レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・
山下メロ
です。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
中国からレンタルしていたパンダが〝帰国〟しました。しかし、昭和・平成期には前回紹介した上野動物園以外のパンダアイテムが存在したので、振り返ってみましょう。
まず、日本でパンダブームが起こる前の1971年。イラストレーターの内藤ルネさんがロンドンで見たパンダから生まれた「ルネパンダ」が日本初のパンダキャラとして誕生します。
パンダが初めて展示されるのが翌72年、同年の12月にはアニメ映画『パンダコパンダ』が劇場公開されました。後のパンダ登場作品としては、昭和から平成にかけて連載された漫画『らんま1/2』が思い出されますが、あまりパンダがグッズ化されなかった印象があります。
LOVERS HOUSEのバッグ。「メリーアンドケン」が描かれている
90年代前半に、アパレルブランド「SUPER LOVERS」とジュニア向けラインの「LOVERS HOUSE」で、グラフィックデザイナーの田中秀幸さんが手がけたペアのパンダ「メリーアンドケン」が登場。人気となり、服だけでなく小物類も多数発売されました。
パンダをかわいく誇張した表現が提示され、この時代にパンダキャラが増加するキッカケになったと言えるでしょう。
「パンシェル」のバッグ
「たれぱんだ」のぬいぐるみ
新潮文庫のマスコット「Yonda?」の携帯電話ストラップ
90年代後半になると、中国雑貨店のブームから名もなきパンダアイテムが人気になりつつも、イラストレーターのHORYさんによる羽の生えたパンダの「パンシェル」や、サンエックスの「たれぱんだ」など、本格的にパンダキャラが増加します。
キャラクター雑貨は数が多すぎて紹介しきれませんが、ほかでは98年に登場した新潮文庫のパンダ「Yonda?」がいます。絵柄が変わりつつ、2014年までの長期にわたりマスコットを務めました。
13年5月には楽天市場の公式LINEスタンプのキャラとして「お買いものパンダ」がデビューしました。その後CMにも登場し、現在に至るまで人気が続いているのです。
パンダがいなくなっても多数のキャラグッズがあります。今こそ探してみましょう。
楽天市場の「お買いものパンダ」のぬいぐるみ。中央は、楽天カードマンのメガネを装着
撮影/山下メロ
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