▶▶被災体験を描いたコミックエッセイ『今日、地震がおきたら』を読む
2011年3月11日に発生した「東日本大震災」からもうすぐ15年。
地震が起きた際、家の中で最も恐ろしいのは「家具の転倒」や「避難経路の遮断」です。
重いタンスや本棚が倒れて下敷きになったり、ドアが塞がって閉じ込められたりするリスクは、実は家具の「置き方」ひとつで劇的に減らすことができます。特に無防備になる寝室や、家族が長時間過ごすリビング、子ども部屋など、場所ごとに注意すべきポイントは異なります。
まずは今ある家具の位置が「命を守る配置」になっているか、具体的なOK・NG例と一緒にチェックしてみましょう。
■教えてくれたのは…
アベナオミさん…宮城県在住のイラストレーター、コミックエッセイを中心に活動中。現在は3児の母。長男が1歳のときに東日本大震災を経験し、防災に関するイラストとコミックがライフワークの一つ。2016年12月には防災士の資格を取得。震災時の自宅避難体験を描いたコミックエッセイ『今日、地震がおきたら』が大きな反響を呼びました。
■今すぐできる地震対策。家具の配置で安全性が変わる
大地震では、家具や本棚が倒れて下敷きになったりケガをしたり、部屋の出入り口をふさがれ避難が遅れることがあります。寝室や家族がよく集まる場所を中心に家具の配置を見直せば、いまの家がぐっと安全になります。
■【寝室】
できるだけ背の低い家具にする。ベッドと背の高い家具との位置に注意する。
[NG]
ベッドと背の高い家具が向かい合わせ。就寝中の急な地震で下敷きになるリスク大。
[OK]
ベッドと家具を並行に置くと倒れても下敷きにならない。停電に備えてLEDライトを枕元に置くとさらにGOOD。
[NG]
家具が倒れた時に部屋の扉をふさぐ位置にあると、閉じ込められるリスクが高まる。
[OK]
部屋の扉と並行に置くか、低い家具にして出入口をふさがない。
■【リビング】
長く人がいる場所に高い家具は置かない&家具の上にワレモノを飾らない。テレビや窓の近くに物を置かない。
[NG]
窓を背にテレビや家具を置くと揺れによって窓ガラスにあたり割れることも。
[OK]
倒れても窓に当たらない位置にテレビや家具を置く。
■【子ども部屋】
寝ている場所、机の近くにおもちゃや本など落下してきそうな物は置かない。
[NG]
高いタンスは倒れると危険。棚の上におもちゃや本を置くと落下してケガをする可能性も。
[OK]
背の低い家具やベッド下収納などを利用して、低い位置に収納をまとめる。
***
防災対策は、防災グッズを揃えることだけではありません。家具の配置を見直すことは、いざという時の生存率を左右します。もし「揺れたら危ない」と感じる場所があったら、家具の配置を変えてみましょう。それが家族を守るための大きな一歩になるはずです。
※本記事はアベナオミ著の書籍『今日、地震がおきたら』から一部抜粋・編集しました。
【関連記事】
・
▶被災体験を描いたコミックエッセイ『今日、地震がおきたら』
・
災害対策で絶対にこれだけは必要!押さえておきたい3つの備蓄品 【防災士に聞く】#知り続ける
・
特別なモノを買い足さず、むしろ減らす。持ち家から賃貸に住み替えた著者と考える「地震に強い部屋づくり」
・
あなたのスマホの充電は今、何%ですか?防災士の資格を取得した著者に聞く「令和の防災」
・
イラストレーターで防災士のアベナオミさんの経験に学ぶ!「キッチンの防災」