2月17日(火) 23:20
数年前に一度だけ、しかも翌日に解消したクレジットカードの支払い遅延であれば、住宅ローン審査に重大な影響が出る可能性は低いと考えられます。
住宅ローン審査では、過去の返済履歴も確認されますが、重要なのは「どの程度の延滞か」「どのくらい前の話か」「継続的な問題か、単発的な問題か」という点です。Aさんのように、一時的な口座残高不足による軽微な遅延で、すぐに支払っているケースは、一般的に深刻なマイナス評価にはなりにくいのが実務の実情です。
クレジットカードやローンの利用履歴は、いわゆる「信用情報」として、以下のような指定信用情報機関に登録されます。
・CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)
・JICC(日本信用情報機構)
ただし、すべての支払い遅延が同じ扱いになるわけではありません。一般に、61日以上または3ヶ月以上の延滞は「異動情報(いわゆる事故情報)」として厳しく記録されますが、数日程度の遅れで、すぐに解消されたものは、事故情報として登録されないケースが大半です。
金融機関が住宅ローン審査で重視するのは、「現在および直近数年間の返済状況」「延滞が常態化していないか」「重大な金融事故、いわゆる長期延滞や債務整理などがないか」という点です。つまり、直近1~2年に複数回の支払い遅延がある、あるいは現在もリボ払いやカードローン残高が多い場合は問題視されやすくなります。
Aさんのように「数年前に一度」「すぐに支払い済み」というケースは、審査全体のなかでは影響が小さいと判断される可能性が高いと考えて差し支えないでしょう。
だからといって、遅延の事実が「まったく影響しない」と言い切れるわけではありません。信用情報は「履歴」で見られ、金融機関によっては慎重に確認されることもあります。
そのため、住宅ローンを検討する前に慎重に準備をすすめるのがよいでしょう。
以下の方法などは、有効です。
・クレジットカードの支払いは必ず期日どおりにする
・不要なカードやリボ払いは整理する
・事前に信用情報を開示請求して確認する
信用情報の開示は、各信用情報機関で数百~1000円程度で可能です。
クレジットカードの支払い遅延は、内容によって住宅ローン審査への影響度が大きく異なります。数年前に一度だけ、翌日に解消した軽微な遅延であれば、過度に心配する必要はありません。
しかし、住宅ローンは長期間にわたる大きな金額を借り入れしますので、貸し手となる金融機関は「今後も安定して返済できるか」を見ています。
日頃から支払い管理を徹底し、信用情報にキズがつかないように維持しておくことを意識しましょう。
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 情報開示とは
株式会社日本信用情報機構(JICC) 開示を申し込む
執筆者 : 柴沼直美
CFP(R)認定者
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