【漫画】本エピソードを読む
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ねてるさんが描く『上司BAR』より第7話『悪役令嬢ラスボスおじさん』をピックアップ。
ねてるさんが2月1日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、ねてるさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■鬼上司の“伝説の営業”の手法
鬼上司かつ“伝説の営業”として知られる鬼月天冥(きづきてんめい)は、部下の立花ユウと共に、玩具菓子「悪役令嬢ヒロインコレクション」(通称ヒロコレ)の営業に来ていた。
取引先では自らヒロコレの玩具を身に着け堂々とプレゼン。取引先の社員たちは集中して鬼月の話を聞こうとするが、隣でオタクのような反応をしている立花が気になってしまう。
しかしランダムで出てくる玩具菓子を一緒に開封したり、身に着けたりし、さらに子ども向けだが着脱可能で押しグッズを彩れるとアピールする鬼月に、どんどん引き込まれていく取引先の社員たち。そのまま商談がまとまりそうな雰囲気だったが、更にその上を見せてほしいという取引先に、鬼月はここにくるまでに身を張って宣伝していたことを知らせるのだった…。
作品を読んだ読者からは、「本当に面白い」「もっと読みたいし悪役令嬢コレクション(着脱可能)も欲しい」「なんというイケオジぃ…」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・ねてるさん「漫画の向こうの『人』を意識して描いています」
――『上司BAR』の主人公・鬼月天冥(きづきてんめい)は、どのように生み出されたキャラクターですか?
当初は「イケオジに意地悪されつつ接待されたい」というかなり俗っぽい欲望でした。(笑)
そこに私自身の「言いたいこと」が合わさり出来上がった感じです。
私は個人事業主という「小さな経営者」の立場でもあるのですが、SNSを見ていると、会社や上司に対する不満がよく目に入ります。
会社員として働いていた経験もあるので、その気持ちは理解できます。…が、立場が上になるほどそうした場では簡単に言い返せません。
だったら漫画の中でガチンコバトルさせてみよう。そう思ったのが始まりでした。
――『上司BAR』の第7話にあたる本エピソード『悪役令嬢ラスボスおじさん』を、描かれようと思ったきっかけや理由をお教えください。
第5話で「鬼上司」以前の、鬼月の若手時代を描きました。その頃と今で彼の売り方がどう変化したのかは、前々から描きたいと思っていました。
威圧感たっぷりのルックスとオーラで果たして営業が出来るのか?気になっている読者さんもおられたと思います。
そんな鬼月に、かねてから合わせてみたかったものが「女児アクセサリー」です。
もし彼が女児アクセサリーをまるでラスボスのようにつけていたら、本人が本気で営業すればするほど面白いのではないかと。
――『上司BAR』の中で、特にお気に入りのエピソードやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
遠回しの大人の友情を描いた5話「鬼とテキーラ」、6話の「Fizz(フィズ)」でしょうか。
正直、5話のような話は自分の技術では描けると思っていませんでした。勿論見る方が見れば拙い点もあるかと思いますが、作家としての幅が広がったと感じられる回でした。
6話は、私が連載中止から再開を決意して初めて描いた話でした。バーの皆様や友人に見て貰いながら描き上げた回で、取り扱ったカクテルも「皆で力を合わせて完成させる」ものでした。「ラモス・ジン・フィズ」自体もとても面白い誕生エピソードを持つカクテルです。是非ご覧頂き、機会があればBARで飲んで頂けたら嬉しいです。
――X(旧Twitter)の投稿には多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていますか?
面白いと感じていたのが自分だけじゃなくて本当に良かったです!(笑)
ただ、今の時代は「良いもの」だけではなかなか目に留めて貰えません。
とても嬉しかった半面、どこが良かったのか、何故届いたのかなどを冷静に分析して、次に繋げたいです。
――漫画を描く際に大切にしていることや意識していることはありますか?
自分に出来る「役割」を意識する事です。
個人的な考えですが、「自分が求めてやまないもの」が「読者さんに提供できるもの」だと思っています。
その上で、このシーンはこんな気持ちになって欲しい、一緒に嬉しくなってほしい、ここは「下らない」と笑い飛ばしてほしい…など、漫画の向こうの「人」を意識して描いています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも支えて頂き、本当に感謝しております。
特に私ひとりで連載を再開してからは、皆様の応援・ご支援なしには続けられませんでした。
これからもより良い作品作りの為に精進してまいりますので、どうか見守って頂けたら嬉しいです。
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