目上の人から気に入られて、出世する人の共通点とは何でしょうか。スキル?経験?――実はそれだけでは足りないかもしれません。
銀座でホステスとして多くの経営者や超富裕層の方々と接する中で、自然と気づいたことがあります。社会的地位も資産も十分に手にされている方々が、なぜ、超多忙なスケジュールをぬってまで、夜のお店に通い続けるのか?
そこには、「ある欲求」を満たすことができるから、という理由があります。それが「承認欲求」です。
近年、多くの人が「いいね」や「コメント」が欲しくて、日常のキラキラとした部分をこぞってSNSに投稿しています。そして、その気持ちがあるのは、ビジネスでかかわる目上の人たちーー上司や社長、お客様も同じなのです。
キャバクラは承認欲求ビジネスの代表格
キャバクラは、まさに「承認欲求ビジネス」の代表格。売れっ子ホステスたちはリアクションのプロで、SNSでいう「いいね」や「コメント」、「リポスト」まで完璧にしてくれます。
たとえば、高額なシャンパンを入れた瞬間。すかさず「いいね」がつくかのように、「いいんですか?!」「すごい!」という反応が返ってくる。そして、「コメント」にあたる「こんな良いお酒をサラッと入れてくださるなんてかっこいい!」という称賛の言葉。
さらに、「リポスト」として「○○さんがシャンパンを入れてくださるって!」と黒服にも嬉しそうに伝えます。
すると、リポストにまたコメントがつくかのように、黒服たちが「さすがですね!」と持ち上げるのです。もちろん、特にシャンパンなんて入れてくださらなくても、お客様のお話ひとつひとつに対し、このように大きなリアクションを打ちます。
なぜ、超多忙なお金持ちが夜の店に通うのか?
夜のお店には、誰もが認める地位を手に入れた経営者の方、何億円もの資産を手にされた超富裕層の方が多くいらっしゃいます。心理学の世界で有名な「マズローの欲求5段階説」をご存じでしょうか。
人の欲求には段階があり、「社会的欲求」が満たされたあとは「承認欲求」が現れるとされています。
大きく成功され、すでに「社会的欲求」がゆうに満たされている方でも、その先の「承認欲求」の充足を求めつづけていらっしゃるのです。そして夜のお店に通い、貴重な時間とお金を使ってくださいます。
「承認欲求を満たしてくれる人」をそばに置いておきたいのです。
ということは、ビジネスマンのあなたが、仕事でかかわるキーマン――上司や社長、あるいはお客様の「承認欲求を満たせる人」になれたならーーそれは最強の武器になると思いませんか?
ビジネスで選ばれる「承認欲求を満たせる人」になる方法3選
では、ビジネスの現場で、どうしたら相手の承認欲求を満たせるのでしょうか。
偉そうなことを言える立場ではありませんが、夜の世界で働く中で、目上の方のみならず、多くの方に喜ばれやすいと感じたことをお伝えします。難しいテクニックはひとつも必要ありません。
①まずは即座にリアクション
上司の提案に「それは面白いですね!」、クライアントの決断に「ご英断ありがとうございます!」と、その場で即リアクションします。
時間をかけて言葉を選ぶよりも、即座に一言だけでも反応する方が、心からそう思っていることが伝わります。
②良いところを具体的に伝える
「すごいですね」「尊敬します」とだけ言っても、中身がないため、逆にわざとらしくマイナスな印象になってしまうことも。
「~~という視点がさすがだと思いました」「今回のプロジェクトで、〇〇さんの決断力を感じました」など、どこがすごいのか、なぜ尊敬するのかを具体的に伝えることで、初めて響きます。
③第三者の前で褒める
人は、1対1で褒められるよりも、大勢の前で褒められた方が説得力を感じ、嬉しくなるもの。ただの社交辞令とは思えなくなるからです。
「今回の案件、〇〇さんの一言で決まりましたね」「〇〇さんのアイディアのおかげで成功しましたね」と第三者の前でも口に出す。
どれも、少し意識するだけですぐに実践できることばかりだと思いますので、ぜひやってみてくださいね。
承認欲求を満たせることが出世の近道
どんなにスキルや知識があっても、それだけではなかなか可愛がってはもらえないかもしれません。
出世するには、キーパーソンの承認欲求を満たすことが近道になります。媚びるわけではなく、「一緒にいて気持ちがいい人」になること。どれだけすごい方でも、人はいつまでも認められたい生き物なのです。
ちなみにこれは恋愛でも同じです。女性がいつもと違うおしゃれをしてデートに来たときに、すぐに気づいて褒めてあげられるような男性はやはりモテます。
どんなシーンでも、相手の承認欲求を満たせる人は「選ばれる人」になっていく気がします。
<文/山崎みほ>
【山崎みほ】
経済レポーター。証券外務員一種/行動心理士。株式投資情報のレポーターとして、上場企業の取材記事や経済ニュースを執筆。Yahoo!ファイナンス、YouTube等メディアでは上場企業社長のインタビューも行う。また、銀座の高級クラブでホステスとしても勤務、心理学と行動経済学の知識を基にNo.1を獲得。経済レポーターの深い洞察力と人気ホステスとして培った対人関係術を融合し、夜の世界では1日40組、昼間の営業職では成約率90%の成績を上げるなど、昼夜問わず結果を出すスタイルを築いている。Xアカウント:@mihoy001
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