を使命として教え込み、訓練する――ロシア愛国教育の全貌を暴くドキュメント今秋公開

3月18日(水) 8:00

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第98回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作で、ウクライナ侵攻後からロシアの教育現場で行われている愛国教育の全貌を暴き出し、世界中で大きな話題を呼んでいる衝撃のドキュメンタリー「Mr. Nobody Against Putin(原題)」が、2026年秋公開される。このほど場面写真が披露された。

ロシア・ウラル山脈の麓、人口約1万人の小さな町カラバシュ。パヴェル・タランキンは、母校でもある小学校でイベントを企画し記録する撮影担当教員として勤務していた。子どもたちの何気ない日常や成長の瞬間をビデオカメラに収めながら、彼らに「避難場所」としてオフィスを開放し、一緒に音楽やおしゃべりを楽しむタランキンは、“パシャ”という愛称で親しまれる“頼れるお兄さん”のような存在だ。自由と民主主義を愛する彼は、自身の職業を心から誇りに思っていた。

しかし2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったことで、彼らの日常は一変する。プーチン大統領は子どもたちを国のために命を捧げる<未来の兵士>として育てるため、戦争を賛美し参加するよう学校で教え込む「愛国教育」の導入を新たな国家方針として発令。和やかだった学校の雰囲気は、瞬く間に緊迫した「戦時中」のものへと塗り替えられていく――。

監督は、デンマークを拠点に活動するアメリカ人ドキュメンタリー作家のデビッド・ボレンスタインと、タランキンが共同で手掛けた。ロシア国内で数多くの戦争批判者が投獄され、警察組織による厳しい監視体制が敷かれている極めて危険な状況のなか、タランキンはロシア学校教育の現状を世界に告発するため、極秘裏にのべ数百時間にも及ぶ映像データを毎日少しずつ国外のボレンスタインに送り続けたという。タランキンに迫る身の危険や、戦時下に生きる子どもたちの身体的・心理的影響など、あらゆる状況の先が見えないまま、撮影と同時進行で編集をしていき、約2年間をかけて完成に至ったという魂の一作だ。国家が市民を扇動し、急速的に戦時下へと突き進んでいくプロパガンダの実態を、当事者の視点からかつてないほど鮮明に暴き出す。

2025年1月にサンダンス映画祭でプレミア上映され、審査員特別賞を受賞。2026年2月の英国アカデミー賞では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞するなど、各国の映画祭で大反響を呼んでいる。また、全米批評家サイトRotten Tomatoesでは満足度100パーセント(3月13日現在)という圧倒的な高評価を記録。「心を奪われた。決して忘れられない作品(Roger Ebert.com)」「必見。この衝撃の記録は、ロシアをはるかに超えて世界中に響き渡る(The Guardian)」「タランキンはまるでロシアのマイケル・ムーアだ!(Maier Movies)」など熱い支持と絶賛の声が数多く寄せられている。

2026年秋、シアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開。

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