現役医師作家による衝撃作を、染谷将太主演で映画化する「廃用身」からキャラクターカットが公開された。
ある町のデイケア「異人坂クリニック」に通うお年寄りの間で、漆原院長(染谷)が考案した“画期的な”治療が密かに広まっている。究極のコスパの良い介護を目指すその医療行為は、廃用身(麻痺などにより、回復見込みがない手足のこと)をめぐる、従来の常識を覆すもの。その結果、「身体も心も軽くなった」「厳しい性格が柔らかくなった」などと予想外の“好ましい副作用”が現れたという。噂を聞きつけた編集者・矢倉は、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける。しかし、デイケアに関するとある内部告発が週刊誌に流出。さらに、患者宅で起きた衝撃の事件をきっかけに、すべてが暗転していく。
原作は、外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊のデビュー作となった同名小説。出版当時、そのあまりに強烈な設定から「映像化、絶対不可能」と話題を呼んだ。監督と脚本を務めるのは「家族X」「三つの光」の吉田光希。自身の学生時代に原作と出会い衝撃を受けて以来、20年にわたり温め続けてきた渾身の映画化となる。主演の染谷のほか、北村有起哉、瀧内公美、廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄、六平直政ら共演。
公開されたキャラクターカットには、静まり返った空気の奥に潜む異様な気配が漂う。デイケア施設の院長・漆原は、どこか底知れぬ影を宿した佇まいを見せ、画期的な治療の噂を追い施設を訪れた編集者・矢倉(北村)は、確信にも似た熱を帯びた眼差しを向ける。患者であり自由を奪われた岩上武一(六平)が浮かべる真意の読み取れない表情は、見る者の胸に重く沈む不安を呼び起こしていく。さらに漆原の妻・菊子(瀧内)の複雑な表情に、治療の残酷さを見つめる看護師・内野(中井)の姿も。彼らの視線の先にあるものは、救済の約束された楽園なのか、それとも取り返しのつかない喪失の地なのか。
「廃用身」は、5月からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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廃用身
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