『ハイキュー‼』×SVリーグコラボ連載vol.2(27)
東レアローズ静岡小野寺瑛輝後編
(前編:小野寺瑛輝が振り返る、髙橋藍世代のヤバいやつ春高バレーで「ブロック3枚でも止まらなかった」>>)
現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?
(c)古舘春一/集英社選手写真/SVリーグ
<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>
Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?
【オポジット】
牛島若利(白鳥沢学園高校)
【アウトサイドヒッター】
日向翔陽(烏野高校)、桐生八(狢坂高校)
【ミドルブロッカー】
百沢雄大、白馬芽生(鴎台高校)
【セッター】
及川徹(青葉城西高校)
【リベロ】
西谷夕(烏野高校)
「ウシワカ(牛島)は"強さ"の象徴ですね。挫折したときにフォームを変えているんですけど、それができるところに人としての強さがあって、そこに惹かれます。サイドは日向。ディフェンスがすごくうまくなったので、そこを見てみたい。もうひとりは木兎(光太郎)と迷いましたが、九州の桐生にしました。パンチ力があって、上振れのあるスパイカーが好きなので。うちでいったら山田大貴とか、ああいうタイプは好きですね。
ミドルは百沢。単純にあのデカさは魅力ですよ。頑張っても、デカくはなれないので(笑)。もうひとりは鴎台のガオ(芽生)。とにかく叩けるイメージで、ふたりとも2ⅿ超のミドルですね。
セッターは及川で。ウシワカと一緒で、彼も迷った時があり、名将ホセ・ブランコに『不可能だと嘆くのは全ての正しい努力を尽くしてからで遅くない』と言われ、這い上がろうとする。天才チックに描かれているけど、もやもやを抱えながら前向きに生きる姿がいいですね。
リベロは西谷。キャラクター的に、こういう選手は欲しいです。おちゃらけているけど、やる時はやるムードメイカーですね」
Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?
「及川の描写で、『才能は開花させるものセンスは磨くもの』という言葉は共感しましたね。才能は与えられるものはない。受け身じゃなくて、能動的に貪欲に勝ち取る、というのは教訓です」
Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?
烏野高校vs白鳥沢学園高校
「春高バレー予選の決勝の"わかりみ"がすごいです。決勝で勝つのは難しくて、そこで勝てないと意味がない。地元の人も応援に来てくれるし、全校応援だったし、負けられなかったです。プレッシャーの影響か、僕は2週間前に体調を崩すほどでした(苦笑)。『この世代はいけるぞ』と周りに言われていたけど、インターハイで負けて、春高は負けられなかったので。
烏野のあの喜びようもよくわかります。逆に、負けた後の白鳥沢はあっさりと描かれているけど、『もしかすると、勝ち続けてきたチームの重圧からの解放なのかもしれない』とも思いました」
【プロフィール】
小野寺瑛輝(おのでら・えいき)
所属:東レアローズ静岡
2001年12月2日生まれ、宮城県出身。身長187cm・セッター。兄の影響で小学校入学後にバレーを始める。小学3年時に東日本大震災を経験。その後、東北高校に進学後はインターハイ、国体、春高バレーなどに出場。国際武道大学を経て、2024年に東レアローズ静岡に入団した。
【関連記事】
◆前編を読む:小野寺瑛輝が振り返る、髙橋藍世代のヤバいやつ春高バレーで「ブロック3枚でも止まらなかった」
◆【男子バレー】東レ静岡の山口拓海を支える「負けず嫌い」の精神バレー界全体の未来を見据え、クラブの経営や運営にも興味
◆【男子バレー】大阪ブルテオンのエバデダン ラリーが初めて口にした決意「日本バレーのミドルの顔になる」
◆【男子バレー】清水邦広が39歳でコートに立ち続ける理由「怨敵」で「盟友」の福澤達哉と歩んだバレー人生を振り返る
◆【女子バレー】畑葵は就職活動をせずにトライアウトでアクアフェアリーズ富山に入団目指すは「体よりも頭が疲れるバレー」