【写真】山下Pが伊野尾慧の魅力を語る
伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)と松本穂香がW主演を務める日10ドラマ「50分間の恋人」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系/TVerにて配信)が、3月15日(日)に最終回を迎える。同作は、伊野尾演じる“AIだけが親友の変わり者イケメン”の甘海晴流と、松本演じる“仕事に夢中な堅実女子”の辛島菜帆が繰り広げるズレきゅんラブコメディー。
ゲームソフトメーカー「ダブルスターズ」に勤めるキャラクターデザイナー・菜帆が、ゲームソフトメーカー「パイレーツ」の天才ゲームクリエーター・晴流にコーヒーをぶちまけ、30万円もするヴィンテージTシャツを汚してしまったことから、“弁償金の代わりに弁当を30回作る”という弁当契約を結ぶことに。
菜帆は晴流のずれた言動に振り回されつつも、彼の優しさや真っすぐさに次第に引かれていくが、互いが交流を禁じられているライバル会社に勤めていることが発覚。スムーズにはいかない二人の恋模様が描かれている。
このたび、WEBザテレビジョンでは、山下浩司プロデューサーに制作秘話やキャスト陣への思い、最終回の見どころなどを聞いた。
■“お弁当”は「会っていない時間も相手のことを考えるツールとしてバッチリなもの」
ーーはじめに、本作の企画意図を教えてください。
この日曜夜10時の枠が2023年4月に始まった際、僕はまだドラマ担当ではなかったのですが、「日曜にドラマを見て前向きな気持ちになってもらい、月曜からの日常を過ごせるよう見る人の背中を押す」というイメージがあったと聞いていました。
僕自身がバラエティー番組制作の出身なので、コメディータッチなラブストーリーができたらいいなという気持ちが根底にありました。
そんなときに“お弁当”でドラマを作りませんかという話をいただきました。“お弁当”は日本の食文化ですが、海外でも通用したり、フランスなどでも流行したりしているもの。相手を思って買い物をしたり作ったりと、会っていない時間も相手のことを考えるツールとしてバッチリなものだなという印象を抱いたんですよね。
そんな“お弁当”をきっかけにした物語が作れないかとプロデューサーチームでさらに話を深めていき、今回の企画に至ったという経緯です。
ーーコメディー要素が散りばめられていて、肩の力を抜いて楽しめる作品だと感じています。ラブとコメディーの塩梅は考えられたのでしょうか?
実は、僕はこういったラブストーリーから全く縁遠く…。サスペンス系の作品に関わることが多かったんですよね。
なので、ラブストーリーの部分は監督陣と、その方面に強いAOI Pro.の森田美桜プロデューサーに託し、僕は「普通のラブストーリーにしたくない」という思いでコメディーの要素を考えていました。
■印象に残っているのは、出会いの場面や“エプロン”のシーン
ーーキュンシーンは皆さんで協力して作られていると聞きました。難しさは感じられていましたか?
そうですね。台本上のストーリーの繋がり、伝えたいこと、キュンとしてほしいポイントを現実に落とし込むにはどうしたらいいかとかなり試行錯誤しました。
それを現場に持っていき、伊野尾さんや松本さんと相談しながら作っていったので、本当にみんなで開発した記憶があります。
ーーそういった面で印象に残っているシーンはありますか?
動きとして大きかったのは、第1話で晴流と菜帆が出会うシーンです。
つまずいた菜帆を抱きしめる晴流という場面は、アクションチームにも来ていただいて撮影しました。映像でどこまで伝わっているか分からないですが、松本さんにはつまずくだけではなくかなり飛び跳ねてもらっていて。このシーンが伊野尾さんと松本さんが一緒に撮影する初日のシーンだったので、かなり印象的でした。
あとは、第4話の菜帆が晴流にエプロンをつけてあげるシーンは、芝居に落とし込むことにとても苦労しました。
晴流が菜帆にエプロンを結んでもらい、その距離の近さにドギマギして急に振り返ってしまい、より距離が近くなる…という流れだったのですが、台本に書くことは出来ても日常で本当に起きるかな?と議論になりまして。距離が近づく流れを自然にするためにみんなで何度も話し合いました。
特に松本さんは、菜帆の感情が違和感がなくリアルに視聴者の方に伝わるようにしたいという思いがあられたようで、試行錯誤しながら作っていきました。
また、第5話のラストシーンで晴流が大声で叫ぶシーンがあったのですが、正直、伊野尾さんがあれほど叫ぶとは思っていなくて(笑)。
映像をチェックしているときに驚いてしまうほどの大声でしたが、それが逆に良かったと感じました。それまで冷静で大声なんて出さなそうな晴流が急に感情を爆発させるギャップがあり、そこに不器用さや思わず感情があふれたといういろいろな思いが込められていて、伊野尾さんのすごさを感じました。
■伊野尾慧&松本穂香のキャスティング理由も
ーーW主演のお二人のキャスティング理由はどういったところだったのでしょうか?
