【写真】ディリラバ“長歌”の首にかかる刃…絶体絶命
雑誌「ウルトラジャンプ」などに掲載されていた中国人漫画家の作品を原作にした中国のドラマ「長歌行」。中国を代表する女優の1人・ディリラバがヒロインを演じるこの物語は、唐の時代の史実をベースにフィクション要素も加えられており、アクションやロマンスなどのエンタメが豊富に盛り込まれている。全49話という大構想で制作された名作ドラマの見どころを、今回は13話から16話までのストーリーを追いながら深掘りしていく。
■「長歌行」とは
「長歌行」は唐代初期を舞台にした中国ドラマだ。本作品の魅力は、その壮大なスケールと奥深いキャラクター描写にあるといえるだろう。戦乱の中で成長する登場人物たちの心の葛藤や信念が丁寧に描かれている。
ヒロインの李長歌役は中国を代表する女優・ディリラバが務めた。長歌は家族を殺され復讐に燃える強い女性であると同時に、ストーリーが進むにつれてさまざまな悩みや葛藤も抱えるようになる。彼女が時折見せる人間らしさと成長過程は本作品の最大の見どころであり、視聴者に深い共感を与えた。
一方、カリスマ将軍・阿詩勒隼(アシラ・シュン)役はウー・レイが熱演。異民族の将軍としての冷徹さと、長歌への深い愛情との間で揺れ動くという微妙な立ち位置を見事に演じている。2人の間には単なる恋愛ではなく、異なる目的や文化を前に価値観をぶつけ合い、揺らぐ信頼と愛情が絡み合う。また随所に展開される戦闘シーンも迫力満点で、戦術やアクションの緻密な演出も大きな見どころだ。
本作はシンプルな復讐劇やラブストーリーではなく、「正義とは何か」「国や民族を守るとはどういうことか」といった普遍的なテーマも内包している。単純な善悪ではない“それぞれの立場での正義”が描かれる点も興味深く、歴史や戦乱の中で人々がどのように生き抜いてきたのかを考えさせられる作品となっている。
■物語が大きく動き、長歌と隼の心の葛藤や成長が垣間見える13〜16話
第13話では、いよいよ阿詩勒部の部隊である鷹(よう)師が朔州陥落に向けて動き出す。激しい戦闘によって公孫恒は傷を負い、朔州も包囲されてしまう。長歌は皓都に襲われるが今は朔州を救うべきだと説得し、外からの援軍を求めるよう公孫恒に訴えた。その役目を引き受けた阿竇(アトウ)は単身朔州を脱出するが、北の国境4州の1つ代州が陥落したことを知る。その代州にはさらわれた李楽嫣がいた。阿詩勒兵が民に襲い掛かる中、楽嫣にも危険が迫る…。
第14話。阿詩勒部・熊(ゆう)師に捕らわれた阿竇。功を焦る土喀設(トカシャー)に対し、自分を手札に李長歌と交渉すれば朔州が手に入るとそそのかす。土喀設は阿竇を連れ長歌に取引を持ち掛けるが、阿竇は代州が陥落し援軍が来ないと叫ぶ。そこへ援軍を装った鷹師が現れるが阿竇を失った悲しみで長歌や朔州兵は奮起、陥落を免れる。しかし阿詩勒部の包囲は続き、城内の食糧は尽きかけていた。公孫恒は密かに阿詩勒隼と会い、ある取引を持ち掛ける。そして改めて長歌に朔州と民、そして妻子を託すのだった。
第15話では、公孫恒は阿詩勒隼との約束どおり朔州を救うために自害を選択し、夫人もそのあとを追ってしまう。長歌は悲しみに暮れるとともに、真の忠義心を知る。長歌は公孫恒の首級を持って朔州を開城、阿詩勒隼へ民の命を守ることを願い出るが、阿詩勒隼からは奴隷になることを要求される。承諾した長歌は“公孫恒を裏切って開城した”と民に見なされなじられるが、黙って耐えるのみ。一方、阿詩勒隼は李十四が阿詩勒部の首領の暗殺に失敗して殺されたという掲示を貼り出すよう命じた。
第16話。朔州から奴隷として草原の地へやってきた長歌は、失意で抜け殻のようになっていた。阿詩勒隼は皓都が放った斥候の前で長歌を殺したように見せかけ、長歌には生きてみせろと強い言葉をかける。一方、楽嫣は雲州に流れ着いて雲州長官に自分は公主だと訴えるも、逆に捕らわれそうになって逃げ出してしまう。その頃、皓都と魏叔玉も雲州へ到着。雲州長官に公主捜索を命じる。しかし楽嫣は自分が罪人として追われていると勘違いし、布工房を営む女将に助けを求め…。
■敵味方という立場を超えて長歌と隼の信頼関係が強まっていく第16話
自身の正体が隼に知られていることが明かされ、2人の関係が大きく揺れ動く第16話。非常に強い緊張感を保ったまま、ドラマチックな展開のストーリーが続く。奴隷として扱われ、絶望の淵に追いやられた長歌。一時は死を選択しようとするが、隼の「何が何でも生きてくれ。いつか俺を殺し、公孫恒の仇を討つためでも」という言葉に不屈の精神で立ち上がった。
長歌は公孫恒が自害の際に口にした「朔州の民の命を唐の群主に託せるなら、この私も悔いはない」という言葉を思い出し、「このまま死んじゃいけない」と消えかけた信念の炎を燃やす。その気高い奮起は、どんな境遇にも負けない彼女の魂を象徴するような姿だ。
また隼と長歌が対峙するシーンは静かな対話の中に張り詰めた空気が漂い、敵味方という立場を超えた親友同士の葛藤も深く描かれている。序盤から中盤にかけての大きな転換点であることは間違いなく、視聴者にとっても今後の展開がどうなるのかを強く意識させる印象的な回といえるだろう。見応えのあるアクションだけでなく、深みのあるストーリーからも目が離せない「長歌行」は、動画配信サービス・Huluにて全49話を見放題配信中。
【関連記事】
・
【写真】ディリラバ“長歌”絶体絶命…刃が首にかかる緊張の一瞬
・
ディリラバ“長歌”の優れた知略とリーダーシップが光るピンチをチャンスに変える頭脳戦がアツい<長歌行>
・
ディリラバ演じる長歌の知略と緊迫感のある駆け引き…激しく揺れ動く感情も見どころの序盤<長歌行>
・
皇太子の娘から復讐者へ…衝撃の運命を辿るディリラバ“長歌”の物語の始まり<長歌行>
・
杉咲花、まるで“そこに生きている”リアリティあふれる演技「冬のなんかさ、春のなんかね」で示す存在感