ハリウッドで、UFOや未確認空中現象(UAP)を題材にした映画が同時多発的に動いていると、米ハリウッド・リポーターが報じている。スティーブン・スピルバーグ監督やジョセフ・コジンスキー監督といった大物から新たなロズウェル事件の映画化まで、複数のプロジェクトが進行中だ。宇宙人やUFOを描く映画は昔からあるが、今回の波は議会公聴会や政府内部告発者の登場、議論を呼んだ海軍の映像公開といった近年の現実の出来事に強く影響を受けている。
スピルバーグ監督は、エイリアンの存在が証明された後に世界中がパニックに陥る姿を描く「ディスクロージャー・デイ(原題)」をユニバーサルで準備しており、6月12日に全米公開される。1977年の「未知との遭遇」でUFOとの接触を描いたスピルバーグ監督は、製作の舞台裏映像のなかでこう語っている。
「空で何が起きているのか、我々の世界や現実で何が起きているのかという人々の疑問は、臨界点に達している。我々は孤独なのか、そうではないのか。もし誰かがその答えを知っているなら、なぜ教えてくれないのか」
「トップガン マーヴェリック」のコジンスキー監督は、ジェリー・ブラッカイマー製作でAppleのUFOスリラーを手がけている。「UFO版『大統領の陰謀』」と評されるこの作品には、議会でUAPに関する内部告発を行ったデービッド・グラッシュがコンサルタントとして参加している。コジンスキー監督はハリウッド・リポーターにこう語った。
「まだ公開されていない情報が山ほどある。この映画は観客の度肝を抜くことになる」
ほかにも、「罪人たち」のライアン・クーグラー監督がHuluで「X-ファイル」のリブートを手がけているほか、プロデューサーのブライス・ゼイベルが1947年のロズウェル事件を3つの時代にまたがって描く映画「アンアイデンティファイド(原題)」を企画している。昨年Prime Videoで配信されたドキュメンタリー「エイジ・オブ・ディスクロージャー 真実の幕開け」は、34人の現職・元政府高官がUAPについて語る内容で、同サービスのドキュメンタリー歴代最高のVOD記録を更新している。
こうしたブームの背景には、現実世界の動きがある。昨年、バラク・オバマ元大統領がエイリアンは「本物だ」と発言して世界的なニュースになった(後に「宇宙のどこかに存在する可能性がある」という意味だと補足)。ドナルド・トランプ大統領はオバマ氏が機密情報を漏らしたと主張したうえで、2月20日にUFO関連の機密ファイルを公開すると宣言した。米国防総省は過去数十年のUFO目撃報告からエイリアンの証拠は見つかっていないと一貫して主張しているが、政治家も巻き込んだ議論の過熱が、ハリウッドの創作意欲を刺激していることは間違いなさそうだ。
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罪人たち
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