春は新生活の季節。期待に胸を膨らませる若手社会人も多いだろう。しかし、そんな「若さ」や「不慣れさ」につけ込む大人が存在することもまた事実だ。漫画『社内ストーカーに人生をめちゃくちゃにされました』は、18歳で料亭の正社員となった主人公が、職場の先輩から執着され、心身ともに追い詰められていく物語。職場という狭いコミュニティで声を上げることの難しさについて、著者のきなこ・ジョンソンさん(@kinako_x_ooo)に聞いた。
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■憧れの一人暮らしと正社員。夢だった自立の道が、いつの間にか逃げ場のない迷宮に
早く社会に出て、一人前になりたかっただけなのに――。18歳のきなこは、専門学校に通いながらとある料亭で正社員として働き始める。関係性のいびつだった親元を離れ、職場の人たちにも気に入られ、新しい環境にワクワクしていた。若く社会人経験のないきなこにきつく当たるベテラン女性スタッフもいたが、いびられている時に必ずフォローしてくれるのが男の先輩・山田だった。最初は優しい先輩だと思っていたが、段々と距離感がおかしくなり、プライベートにまで踏み込み始めて……。
■18歳の私が欲しかった「安心できる場所」
――18歳という若さで社会に出たきなこにとって、職場はどんな場所であってほしかったですか?
18歳で社会に出た当時の私は、職場を安心して働ける場所だと思っていました。厳しさがあったとしても、心のない言葉ではなく、人の気持ちに寄り添える大人と一緒に働きたかったと振り返って思います。
――「親元を離れた」という解放感が、逆に仇となってしまった側面はあると思いますか?
親元を離れたこと自体が悪かったとは思っていませんが、ただ、解放感と同時に自分で何とかしなければという気持ちが強くなり、助けを求めづらくなっていた部分はあったかもしれません。
――ストーカー被害に遭った際、周囲に助けを求める難しさはどこにあると感じますか?
被害だと自分で認識しづらいことに加えて、周囲に「自意識過剰」などと言われると、自分の感覚を疑ってしまいます。その曖昧さと孤立感が、助けを求めることをより難しくしていると感じました。
■取材協力:きなこ・ジョンソン
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