「木挽町のあだ討ち」観た人の感想は?レビューまとめ第3弾「嘘を真剣に作り出すことへのプライドが伝わる」「高橋和也の化けっぷりに驚嘆」

「木挽町のあだ討ち」観た人の感想は?レビューまとめ第3弾「嘘を真剣に作り出すことへのプライドが伝わる」「高橋和也の化けっぷりに驚嘆」

3月16日(月) 17:00

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柄本佑が主演し、渡辺謙との初共演で、直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した同名小説を映画化した「木挽町のあだ討ち」。2月27日から公開された本作は、映画.com内で注目・話題を集めた指標となる「映画.comアクセスランキング」(3月16日発表/集計期間:2026年3月9日~3月15日)で3週連続で1位を獲得しました。本記事では、映画.comに新たに寄せられた感想・レビュー(一部抜粋)を一挙にご紹介します。

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●物語について:「嘘を真剣に作り出していくことへのプライドが伝わってくる」「脚本の面白さが光りに光る時代劇」

まずは、ストーリーについての“声”をお届けします。娯楽映画として多くの観客の“心”に響いているようです。

・物語の舞台が絶妙です。仇討ちの場所に選ばれたのが森田座に隣接した空き地。しかも千秋楽の芝居がはねた直後で、多くの観客が大勢小屋から出てきた頃合いを狙って放たれたのでした。しかも芝居の演目は忠臣蔵。しかもその千秋楽が終わった直後として、観客は忠臣蔵の感激をそのままにまるで続きを見るがごとく、仇討ちに見入ったのでした。もしもこの仇討ちに裏があって、誰かが仕組んだ筋書きで動いていたとしたら、忠臣蔵もまた同類なのかもしれないと言わんばかりの憎い設定でした。

・中盤から一気に引き込まれる。当時の時代背景や、藩のしがらみ、厳しい規則があるからこそ生まれる、心をえぐるようなサスペンス。こういう“時代設定そのものが物語を動かす作品”は、もっとこれからも増えてほしいと思う。

・原作小説を読んで、「面白いけど、これどうやって映画にするんだ?」と思ってました。映画を観て、「綺麗な映像にして、話の筋をまとめて、笑いとグルメとエンタメ入れて、娯楽映画になってる!」となりました。

・まさに「オーシャンズ11」内容でしたね。「アベンジャーズ」、「カメラを止めるな」、金田一耕助シリーズ要素もあり、それらを足して割ったような展開で面白かったです。

・この映画を一言で言えば、「嘘すぎる」に尽きる。被写界深度の浅いレンズや作り物感満載のセット、絶対にそんなことがないと言える江戸時代の描写やセリフ、ドラマなどがそうである。そしてもちろん物語そのものがそうであろう。私は時代劇、東映の時代劇に関して見識は深くないが、東映特撮に関してはある程度観ている。とはいっても仮面ライダーとスーパー戦隊を少々といったところだが。

しかしそれらはこの作品とも共通する要素がある。それは観る人にその嘘を本当のものであるという共通の理解を強制するところにある。それが今作における歌舞伎の芝居であり、殺陣であり、衣装であり、造形であったり、語りであったり、そして「あだ討ち」であったりするのである。そのような嘘を真剣に作り出していくことへのプライドがひしひしと伝わってくる作品であるように思う。

・冒頭、歌舞伎のシーンとまるでお芝居のような仇討ちに、「国宝」を思い起こさずにいられないこの映画。しかし人間ドラマと映像美で見せる、かの正統派映画とは一線を画した、脚本の面白さが光りに光る時代劇だった。

・一筋縄ではいかない秘められたヒューマンドラマが、まさに芝居っ気たっぷりに展開。森田座の面々の個性と人情と仕事っぷりに途中から夢中になってしまったし、そしてそんな気持ちをちゃんと喜ばせてくれる大団円が用意されている。評判がいいのもわかるわ、ほんと。邦画時代劇って、ちょっと大丈夫かな…と思っていたけれど、固定観念ダメですね。見てよかった!

●俳優の演技について:「長尾謙杜は役と本人が重なる」「高橋和也はアカデミー助演男優賞級」

続いて、キャスト陣の演技について。“全員素晴らしい”という意見が多数見受けられるなか、観客それぞれが“推し俳優”について熱量高めに語っていました。

・柄本佑は持ち前の飄々とした明るさで、作品のトーンを決定付けている。脇役で最も印象的だったのは、元女形の高橋和也。厚化粧とお歯黒の異様な姿ながら、哀しい恋心が伝わってきた。

・「室町無頼」で時代劇に向いてるかもと思った長尾謙杜は役者として上手くなっていた。役と本人が重なる感じで、渡辺謙に芝居を稽古してもらうシーンはとても良いシーンでした。今回何と言っても素晴らしかったのは高橋和也、こんな芝居が出来るのかと感心。個人的にアカデミー助演男優賞を差し上げたい。柄本佑の穏やか飄々としてでもどこか鋭い語り口がこのストーリーを導き、瀬戸康史の明るさがテンポと華を添える。

・スター揃いの俳優陣、もちろん全員素晴らしいが、なかでも高橋和也の化けっぷりには驚嘆した。

・舞台美術も映像の美しさも見事だったが、この映画をさらにレベルアップさせたのは、長尾謙杜の存在であることは間違いない。あまりにも美しく無垢で清らかで、森田座の人々だけでなく観客の心もたやすく持っていかれてしまう。

・侍タイムスリッパーの山口馬木也さんは、さすがの切られ役。素晴らしい演技でした。

【「木挽町のあだ討ち」あらすじ・概要】

直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子による同名小説を、柄本佑と渡辺謙の初共演で映画化したミステリー時代劇。

時は江戸時代。ある雪の降る夜、木挽町の芝居小屋「森田座」のすぐ近くで、美しい若衆・菊之助が父の仇討ちを見事に成し遂げた。その事件は多くの人々に目撃され、美談として語られることになる。1年半後、菊之助の縁者だという侍・総一郎が、仇討ちの顛末を知りたいと森田座を訪れる。菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞くなかで徐々に事実が明らかになり、やがて仇討ちの裏に隠された「秘密」が浮かび上がる。

仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎役で柄本佑が主演を務め、森田座で謀略を巡らせる立作者・篠田金治を渡辺謙が重厚に演じる。仇討ちを成した者・伊納菊之助役で長尾謙杜(なにわ男子)、菊之助の父を手にかけ仇討ちされた無法者・作兵衛役で北村一輝、森田座の木戸芸者・一八役で瀬戸康史、森田座の立師・相良与三郎役で滝藤賢一、女形で衣裳方の芳澤ほたる役で高橋和也、小道具方の久蔵役で正名僕蔵が共演。テレビドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵出世階段」などの時代劇や映画「大停電の夜に」で知られる源孝志が監督・脚本を手がけた。

【作品情報】
木挽町のあだ討ち

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(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
映画.com

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