高速で“あおり運転”する白い高級車。強引な運転の末に響いた“衝撃音”に「今でもゾッとします」

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高速で“あおり運転”する白い高級車。強引な運転の末に響いた“衝撃音”に「今でもゾッとします」

2月21日(土) 15:52

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ニュースなどで頻繁に取り上げられる「あおり運転」。被害者の精神的苦痛は深刻であり、トラウマにもなりかねない。

自動車損害保険を扱うチューリッヒ保険の『2025年あおり運転実態調査』によれば、5年以内にあおり運転をされたことがあるドライバーは34.5%であった。また、遭遇したあおり運転は、「後方から激しく接近された」が最多の84.3%。あおり運転された際の対処方法は、「道を譲った(51.1%)」、「何もしなかった(28.8%)」が上位を占め、あおり運転に遭遇しても、冷静に対応するドライバーが目立つことがわかった。

今回は、無謀なドライバーの“その後”を目の当たりにしたという2人のエピソードを紹介する。

車線変更を繰り返す白い高級車

木村健太郎さん(仮名・30代)は、週末に家族を乗せて高速道路を走っていた。三車線の道路はどこも混み合い、スピードは出せない状況だった。

「とにかく安全に、ということだけを考えて運転していました」

混雑の流れに合わせて、十分な車間距離をとっていたという。そのとき、バックミラーに違和感を覚えた。

「白い高級車が、やたらと車線変更を繰り返していたんです。少しの隙間を見つけては右へ左へと動いていました」

周囲が車の流れに合わせて走るなか、その1台だけが強引に前へ出ようとしていたそうだ。

「家族が乗っているので、『どうか近づかないでくれ』と思っていました」

強引な合流の末に響いた“衝撃音”

ほかの車線が詰まるなか、やがて、左側に一時的な付加車線が現れた。

「待ってましたと言わんばかりに、白い車が急加速していったんです」

田中さんの車を猛スピードで追い抜いた直後、付加車線は終わり、本線へ合流する地点に差しかかる。田中さんは「イヤな予感がした」という。

白い車は減速することなく、右側車線へ強引に割り込もうとした。しかし、そこには安定した速度で走る大きなファミリーカーがいたのだ。

「次の瞬間、大きな“衝撃音”がしました」

白い車の側面がファミリーカーに接触。混雑したところには、十分なスペースはあるはずもなかったようだ。

「白い車は自業自得だと思いましたが、巻き込まれたご家族のことを思うと複雑でした」

幸い、田中さん一家は事故に巻き込まれなかった。

「もし、自分が“あの位置”にいたらと思うと、今でもゾッとします。立派な車でも、運転次第では危ない“凶器”になるんだなと痛感しました」

凍結路面に迫るヘッドライト

鈴木昇さん(仮名・30代)は、雪が降った翌日の夜、車を走らせていた。道路は一見問題なさそうに見えたが、実際はところどころ凍結していたという。

「道路の黒く光っている部分は、ほぼアイスバーンでした。少しハンドルを切るだけで滑りそうでした」

運転に不慣れなこともあり、鈴木さんはいつも以上に神経を使っていた。

しばらくして、バックミラーに1台の車が映る。徐々に距離が詰まり、車間をほとんど取らない状態になった。

「エンジンのふかす音がして、急かされているようでした。正直、怖かったです」

カーブの先に見えた結末

それでも、鈴木さんは速度を上げなかった。

「ここで焦ってアクセルを踏んだら、自分が滑ると思いました」

後続車は“しびれ”を切らし、エンジン音を響かせて急加速。凍結した路面にもかかわらず、強引に追い越していった。

そのまま慎重に走っていると、少し先の緩やかなカーブ付近でハザードランプが点滅しているのが見えたという。

「近づいてみたら、カードレールに突っ込んでいる車がいたんです」

その車は、先ほどムリな追い越しをした車だったのだ。車体は斜めに傾き、路面にはタイヤが滑った跡が残っていたそうだ。

「さっきまで威圧的だったのに、言葉を失いました」

鈴木さんはそのまま走り続け、無事に目的地へ到着。

「到着した瞬間、体の力が抜けました。自分の判断は間違っていなかったんだと思えましたね」

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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