祖母のお葬式の準備をしていたときのことです。悲しみの中で慌ただしく進む準備作業の中、思いがけず胸のざわつく場面に出くわしました。
慰問客へのお返し品に寄せられた思わぬ言葉
私は、祖母の希望に沿って用意した慰問客へのお返し品を、受付の机に丁寧に並べていました。すると近くにいた親戚の年配女性たちが集まり、「こんなに豪華にしなくていい」「お返しも高すぎる」と、品物に対して次々と不満を口にし始めたのです。
悲しみの中でも冷静でいようと努めていたものの、その遠慮のない言葉は心に刺さりました。
思わずこぼれた本音
しばらく聞き流そうと思っていましたが、祖母の意思を大切にしたい気持ちが強く、つい本音がこぼれました。
「じゃあおばさん、自分の葬式は質素にすればいいよ。うちはおばあちゃんの望むようにするから、口出さないでね」
そう伝えると、女性たちは一瞬言葉を失い、周囲の空気も静まり返りました。胸の奥にあった思いをやっと言えたことで、私の中には少しだけスッとした感覚が残りました。
祖母の望みを守りたいという気持ち
あの場面が特別だったのは、ただ言い返したかったのではなく、祖母の望んだ形を守りたかったからだと思います。
祖母がどう送り出されたいと願っていたのか、それを家族として大切にしたい。そう思う自分の気持ちをはっきり伝えられた時間でもありました。
まとめ
今回の出来事を通して感じたのは、誰かの大切な思いを守るためには、時には自分の意見をはっきり示すことが必要だということでした。他人の価値観に流されそうになった瞬間もありましたが、最後まで祖母の望んだ形を貫けたことは、今でも心に残っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:田中たか子/50代女性・パート
イラスト/おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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