戦前から戦後にかけて、日中両国で活躍した女優、李香蘭の半生を書きつづった『
私の半生』(山口淑子、藤原作弥共著、朝日新聞出版、税込み1650円)が発売された。戦中は中国人女優として生き、戦後は日本人女優・山口淑子、ハリウッドではシャーリー・ヤマグチとしても活躍した女性の自叙伝。激動の時代を自らの力で切り開いたこの女性は、生粋の日本人だ。
盧溝橋事件の翌年、満州で生まれ育ち完璧な中国語を話した著者は、日本人でありながら、創立されたばかりの満州映画協会で中国人女優・李香蘭としてデビューした。満州国の「五族協和」「日満親善」という国策を推進するためだった。まだ見ぬ祖国・日本と生まれ育った中国、対立する二つの祖国の間で本当のことを言えないことに苦悩しながらも、彼女はその美しさと歌唱力で日本、満州、そして中国でも女優・歌手としてスターとなった。
戦後は山口淑子として日本で、シャーリー・ヤマグチとしてハリウッドでも活躍し、外交官と結婚、引退を経てワイドショー司会者として復帰、1974年からは政治家としても活動。強さと聡明さで激動の昭和史を生き抜いた。波乱万丈という言葉では言い尽くせない、数奇な運命を生きた女性の自叙伝だ。
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