「女の子らしくしろ」ジーパンで登校して父親から殴られた過去!性に悩まされ続け40歳でようやく出会ったノンバイナリーという救い【作者に聞く】

『性別に振り回されたわたしの話~1981年生まれのノンバイナリー~』/画像提供:『性別に振り回されたわたしの話』(C)桜木きぬ

「女の子らしくしろ」ジーパンで登校して父親から殴られた過去!性に悩まされ続け40歳でようやく出会ったノンバイナリーという救い【作者に聞く】

3月4日(水) 18:00

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「女子」と呼ばれることも女になっていく自分の体にも、違和感を感じていた
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桜木きぬ(@kinumanga)さんは、Web漫画『性別に振り回されたわたしの話~1981年生まれのノンバイナリー~』を執筆している。本作は、男性・女性という二つの性別に囚われない「ノンバイナリー」として生きてきた半生を描いた物語だ。ノンバイナリーとは、性自認が男女の中間であったり、どちらにも当てはまらなかったりと、その在り方はさまざまである。


■押し付けられた女の子という役
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1981年生まれの桜木きぬさんが育った時代は、性別による固定観念が今よりもずっと強かった。母親が決めたピンクの服や、祖母が作ったワンピースを着せられることに強い嫌悪感があった桜木きぬさんは、押し付けられた「女の子という役」が嫌になり、ハサミで服を切り刻んだこともあったという。

小学3年生のとき、限界を感じてジーパンで登校すると、父親から「女の子らしくしろ」と殴られた。それ以来、将来の夢に「お花屋さん」や「かわいいお嫁さん」を挙げ、自分の心を閉ざして嘘をつき続けた。

■40年目の受容と静かな決意

思春期になり、体が女性へと変化していくことに絶望する日々。40歳になったある日、インターネットで「ノンバイナリー」という言葉に出会い、それがまさに自分のことだと気づく。しかし、それを受け入れるまでにも葛藤があった。「認めてしまったらまた差別されたりするのかな」という不安があったが、認めずに生きることにも限界を感じ、ギリギリのところで受け入れたという。最初は「折れた」という感覚だったが、現在は少しずつ気が楽になっている。

桜木きぬさんは「LGBTQは若者のものという声を聞くが、中年以上にもいっぱいいる。今まで透明になっていただけだ」と語る。自分の世代にもこのような人がいたことを記録したいという思いが、執筆の原動力だ。「世を去る前に、記録したい。後世の何かの研究の、資料のひとつにでもなれたらうれしいです」と、桜木きぬさんは語ってくれた。



取材協力:桜木きぬ(@kinumanga)

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