19歳で“即死寸前”!?朝5時の自転車事故で「打撲です」と診断され放置されたが実は…!!20年経っても消えないトラウマ【作者に聞く】

T字路でバイクと衝突! 「起き上がれますか?」と訊かれるが、それどころではない痛みが身体を襲っていた…。/画像提供:桜木きぬ(@kinumanga)

19歳で“即死寸前”!?朝5時の自転車事故で「打撲です」と診断され放置されたが実は…!!20年経っても消えないトラウマ【作者に聞く】

3月6日(金) 8:00

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T字路でバイクと衝突! 「起き上がれますか?」と訊かれるが、それどころではない痛みが身体を襲っていた…。
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早朝5時、アルバイトへ向かう途中だった。T字路でバイクと衝突し、体は前方へ吹き飛ばされる。腹部をハンドルに強打。その一撃が、命を揺らす事態へとつながっていた。桜木きぬ(@kinumanga)さんが描いた実録漫画「内臓破裂メモリー」は、2001年、19歳のときに経験した自転車事故の記憶をたどる作品である。20年以上経過した今も消えないトラウマとともに、強い注意喚起を込めて発信している。

■「あと数センチずれていたら即死」だった
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事故当時、新聞配達員のバイクとT字路で衝突。道に倒れ込み、運転手から「大丈夫ですか?」と声をかけられたが、「全然大丈夫ではない」。桜木さんは「救急車を呼んで欲しい」と自ら頼んだという。のちに医師から告げられたのは、「あと数センチずれていたら即死だった」という言葉だった。「数センチずれたらどこが負傷するのかはわかりませんが、そこそこ強い衝撃を受けたのではないでしょうか」と振り返る。

制作のきっかけについては、「自分の子どもがひとりで自転車に乗って出かけるようになったので、子どもに自転車の事故の怖さを伝えるために描きました」と語る。体験を“記憶のまま閉じ込める”のではなく、“教訓として残す”選択だった。

■「打撲」と言われたが内臓は破裂していた
搬送先での最初の診断は「打撲」。しかし、激痛で起き上がることができない。そこへ大家さんが駆けつけ、外来時間まで院内でベッドに横になって待たせてもらえることになった。時間の経過とともに黄疸が現れ、検査の結果、肝臓が破裂していることが判明する。

「医師の診断を疑うのは難しいことだったので、自分でなんとかするのは難しかったと思います。もし言えることがあったとすれば、『あとから自分で外来に来ることが難しいので、院内で待たせてほしい!』くらいでしょうか」。あのとき大家さんが来てくれたことについては、「本当に素晴らしい判断をしてくれました」と感謝をにじませる。偶然と善意が重ならなければ、結果は違っていたかもしれない。

その後、集中治療室へ。入院生活のつらさも作品では描かれているが、全体はどこかポジティブで、ところどころクスリと笑える描写もある。重いテーマを抱えながらも、読みやすさを失わない構成だ。

■20年続く“徐行人生”
無事退院したものの、自転車に乗ることが怖くなったという。「20年経った今も徐行運転で走行しています」と語る。強打した腹部には10年間アザが残った。体に刻まれた痕は、事故の記憶そのものだった。

「たとえ自分が直進していても、曲がり角では往来を確認することが大切」。自転車は“軽車両を運転している”という自覚が必要であると、桜木さんは漫画を通して伝える。読者からは「無事生還できて何よりです」「大家さんグッジョブ」「自転車に乗る人は『軽車輌を運転している』と自覚する事が大切」など、多くの声が寄せられている。

■命を描き続ける理由
桜木さんは「昨年ダ・ヴィンチwebで連載した『わたしの選んだ死産の話』が電子書籍になるので、そちらもぜひ読んでいただきたいのと、現在同媒体で新しいエッセイ漫画の連載を準備しているので、Xなどフォローしてお待ちいただけるととてもうれしいです」と話す。Xに投稿している日常エッセイ漫画も人気で、なかでも「親としてのレベル」は4.4万を超えるいいねを記録している。

事故は一瞬だが、影響は長く続く。本作はその現実を静かに突きつける。同時に、助けてくれた人の存在、命がつながった事実を肯定的に描く“生還ドキュメント”でもある。

取材協力:桜木きぬ(@kinumanga)

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