【写真】作画が素晴らしかった日車の覚醒シーン
TVアニメ「呪術廻戦」第3期「死滅回游 前編」(毎週木曜深夜0:26-0:56ほか、MBS/TBS系28 局”スーパーアニメイズム TURBO”枠/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・TVer・Leminoほかにて配信)の第55話「東京第1結界②」が2月26日に放送された。今話で登場した日車寛見(CV.杉田智和)は「死滅回游」によって術式が開花した現代の術師。弁護士の彼が術師として覚醒するに至った過去が丁寧に描かれ、SNSには「日車さんのキャラクター性をちゃんと描いてくれた」「日車の闇落ち、アニメでより重く刺さってきた」といったファンの感想が集まった。(以降、ネタバレが含まれます)
■秀逸に描かれた日車の静かに壊れていく精神
冒頭から描かれたのは、「死滅回游」が始まる前の日車の弁護士時代。国選弁護士として請け負った事件は殺人強盗罪で起訴されている被告人の弁護だった。弱者救済を掲げているわけではないと言いながらも、間違った裁きを受けていると思う立場の弱い被告人の弁護をあえて引き受けていた日車。
今回の被告人の無罪主張も無理筋ではあったが、その供述に真実の可能性を見た彼はみごとにそれを立証し、無罪判決を勝ち取る。しかし、その安堵も束の間、控訴されての二審では無茶な事実認定が下され、判決が覆る。被告は有罪無期懲役。裁判外での裏の力、関係者の利害関係、世論の意思という、またしても真実に目を閉ざした有罪ありきの裁判だった。このとき、日車はそれまで抑えていた憤りを吐き出すように術師として覚醒した。
呪術バトルを離れ、日車のヒューマンドラマのようだったこのエピソード。原作の同パートを圧縮することなく、より補完して描いたことで、日車の精神(こころ)が静かに壊れていく様子が丁寧に描写された。また、目の演出も印象的だった。「縋りついてきた手を振り払わない様に、私だけは目を開けていたい」と語っていた日車が見たものは、自分に向けられる被告人の恨みと怒りに満ちた目。日車の精神が持たなくなった瞬間が、突き刺さるように描かれていた。
そして、回想後は現在の日車に。虎杖悠仁(CV.榎木淳弥)との会話では壊れた正義の狂気をにじませる。原作では離れた話数で別々に描かれていた弁護士時代と現在を一つの流れにしたことで、日車の変貌がより際立つことに。SNSにも「日車が静かに壊れちゃった」「短時間で人となりと心境がよくわかる回想だった」「絶望からの『全員戻れやり直しだ』がマジに痺れた」など、日車の内面描写に言及する感想が多く届いていた。
また、「杉田ボイスが解釈満点すぎる」「杉田さんハマってるなあ」「日車、低音ボイスでめちゃカッコいい」など、日車を演じた杉田智和の声に注目するコメントも数多く、アニメ化においていかに声優が重要な役割を担っているかを再認識させられるキャラクターでもあった。
■レジィが確信する羂索の本当の目的
一方、結界に仕掛けられていたトラップにより虎杖と分断されてしまった伏黒 恵(CV.内田雄馬)は、麗美に騙され、新宿で泳者(プレイヤー)狩りをするレジィ・スター(CV.青山穣)の下に連れて行かれていた。羂索を知る受肉した過去の術師であったレジィ。切れ者のようで、伏黒との問答の中、伏黒たちも気付かなかった「死滅回游」の不自然なシステムを語り始める。各コロニーには遠からず強者だけが残り、「死滅回游」は停滞する。羂索はそこに“爆弾”を投下して「死滅回游」は役割を終える。「これは確信だ」と、レジィはそう告げる。そして、その推測の通りなのか、羂索は何者かたちの下を訪れていた。
呪術バトルはなくとも、じつに呪術師らしいヒリついた駆け引きで見せてくれた日車、レジィとの遭遇。原作からパート展開を変えることで、同時進行する2人のエピソードが分かりやすく整理されてもいた。「死滅回游」編は情報量が多いだけに、こうしたちょっとした変更が助かるところだ。
放送後のSNSには今話もまた数多くのコメントが投稿され、「領域展開日車のカッコ良さよ」「日車の高潔な精神性が素敵だった」「レジィのミノムシスタイル、アニメで見たらさらにミノムシだったw」「チャラっぽいレジィだけど、危険な匂いはさすが過去の呪術師」など、さまざまな感想が寄せられていた。
◆文=鈴木康道
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