日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ザ・クロウ』をレビュー!

愛する人と共に惨殺され、死の国からよみがえった青年の復讐劇を描く

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ザ・クロウ』をレビュー!

3月6日(金) 18:00

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。"元祖・アンチヒーロー"が復活!***

『ザ・クロウ』 評点:★4点(5点満点) ©2024 Yellow Flower LLC

©2024 Yellow Flower LLC



ロマンチックで残酷なダーク・ヒーロー映画1994年に公開されたアレックス・プロヤス監督作品『クロウ/飛翔伝説』がカルト的な人気を獲得していることもあって、新たにリブートされた本作に向けられる視線も特に海外では厳しいようだが、先入観を抜きにすれば存分に楽しめる作品である(それにプロヤス監督の持ち味が『クロウ/飛翔伝説』で遺憾無く発揮されているかといえばそれも疑問だ)。

『クロウ/飛翔伝説』は90年代のダークなスーパー・ヒーロー映画の系譜に連なる作品だが、本作はそれとは全く異なるアプローチに基づく映画であり、昨今のスーパー・ヒーロー映画ともまるで違う、しっとりと鬱々とした独自の世界観を構築している。

悪魔的な存在と手を結んで罪なき人々を自らの代わりに地獄へと送り込むヴィランの手により、最初で最後で最愛の恋人を奪われた主人公が絶望と死をまとって復讐に挑むメロドラマは好みの分かれるところかもしれないが、本来備わっていない「深み」がさもあるかのように見せる映画より筆者はずっと好感が持てた。

クライマックスを飾るとんでもない残酷ゴア描写も満足度が高く、「お子様ランチ」ではない「ダーク・ヒーロー」映画としての矜持を見せてくれた。



STORY:恵まれない家庭に育ち、非行を繰り返すエリックは、更生施設でシェリーという女性と恋に落ち脱走する。しかし、謎の組織により二人は惨殺される。命を落としたエリックの怨念の前にカラスが現れ、ある取引を持ちかける......



監督:ルパート・サンダーズ

出演:ビル・スカルスガルドほか

上映時間:111分



全国公開中





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