【男子バレー】大塚達宣が語る、ミラノの主力選手になったことでの変化「強く、しつこくトレーニング」

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【男子バレー】大塚達宣が語る、ミラノの主力選手になったことでの変化「強く、しつこくトレーニング」

3月17日(火) 9:55

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【ミラノの主力選手になって変わった意識】「世界最高峰のバレーボールリーグ」と称されるイタリア・セリエAのミラノで2シーズン目を戦う大塚達宣。自身初の海外挑戦となった2024-25シーズンよりも、今シーズンはスタメンで起用される機会が増えた。

ミラノでスタメン起用が増えた大塚

ミラノでスタメン起用が増えた大塚





「昨シーズンのミラノは、キャリアが豊富なベテラン選手が多かっただけに、自分は『とにかく頑張ってついていこう』という気持ちが強かったです。言語も生活も、すべてが初めてでしたが、そのなかで彼らから学ぶことがたくさんあり、可愛がってもらっていました。

家族のようなチームの雰囲気は今シーズンも変わりません。ただ、ベテラン選手が抜けて、チームに複数年在籍している選手も一気に少なくなりました。そこで僕自身、『年齢に関係なく、2年目の選手としてチームを引っ張っていきたい』という思いで臨みました」

チームには20代前後の選手が増え、"伸びしろ"といえば聞こえはいいが、試合でも練習でも浮き沈みが生じやすくなったのは確かだ。そのなかで大塚は、イタリア語で会話できる頻度が高くなった分、積極的に声をかけるなど仲間へのアプローチを図っている。さらにパフォーマンスの向上もあり、コートに立つ時間も増加。れっきとした主力選手になった。

「プレーする時間が増えたことで、昨シーズンとは違った『チームを勝たせたい』というプレッシャーを感じながら戦っています」

だからこそ、昨年末に腹筋を痛めたことを心から悔やんだという。部位は違うが、2024-25シーズン序盤と同じ腹部の故障だった。

「情けない気持ちでしたね。昨シーズンに痛めてからケアもしていたのですが、また故障に見舞われる。『なんで!?』という思いと同時に、チームに対する申し訳なさでいっぱいでした」

コッパ・イタリア(カップ戦)の初戦を翌日に控えた昨年12月29日のミーティングで、ロベルト・ピアッツァ監督はメンバー全員に「タツ(大塚)がしばらく出られない」と告げた。年齢を問わず信頼を集めていた大塚の離脱は、チームメイトに少なからずのショックを与えた。

そのミーティングが終わり、仲間たちが部屋から出ていくと、大塚は監督のもとに向かった。そして「これから自分に何ができるか、どんなことで貢献できるか。もちろん自分でも考えますが、監督からもアドバイスが欲しいです」と尋ねたという。

「監督からは、『こういうことで頑張ってほしい』と提示してもらいましたが、『まずは治すこと。プレーオフで100%のパフォーマンスを出せるように。それだけを考えてくれたらいい。申し訳ないと思う必要はない』という話をしていただきました」

【"ケガの功名"でフィジカルが強化】 イタリアでの生活にも慣れ、2年目のシーズンで成長を実感する

イタリアでの生活にも慣れ、2年目のシーズンで成長を実感する





大塚はプレーオフに照準を定め、回復に努めた。そこでは「チームにいいエネルギーを与えること」を念頭に置いて行動した。プレーはできずとも、チームを勝たせたい思いは揺るがなかった。

それと同時に、「もう絶対にケガをしたくない」という思いが大塚をかきたてた。

「まずはできる限り、周りの筋肉から強くすること。強く、しつこくトレーニングをしました。いざ復帰した時には、自分でも感じるくらいに体の筋肉が増していました。

例えば、腹圧ひとつをとっても、以前は体の左右で違いがあったんです。同じエクササイズでも、右半身で支える時は力が入るけれど、左半身は少し弱い、といった具合です。ですが毎日、トレーニングを続けていたら、左半身も同じぐらい力が入るようになり、バランス感覚も高まりました。もうこれは現役生活を終えるまで、ずっと続けると思います」

普段は、チームの全体練習が始まる30分前からアップの時間が設けられているが、大塚はそのさらに10~15分前にコートに姿を現し、腹筋を中心に体を引き締めるメニューに取り組んでいるという。まさに"ケガの功名"と言うべきか、ひとりのアスリートとして、体づくりへの意識と取り組み方を変えるきっかけとなった。

もちろんケガをしないに越したことはない。けれども、そうした変化や成長を求めて、大塚は海外に身を投じている。

「日本のバレーボールはスキル面のクオリティが本当に高く、それがリーグの特徴にも表れています。その一方で僕のなかには、フィジカルがぶつかり合う海外のリーグでプレーしたいという思いがありました。実際に今、こうして経験するなかで、周りの選手たちのフィジカルの強さに自然と引っ張られて、自分のプレーも高まっている実感があります。

ボールを叩く音しかり、打球のスピードしかり、耳で聴いて目で見ていると、『そこに追いつかなければ』という思いが湧きます。みんなと同じようなパフォーマンスをするためにはどうすればいいかを考えて、体が覚えようとするんです。因果関係があるかはわかりませんが、ひょっとしたら腹筋を痛めたのも、自分が考えている以上に体を使おうとしていたのかもしれません。

ですが、プレーもフィジカルも、その強度を上げるためにイタリアに来ているので。まだまだ足りない、周りに及ばない部分で引けを取らないように頑張りたいと思っています」

この2025-26クラブシーズンを終えた時、そこには心身ともにひときわたくましくなった大塚の姿があるに違いない。

【プロフィール】

大塚達宣(おおつか・たつのり)

2000年11月5日生まれ、大阪府出身。ミラノ(イタリア)所属。身長195cm。アウトサイドヒッター。公益財団法人日本バレーボール協会のJVAエリートアカデミー生として才能を発掘され、中学時代はパンサーズジュニアで全国制覇、洛南高校時代も3年時に春高優勝を果たした。早稲田大学でも下級生時からレギュラーを務め、日本一を経験。日本代表にも名前を連ね、五輪には東京大会とパリ大会の2度出場している。2024-25シーズンからイタリア・セリエAのパワーバレー・ミラノでプレーする。

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