プロットの段階では、晴流は天才肌で少しコミュニケーションが苦手なイメージでした。天才肌で変なことを言ってもかっこよくいられる方をずっと考えていたときに、伊野尾さんの名前が挙がってきたんです。
伊野尾さんと言えば、クールな一面もありつつ、アイドルとしてはかわいいとも言われており、日常生活で周りには居なさそうな独特な魅力があると思っていて。なので、天才として変なことをいくらやっても様になるだろうなと。伊野尾さんだったらもっと行けるか!と、オファーを受けていただいてから当て書きのように変な行動を足していきました。
一方の菜帆は、台本がユニークなので、ツッコミ役というか、視聴者の代わりに指摘してくれる方である必要がありました。
以前、松本さんが出演されていた「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」(2021年、WOWOWプライム)を拝見したことがあり、そのときの松本さんがすごく面白くて。自然体な演技とコメディー演技の切り替えが印象的で、オファーを受けていただき大変ありがたかったです。
ーー実際にお二人とご一緒して、改めて感じた魅力はありますか?
伊野尾さんは、お芝居の部分はもちろん、座長として皆さんを引っ張ってくれていました。分け隔てなく誰にでも話しかけて盛り上げてくれて、裏での一体感作りがとても素晴らしいなと思いました。
松本さんは、お芝居への情熱とこだわりが素晴らしいと感じました。あの世代の俳優さんの中でも一つ自分の地位を作られている理由を実感しましたし、一緒にやっていて刺激的でした。
コメディーというと、流れやリアルさを軽視してしまいがちなのですが、松本さんは「そこもストーリーの一部として、次に繋がるように感情を繋げたいので、違和感をなくしていきたい」と追求してくださいました。
そうしてくれたおかげで、ぶっ飛んだ世界観の話を“視聴者の方の日常にも起こりうるような気がするもの”に落とし込めた気がしています。
■「納得していただけるようなラストになっていると思います」
ーー山下Pが目撃した、現場でのキャストのエピソードを教えてください。
菜帆の弟・航を演じた黒田光輝くんは、今作でGP帯の連ドラに初出演ということもあり、自分のクランクインよりも前に現場へ見学に来て一緒のシーンが多い、姉役の松本さんとのコミュニケーションを図ろうとすごく頑張っていました。
その姿勢がきっと松本さんにもかわいらしく映ったんだと思います。撮影が始まる日には、ある程度関係性が出来上がっていたのが印象的でした。
黒田くんの抜けている部分を松本さんがいじったりと、本当に姉弟らしい雰囲気になっていましたね。それを伊野尾さんがほほ笑ましく見ていて、3人の関係が素晴らしいと思いました。
あとは、精神的な支柱の部分で言うと、やはり木村多江さんと高橋光臣さんですね。頼れる存在のお二人がいたからこそ、皆さん安心してお芝居をされていたなと思います。
ーー最後に、最終回の見どころを教えてください。
恋愛面とは別に、かつて圧倒的な結果を残していたクリエイターで、今はスランプに悩み続けている晴流がどうなるのかという部分を最終回で描いています。ただ、菜帆の一言である日突然完全復活するということにはしたくないと思っていました。
菜帆がいなければ晴流はこのままダメになってしまっていたのではないかと思えるようなストーリーにしたいという気持ちがあったので、公私共に2人の相性が良いことが分かるような最終回にしています。納得していただけるようなラストになっていると思いますので、楽しんでいただけるとうれしいです。
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