「子どもだから仕方ない…でも」新幹線で絶叫する園児より気になった“母親の態度”

※写真はイメージです(moonrise - stock.adobe.com)

「子どもだから仕方ない…でも」新幹線で絶叫する園児より気になった“母親の態度”

2月21日(土) 8:52

提供:
電車や新幹線など、公共交通機関の車内では、さまざまな人が乗り合わせるだけに、お互いに配慮することが重要だ。しかしながら、他人の“マナー違反”が目につくこともあるかもしれない。注意したくもなるが、相手が逆上してしまう可能性もあるため、その判断は難しいところである。

平日の夜、出張帰りのビジネスマンや旅行客で満席の車内は、独特の重たい空気に包まれていた。誰もが疲れている。誰もが眠りたい。そんな「静寂」が支配する車内で、工藤創さん(仮名)の右斜め後ろ、通路を挟んだすぐ近くの席だけが、「まるで異世界と化していた」と話す。

響き渡る無邪気な絶叫

「主役は、幼稚園児くらいの男の子。まだ幼い彼にとって、新幹線は巨大なアトラクションなんです」

子どもは「ママ~!」と甘えたり、お菓子を豪快に食べ散らかしたり、窓の外を見ては「〇〇だー!!」と全力で叫んだりしていたそうだ。

「騒ぐのは仕方がないです、子どもなので。それは分かっています。元気で可愛いな、と最初は思いました。でも、度が過ぎれば話は別です」

疲れ切った大人たちが泥のように眠っている静かな空間で、ハイトーンボイスだけがこだまする。それは、脳に直接響く「騒音」へと変わっていった。だが、工藤さんが(そしておそらく周囲の乗客全員が)本当に絶望したのは、子どもの行動ではなかった。

その隣にいる、母親の態度だ。

注意ゼロ。もはや誰の子なのか…

母親はずっと、スマホを見ていた。子どもがどれだけ大声を出して、お菓子をボリボリと食べ散らかしても、視線はスマホの画面に釘付けだった。たまに「そうだね~」と生返事をするだけで、顔すら上げない。

思わず「え、注意しないの?」と目を疑った。

「普通は『しーっ、静かにしようね』とか『もっと小さい声でね』などの声かけが親としてあるべきですが、一切なかったんです。子どもがどんなにボリュームを上げても、彼のママは動じない。まるで、隣で騒いでいるのが自分の子どもではないかのような感じです」

工藤さんは「何をそんなにスマホで見ることがあるんだ?」と心の中でツッコミを入れた。せっかく新幹線代を払って得た休息の時間を、一方的に蹂躙されているような気分になったという。

周囲は諦めムード

他の乗客たちは、誰もが「無」の表情を貫いていた。そんな母親に文句を言えば、トラブルになる。疲れすぎて関わりたくない。そんな諦めの空気が漂っていた。中にはイラついている人もいたはずだが、誰も口火を切ることはない。

工藤さんも自衛策としてイヤホンを装着し、音楽のボリュームをいつもより上げた。ノイズキャンセリングを貫通してくる子どもの声と、それを無視し続ける母親。結局、工藤さんは下車するまで、その親子と共にすることになった。

「ホームに降りた時の疲労感は、仕事の疲れとはまた違う種類の、どっと重たいものでした。子どもが騒ぐのは仕方ないです。けれど、親御さんにはせめて注意する姿勢だけでも見せてほしかった。それがあるだけで、周りの“許せる・許せない”の境界線が、大きく変わるはずなので」

<構成・文/藤山ムツキ>

【藤山ムツキ】
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo

【関連記事】
新幹線の荷物スペースを外国人観光客が“横取り”。スーツケースが勝手に置かれていて「ありえない」
「急いでるんだよ!」空港で列に割り込み、係員の注意に反抗した外国人観光客の末路
新幹線で「動画を大音量で再生する」外国人観光客に、年配の男性が放った“迫力のある一言”
「あっち座れば?」新幹線で“自分の指定席”に知らない外国人が…車掌の確認で判明した“衝撃の事実”
満員の新幹線で“荷物を横の席に置く”女性。後から乗り込んできた“おばちゃん”が放った「正義の一言」にスッキリ
日刊SPA!

生活 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