結婚6年目のユウリさんは、4歳の娘を持つママです。娘の笑顔は元気の源ですが、娘が産まれて1年ほどが経ったころから、夫が「タイムパフォーマンス」を重視するようになり、朝からあれこれ文句を言われる日々にうんざり……。
そんな姿を近くで見ていた娘は、ユウリさんを思いやる言葉をかけてくれますが、夫はそれが気に入らないようで、娘に「ママが悪い」と言い聞かせるようになってしまいました。娘にまでタイパを要求しないでほしいとユウリさんは訴えますが、夫は「間違ったことは言っていない」と言い張り、話し合いにもなりません。
気遣ってくれるのは娘だけ
「いつもより10分も早かったな!」
娘の寝かしつけまでタイパ重視の夫。ユウリさんは、娘にまでタイパ重視の考えを求めないでほしいと夫にやんわり伝えますが
「なんで? 間違ったこと言ってないし、レイナの将来のためにもなる」
と言われてしまいました。
夫はそのまま
「結論の出ない話をしているのも時間がもったいない」
と吐き捨てて去っていき、話し合いをすることも叶わず……。
翌朝。仕事に行く夫を見送ったあと、ユウリさんは娘を保育園に送り、自分もパートへ向かいました。仕事を終えて帰ったのは夕方。
「疲れた……」
と思わずつぶやいてしまうと、娘から
「つかれたら休んでいいんだよ」
と声をかけられました。思いもよらない気遣いの言葉に、ユウリさんはうれしくなったのですが……。
10分後。いつもよりも早く夫が帰宅し、ユウリさんの顔色が一変します。
「手洗ってくるから、その間にメシ食べられるように、準備よろしく~」
夫は満面の笑みでそうユウリさんに言ってきますが、帰りが早いと聞いていたわけではなく、どう考えても間に合いません。そして、手を洗い終えた夫は、まだ食事の準備を進めているユウリさんの姿を見て、険しい顔でひと言。
「あれ? できてないじゃん」
ユウリさんは反論しようとしたのですが、夫は娘のところへ行き
「ママはだめですね~」
と嫌味のように言っていて、耳を疑ってしまったのでした。
◇ ◇ ◇
家事に育児に仕事、それらを並行してこなすのはとても大変なのに、ほんの一部がスムーズにできていないだけでこれ見よがしに文句を言うのは、あまりにも思いやりに欠ける行動ですよね。ユウリさんが普段どれだけ大変なのか、夫は少しもわかっていないようです。
ときには、家事や育児に関して、「自分以外の誰かがして当たり前」という考えになってしまいがちですが、自分がしていないなら「一体誰がしているのか」を今一度考え、その大変さを想像して感謝する心、協力する心を持つことが、家族みんなが心穏やかに生活するために大切なことなのかもしれませんね。
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著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 愛川なつみ
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