【写真】ザッコクのオフィスで箱に隠れていた宗一郎(千葉雄大)
松嶋菜々子が主演を務めるドラマ「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の第7話が2月19日に放送された。正子(松嶋)が宿敵とする鷹羽家の長男、宗一郎(千葉雄大)が思いがけずザッコクに協力を求めた展開。正子が「バカ」と言う宗一郎の罪が暴かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■松嶋菜々子演じる敏腕調査官が悪徳脱税者を成敗
同作は、テレビ朝日系列の連続ドラマ初主演となる松嶋が、“決して脱税を許さない”東京国税局の敏腕調査官・米田正子(よねだせいこ)を演じる社会派・痛快エンターテイメントドラマ。
東京国税局・資料調査課職員の圧倒的な情報収集能力と調査スキルは“マルサ”(国税局査察部)をしのぐと言われ、1人あたりが見つける隠し所得は年間数億円にものぼるという。脱税者を震え上がらせる、税務調査最後の砦(とりで)となるこの部署は、“料”の米偏を取って“コメ”と呼ばれている。そんなコメの中に新設されたドラマオリジナルの部署・複雑国税事案処理室、通称・ザッコクが今作の舞台となる。
正子が招集したザッコクのメンバーとして、東大卒の財務省のキャリアで数字のスペシャリスト・笹野耕一役で佐野勇斗、人心掌握術の天才でワークライフバランス重視の俵優香役で長濱ねる、強運だけが取り柄の古町豊作役で高橋克実、正子の元上司で和菓子好きの飯島作久子役で大地真央が出演。
ほか、経済産業大臣・鷹羽宗一郎役を千葉雄大、宗一郎の議員秘書・灰島直哉役を勝村政信、ザッコクを毛嫌いする上長・麦谷実役を戸次重幸、正子の父・田次役を寺尾聰と、個性豊かなキャスト陣がそろう。
■正子たちは宗一郎の調査をすることに
数々の女性スキャンダルの余波で大臣だけでなく、議員も辞職した宗一郎。出直し選挙で返り咲くつもりだったが、灰島が衆議院議員補欠選挙に立候補した。
灰島は、宗一郎の父で大物政治家だった錦之助(小野武彦)と養子縁組をし、宗一郎の姉・澄子(凰稀かなめ)と婚姻関係にあった。そこで本名の“鷹羽直哉”として、鷹羽家の地盤を継いで、国政に打って出るというのだ。
灰島の記者会見を見ていたザッコクメンバーたち。笹野が「このタイミングで黒幕が出てくるとはどうしても思えない」と言うと、錦之助の悪事を暴こうとするも邪魔された過去がある正子は「鷹羽家の連中が力を失えばいいって話じゃない。席が空けばいくらでも代わりは現れる。バカどものイス取りゲーム自体を終わらせなければ、何も変わらない」と強い口調で語った。
そこに麦谷がやって来て、大臣の座につくのに金が動いたと思われる宗一郎の調査を命じる。議員辞職したとはいえ、鷹羽家というリスクのある案件をザッコクに押し付ける魂胆だった。
■宗一郎が知らないうちに脱税していたと判明
“黒幕”は宗一郎にすべてを背負わせようとしていると考える正子たち。すると、灰島に命じられて体調不良を理由に入院していた宗一郎が、誕生日の息子にプレゼントを渡すために連れ出してほしいと頼む。誰にも話していないという「鷹羽家のカネ」の情報と引き換えに、正子たちは協力する。
息子と対面後、宗一郎はザッコクのオフィスへ。そこで明かした情報は、鷹羽家の実家に鐘をつく音が聞こえる祠があり、先祖の霊が三途の川を渡る駄賃が欲しくて鐘を鳴らしていると父親から聞いたというものだった。
“カネ”違いにがっくりするザッコクのメンバーたち。他の情報を聞き出そうとするが、灰島に任せっきりだった宗一郎は「知らない」と言うばかり。
そんな中、正子たちに笹野が週刊誌の記事を見せた。ザッコクが暴いた元国税局員の箱山(浅野和之)が管理していた政治資金パーティーで裏金をもらっていた者たちが、ある不動産会社の未公開株を受け取っていたというものだった。
その不動産会社の名前がハピハピホームズと聞いた宗一郎が反応する。宗一郎は、「今はただの紙切れだけど、そのうち化ける」という灰島の触れ込みで同社の株券を受け取っていた。
証券取引所に上場していない会社の未公開株は、発行会社が承認すれば当事者間で売買が可能。ただ、詐欺などの犯罪に使われやすく、政治家が絡むと、なおたちが悪い。企業から未公開株を受け取った政治家は、見返りとして高速道路用地や国家プロジェクト用地の情報を与える。その情報をもとに事業がうまくいけば株価が上がり、株の売却益が出るという流れだ。
知らないうちに脱税していた宗一郎。だが、バレやすい方法ともいえ、正子は「あなたは鷹羽直哉にはめられた」と告げる。薄々気付いてはいたものの、灰島を信じたいところもあった宗一郎はショックを受ける。
■黒幕の横に正子の父の姿
宗一郎を病院に隔離している間に未公開株の罪を着せ、自分は選挙を理由に国税の調査を受け付けない。灰島の巧妙なやり口だった。
ただ、宗一郎は灰島に指示されたものの、「怖くて」未公開株を現金化していなかった。すべて人任せで生きてきて、立場も変わっていき、「僕の理解よりも、お金の価値が、いや、お金の持つ力がとんでもなく大きくなってた。知れば知るほど怖くなって、僕は関係ないと周りにいる誰かに押し付けて。僕の代わりに手を汚すことになった人も大勢いると思います。灰島も紛れもなくその一人です」と打ち明けた宗一郎。
「鷹羽宗一郎である前に、鷹羽宗一郎でなければならなかった」。そんなつぶやきに正子は「バカ!」と言い、古町は「君は鷹羽宗一郎という一人の人間として生きるべきだ」と助言。
正子は「あなたがやったことは、たとえ自分の意思で行ったことでなくても、その責任から逃れることはできない。ですが、われわれザッコクは悪意ある脱税をするバカか、そうでないかを見極めなければいけないときもある。あなたがそうでないほうのバカでよかったです」とも告げた。
正子たちの愛ある言葉に、宗一郎はトイレでひっそりと涙をこぼした。灰島の演出により記者会見で見せたうそ泣きとは大違いの切ない場面だった。
宗一郎が受け取った株券はハピハピホームズに戻され、正子は麦谷に「コメが扱うような事案ではない」と報告。同時に、鷹羽直哉を調べるべきだと進言した。
灰島は、これまで力関係が上だった澄子を“ファーストレディー”をちらつかせて自分の味方にしようともし、着実に地位を固めている。そして、その横には、かつて錦之助の秘書だった田次の姿。正子は父とも対峙することになるのか、ますます目が離せない。
SNSには「宗一郎が愛すべきおバカでよかった」「宗一郎の涙にやられた」の声のほか、「正子のお父さんも黒幕?」との疑いや「灰島さん裏切られるんじゃないか」という予想も上がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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