転売や模造シールにまで手を出して...。ボンドロブームを過熱させる親たちによる「代理戦争」

令和に蘇ったシール交換遊びだが、平成時代とは比べ物にならないほど熾烈なものとなっている

転売や模造シールにまで手を出して...。ボンドロブームを過熱させる親たちによる「代理戦争」

2月19日(木) 7:30

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令和に蘇ったシール交換遊びだが、平成時代とは比べ物にならないほど熾烈なものとなっている

令和に蘇ったシール交換遊びだが、平成時代とは比べ物にならないほど熾烈なものとなっている





人と交換するなどしてコレクションの幅を広げていくという基本的な遊び方は、平成の頃と同様だ。しかし、「シル活」と呼ばれる令和のシール収集は、親をも巻き込む過熱ぶりだ。

小学生のトレンドに詳しいフリーライターが解説する。

「シール交換は、コロナ禍の反動で対面コミュニケーションへの欲求が高まっていた2023年の後半からジワジワと流行し始めましたが、劇的なブームのきっかけになったのは2024年3月に、株式会社クーリアが発売したボンボンドロップシール(通称ボンドロ)です。ぷっくりとした膨らみや艶やかな光沢を帯びたボンドロは、単なるシールというよりアクセサリーのような質感で、女児の蒐集欲を刺激するよう設計されています。

これまでに、ディズニーやサンリオなどの人気キャラクターとコラボした1シート550円のシリーズが多数投入されており、累計出荷数は1000万枚超え。ここ最近は発売当日に即完売になることも珍しくありません。今の小学生の母親が、ちょうど平成のシール交換ブーム直撃世代だったりするので、一緒にシル活に勤しむ親子も珍しくないようです」(フリーライター)

【親までもが巻き込まれ‥‥】 親子の絆を育んでくれそうなシル活だが、「シル活疲れ」を訴える母親もいる。

「スマホに一日中かじり付くよりは、友達とシール交換したりお店に探しに行ったりというオフラインで遊びをしてもらいたくて、初めは微笑ましく見守っていたのですが‥‥」

そう話すのは、都内で小学校4年生の娘を育てる内田啓子さん(41歳・仮名)だ。



「私たちが子供の時は、文房具屋とか雑貨屋に並んでいるシールを可愛いと思ったら小遣いの範囲で買って集めるという感じでしたが、今はそんなユルいものではない。TikTokやYouTubeでインフルエンサーが紹介している話題のシリーズを、みんなが狙い撃ちで買い集めるというのが基本なので、まず入手が困難です。

休みの日は一日中、車でコンビニや雑貨屋を回らされ、ボンドロ探しに付き合わされています。『売り切れです』と掲示されている店でも『大人が聞いたらこっそり在庫を出してくれる』というSNSの噂を信じている娘に促され、在庫を問い合わせるのですが、店員さんもそういう客に辟易しているようで、『売り切れって書いてありますよね?』と冷たくあしらわれることもしばしば。

結局、フリマアプリに定価の数倍の値段で出品されている転売品を買わされたりもするので、出費も嵩(かさ)みます。それでも娘は『ショボいシールしか持ってないと、友達の交換の輪に入れてもらえなくなる』と泣いてすがるので、親としては付き合うしかありません‥‥」(内田さん)

【シル活は戦争!?】 しかし、シル活の過熱を助長しているのは、そんな親心なのかもしれない。大阪府在住の吉川峰子さん(42歳)はこう話す。

「私たちが子供の頃は、コミュニケーションとしてシール交換をやっていたと思いますが、うちの小学3年生の娘を見ていると、シル活はシール帳に貯めた保有資産で競う勝負の世界。

彼女たちは、LINEグループで自分のシール帳の写真をこぞってアップするのですが、人よりレアで話題性のあるシールをたくさん持っている人が勝ち。そうなると、経済的にも機動力の面でも、親を巻き込まなければ勝てない。むしろ『我が子を勝たせたい』という親たちによる代理戦争みたいになっている。

新シリーズの発売日には、平日の朝から販売店の前に並んでいた中年女性同士が順番を巡って口論をしていたのを見たこともあります」(吉川さん)

吉川さんは、そんな親子シル活に辟易した挙句、禁断の品に手を出してしまったという。

中国のECサイトに出品されているボンドロシールの類似品

中国のECサイトに出品されているボンドロシールの類似品





「入手困難な超人気シールの類似品が中国のECサイトに売られているのを発見し、娘が喜ぶかなと思って購入したんです。しかし、手渡した瞬間、『これってニセモノだよね?友達とのシール交換でこんなの渡したら詐欺じゃん』と諭されてしまいました‥‥」(吉川さん)

過熱するブームを制御する動きも出始めている。雑貨店チェーンのロフトは、全店でボンドロの取り扱いを中止した。ブーム過熱により、購入希望者による問い合わせが対応不可能なレベルになったことが理由のようだ。さらにシル活禁止が発令されるケースもあるという。

「シル活ブームが過熱するあまり、SNS上では子供間でのシールの盗難事件の報告も後を断ちません。また、シール交換自体を禁止する小学校も出てきています」(前出のフリーライター)

令和の時代に蘇ったシール帳遊びは、Win-Winという物々交換の本質に立ちかえるべきではないだろうか。

文/吉井透写真/アリエクスプレス、photo-ac.com

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